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2009年7月 8日 (水)

【第93回】遊学館高等学校女子バスケットボールN. H. (保健体育)

Viewimg3  ピィーッ!試合終了を告げる笛が鳴った。
55-58。わずか3点差で2009年度全国高校総体石川県予選が終わった。

対戦相手は、ベスト8である金沢学院東高校。本校より運動能力の高いチームで、中学時代ジュニアオールスターに選ばれた選手が数人所属する強豪校である。一昨年100点差、昨年20点差、そして今年は勝利を確信し、満を持して臨んだが、勝負はそんなに甘くはなかった。生徒たちは試合開始から相手を圧倒する展開を見せ、プレッシャーを感じさせない素晴らしい戦い方をしてくれた。残り47秒まで、優位に進めたが、最後の“詰め”が甘かった。

 私は遊学館高等学校に奉職して、27年目になります。女子校から男女共学になると同時に男子を強化しようとしたところ時代の移り変わりというか流れというか女子に好素材が集まりはじめ、ここ数年、女子校時代になかった有望な生徒が、入学してくれるようになりました。私は、“能力の高い優秀な生徒が集まれば、チームが強くなり、勝つのは当然だ”と思っていましたが、そうではなく“指導者が明確なスタンスと確固たる信念を持ち指導すれば自ずと結果が伴ってくる”と感じました。人間とは不思議なもので、好結果が出ると次もまた“頑張ろう”と意欲的になるものです。

 現在、1・2年生の新チームになり、11月の新人戦に向け焦点を絞り、練習に励んでいますが、今までのように闇雲に厳しい練習だけすれば良いというものではなく、どうしたら強くて逞しいチームになり、試合をワクワクしながら観戦してもらえるような魅力あるチームになれるか生徒達とともに考えながら目指し、「遊学館高校でバスケットがしたい」と中学生諸君に思われるようなチームを作っていきたいと思います。

 毎年3年生中心の良いチームですが、特に今年の3年生を中心としたチームは、私が指導してきた中でも精神的にも逞しく纏まりのある素晴らしいチームで、結果を残してやれなかったことが唯一の心残りですが、新チームは、素晴らしい3年生のチーム以上に魅力的で素晴らしいチームになると思います。私自身いままでにない楽しみなチームになると確信しております。

 公式戦で好結果が出せるように生徒達と一緒に頑張っていきたいと思います。

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2008年10月 1日 (水)

【第57回】最近思うことN. H. (保健体育)

 私は最近、
「日本の将来は、どうなってしまうのだろう」と不安を抱いてしまいます。地球温暖化・食糧危機などさまざまな地球規模の問題が起こっていますが、世界の中の日本の立場を考えても私個人の力では、非力で何一つできない状況に置かれていることが確かなことは、十分認識しております。
ただ、将来の日本を担っていかなければならない現代の若者の動向や考え方が、少々気になります。

 私の学生時代、大学を卒業して本校に赴任した当時、それから現代の生徒たちの生き方や考え方に大きな時代の「ずれ」を感じています。時代の背景や流れによって、考え方などが変化することは当然だと思いますが、基本的な考え方(例えば、思いやりや感謝・素直な気持ち)などまで、偏屈になってしまっているようです。

 国内では、少年少女の凶悪な事件や信じられないような出来事が多発しています。自分には「関係がないこと」と軽く受け流すことが多いのではないでしょうか。私の娘は、現在高校2年生で、本校の生徒たちと同じ世代で、とても他人のようには思えないのです。

先日朝食時に、あるニュースで中学3年生の女子生徒が、父親を刺殺するという事件を報じていました。思わず私は、娘と目が合ってしまい、次の言葉が出てきませんでした。私は何とも言えない気持ちになりましたが、娘も同様だと思います。なぜ、そのような事件が起きるのか、私には理解できませんが、推測することはできます。(ここでは、記述することはできませんが)

 私は、『日本』という国が平和で、私にとって住みやすく、世界に類がないほど素晴らしい国だと思います。ほかの人はどう思うかわかりませんが、私は『日本人』に生まれてよかったと痛切に感じます。

 私は、現代の高校生と比較すると先が短いので、これからの次世代を担う若者に『日本』の運命を一任するわけですが、心配と不安で一杯です。これからも平和を維持し、ますます健康で住みやすい社会を作り上げていってもらいたいと思います。

 最後に遊学館の生徒諸君、これからは君たちの時代が待っています。他人任せや他人事のような考え方を捨て、「自分たちが主役だ!」という気持ちを強く持って、さまざまなことに取り組み、将来の幸せに結び付けていって欲しいと思います。

2007年12月12日 (水)

【第18回】北陸の冬N. H. (保健体育)

 

北陸の冬が近づいてきました。
北陸の冬らしい冬です。
私は、北陸の冬は嫌いではありません。

これから本格的な冬が到来し、寒さが厳しくなり、
雪が降り、積もっていくことでしょう。
この北陸の冬の寒さに耐え、我慢強く過ごしていくことが、
春を迎えたときの何ともいえない気持ちになれることが
私は、好きです。

そして、北陸の冬こそが我々にさまざまな恵みをもたらしてくれていることを
忘れてはいけないと思います。

本校の生徒たちも学業や部活動はもちろんのこと、人としてわずか3年間ですが、
忍耐力と我慢強さや辛抱強さを身につけ、社会に出るときには、
大きく飛躍し、幸せな生き方をしてもらいたいと願っております。

私は、冬の北陸は嫌いではありません。