【第631回】 「grass roots」福田 圭一 (保健体育)
6月に入り、分散登校という形ではあるが、いよいよ学校も再開しましたね。
久しぶりに毎日通学する学校はどうですかね、疲れ等が出て体調を崩すことが無い様にしてくださいね。
今年は、新型コロナの影響により、部活動の各種全国大会、地方大会、そしてコンクールや発表会も中止となりました。
学生のスポーツや文化活動は時間が限られています。
特に高校生や大学生の最終学年に懸ける思いや取り組みは凄まじいものがあり、最後まであがき、諦めない姿は勝ち負けも勿論そうですが、仲間や後輩たちにも良い影響を与えます。時には、監督やコーチ以上の影響や存在感があります。
別にレギュラーメンバーじゃなくても、毎日の積み重ねの中で、自分の役割があり、認められる事も経験したはずです。
私も団体競技の中でリザーブメンバーであったことが多かった。大学生の時は試合に出ないで応援部隊。(笑)
一生懸命頑張った事、その全てが報われることは無い厳しい世界ですが、戦う舞台すら与えられなかった生徒たちに簡単に声を掛けることも正直できないです。
でも知っています。
毎日、朝一番に部室の鍵を取りに来て今年こそという思いで、自主練習に励んだ生徒が居ることを、
知っています。
親元を離れ、競技に打ち込み、一年生の時とは全く違う精悍な顔つきになった生徒が居ることを、
知っています。
後輩にポジションを奪われても、腐る事無く、大きい声を出してチームを鼓舞した選手が居ることを、
知っています。
元気でいつも明るい彼女が、涙を流して、チームに貢献するためにパートを変えて全国を目指した日々があったことを、
知っています。
運動能力に恵まれながらも、昨年は大事な所で結果を出せず、先輩方の思いを胸に、仲間と全国を目指して精進している生徒がいることを、
知っています。
3年生の先輩方の本気の取り組みに引っ張られて、自分自身が変わっていく事を感じられた、後輩がいることを、
これはほんの一部です。
無ければ良かった不測の事態。
YUGAKU2020~2021、シーズンはまだまだここから、涙して、そして沢山、笑って、激熱な高校生活にしましょうね。
学校でまっとるよー。