【第402回】 人生の残り時間T. Y. (国語)
先月の終わりに小・中学校毎日のように遊んでいた友人を亡くしてしまいました。
人は誰かが亡くなった時に、改めて誰にでも死というものが訪れるということを意識します。
人生の残り時間を考えます。
私は今、三年生の担任をしていますが、もう卒業まで100日を切りました。
残りの時間の使い方を、クラスを8つのグループに分けて考えさせています。(2学期から)
グループに分けたのは、個人の責任やメンバー同士のコミュニケーションを重視するためです。 企業などでも、プロジェクトチームや委員会などのように小グループで活動することが多いと思い、クラスでもグループ(クラスではチームと呼んでいます)で学校生活を送っています。
私とチームミーティングをして、現状の把握と改善策をメンバーで考え、頑張っています。
私はミーティングで厳しいことを言います。当たり前にしなければいけないことから細かい事まで指摘します。そして、改善策についても不十分であれば、何回も考えさせます。
そこまで求めなくてもと思うこともありますが、常に一歩前、二歩前までを要求します。
なぜならば・・・
我々「先生」(先に生まれた者)は、先に生まれて得た経験値を後から生まれた子達に伝えなければなりません。特に、失敗したこと、より良い人生になるようなアドバイスを伝えていかなければなりません。それが、厳しい要求になり、煙たがられても伝えていかなければなりません。3年生は大学等に進学するとしても、高校を出たら社会に出ることになります。
おそらくここが社会に出る最後の砦になると思います。
社会では口うるさく指摘、指導するよりも、関わらないという選択を周りの人はするでしょう。
この取り組みが正解なのかわかりません。
答えは卒業した後にわかるのかもしれません。
我がクラスの生徒がこの取り組みをしていて良かったと思う日が来てくれればと願って日々奮闘しています。
人生の残り時間は人によって違うものであり、どれくらいあるのか分かりません
その限られた時間の中で、私と出会って良かったと思ってくれる人が一人でも増えるように頑張りたいと思います。