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2023年2月23日 (木)

【第771回】「Stand Up!!」永井 秀篤 (地歴・公民)

 2022年11月6日、新生遊学館高校女子駅伝競走部の挑戦は27秒差の2位という結果であった。連覇に向けての挑戦は非常に悔しい結果となった。
 3年生1人、2年生1人、1年生5人の計7名が令和4年度のチームだった。女子の高校駅伝は1区6km、2区4.0975km、3区3km、4区3km、5区5kmの21.0975kmを計5人で襷を繋ぐ。そう考えると、誰一人として欠けることの許されない緊張感漂う1年だったなとつくづく思うのである。
 春から秋にかけて東西南北、様々な遠征や合宿を重ね、準備をしてきたが「27秒」と届きそうで届かない差での敗北であった。
 「勝てる!勝つんだ!」と日々自分や生徒に言い聞かせ、かつ勝ったときにチームみんなで喜んでいるシーンを日々イメージし続けてきたが故に悔しさも際立っていた。
少ない人数ながら、励まし合い、高めあい、時にはぶつかりながら、ここまでやってきた
7人をどうして勝たせてあげられなかったのか。京都の街のあの歓声を感じて欲しかった。
そんな思いばかりが自分の中を駆け巡った。本当に悔しかった。

 そんな中、私が中学生の頃に出会ったある言葉を思い出した。

「打ちのめされたことのない選手などかつて存在したことはない。
ただ一流の選手はあらゆる努力を払い速やかに立ち上がろうと努める。
並の選手は立ち上がるのが少しばかり遅い。
そして敗者はいつまでもグラウンドに横たわったままである。」

 これはテキサス大学のフットボールのコーチであったダレル・ロイヤル氏が夏休み帰省中の部員に宛てた手紙の一文だ。正直、私自身何をするにも手につかない様な心境だった。
ただ、時間は待ってくれない。悔しさに支配される訳にはいかない。
それじゃあ、やることはただ一つ。また、次に向かって立ち上がるしかない。
一流かどうかはおいといて…。

11月8日、練習再開時にこの言葉をチームで共有し、新たなスタートとなった。
そこから時間が経ち、今日を迎え、北陸の厳しい寒さの中、春に向けて淡々と準備している。
勝つことばかりが全てかというとそうではないのかもしれない。
しかし、勝って食べるご飯はとびきりうまい。
そして、目標に向かって共に努力した仲間は一生の宝である。
どうせやるならいい思いをしたっていいじゃないか。
さぁ!京都、行こう!

いつも遊学館高校女子駅伝競走部の応援・サポートに感謝しています。
これからもチーム一丸となって頑張っていきます。よろしくお願いします。

2021年8月19日 (木)

【第694回】 「スタートと目標」永井 秀篤 (地歴・公民)

「マラソン 2時間8分台」
 これが昨年までの目標である。しかし、今は・・・
「石川県高校駅伝優勝・全国高校駅伝出場」が今の目標だ。
 私は今年度から遊学館高校で働くことになった。高校時代からよく知っている遊学館に来ることになったのは不思議な縁を感じている。
 昨年までは私自身がディー・エヌ・エーランニングクラブというところで走っていたが今年からは指導者として長距離走・駅伝に関わることができている。現役のランナーを退いてもなお、強くなる方法を模索していけるということは競技をやってきた私にとってはとても喜ばしいことだ。
 私が取り組んでいたのは長距離の中でもマラソンだ。1つのレースに向けて目標を掲げる。レースが終わればまた次のレースに向けての目標を設定し練習がスタートしていく。その過程をいかに楽しめるかは重要だ。
 冒頭にも掲げたように昨年度までの目標に区切りをつけ、新たな目標に向かって突き進んでいる。遊学館の生徒のみんなも夏休みが終わり、新たに2学期が始まっていると思う。新たなスタートある。コロナ渦ということで様々な制限もあるかもしれないが自分で掲げ、その目標に向かって全力で取り組んでいってほしい。
 私自身も人生の新たなスタートだ。マラソン同様自分が納得のいくよう走り抜いていく。

 ※2学期には駅伝の県予選も行われます。
  11/7の石川県高校駅伝・12/26の全国高校駅伝に向けて練習しています。
  男女共に全国高校駅伝の舞台・京都で走れるよう皆さん応援よろしくお願いします。