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2020年10月 1日 (木)

【第648回】 「育成功労賞」山本 雅弘 (保健体育)

 全国高等学校野球連盟から8月27日の理事会で「育成功労賞」の表彰を受けました。
 2001年4月に野球部を創部し、1期生20名からスタートして今年で20年目になります。500名を超える優秀な教え子たちの活躍で夏の甲子園大会、春の選抜大会、国民体育大会、神宮大会などの全国大会に10回出場させてもらいました。
 その経験の中で特に思い出深い試合の1つは、1・2年生だけで創部1年4か月の最速で出場した夏の甲子園大会です。若い貧弱なチームでしたが怖いもの知らずの度胸でベスト8まで勝ち進みました。4番の行田選手は夏の甲子園大会1000号本塁打を打ちました。1・2年生で甲子園出場しただけでも全国の話題になっていたうえにより大きな話題を作ってくれました。次の日のスポーツ新聞に裏表紙一面で載せられていたことを思い出します。
 もう1つは、現在アメリカのメジャーリーグで活躍しているダルビッシュ投手と対戦した試合です。優勝候補で東北高校のエース、実力も人気も1番の選手のため球場が超満員になり、外野席の通路がなくなるまで観客が入っていました。グランドに入場したとき、5万人をはるかに超える観客の迫力で背筋がゾクゾクしたことを今でも思い出します。選手達にも、5万人を超える観客の前で試合をさせてもらった経験が一生の思い出となって刻まれていると思います。
 たくさんの卒業生の中にはプロ野球選手になる夢を達成した教え子たち、野球を勉強に切り替えて医者や弁護士になって社会に貢献している教え子たち、そして、教育者として私の意志を受け継いでくれている教え子たちがたくさんいることがうれしいことです。
 来年の夏の甲子園大会開会式で育成功労賞の表彰伝達があり招待されています。その時に選手とともに出場するだけでなく日本一を目指すことが私の夢であり大きな目標です。その目標を達成するにはまだまだ力が及びません。選手たちと共に日々練習に精進して頑張っていきたいと思っています。

20201001