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2022年2月24日 (木)

【第718回】「願い」Y. H. (数学)

2月も終盤に入り、令和3年度が終わりに近づいてきました。
今年度は、久しぶりに1年生のクラス担任をしており、4月から目まぐるしい毎日を過ごしています。最初は緊張で、会話が思うように進まなかった生徒たちとも、今は様々な話ができるようになりました。そんな毎日も、そろそろ一区切りがつくと思うと、寂しい気持ちになります。そうは言っても、この後、3月2日からは期末試験が始まり、10日には遊学生の主張コンクール、そして、17、18日には球技大会と、まだまだ生徒と一緒に、頑張っていきたいことがたくさん待っています。最後まで、頑張るときは頑張り、楽しむときは楽しんで、日々を過ごしていきたいと思っています。
クラスでは、いろんな話をしてきました。その中でも、常に言い続けてきたことがあります。それは、

「自分がしていきた(いる)ことは、全て、自分に返ってくる」

です。勉強や部活動での日々の積み重ねは、必ず、何かしらの結果として、自分の目の前にやってきます。その結果がたとえ、自分の思うようなものではないとしても、次のステップに繋がる結果かもしれません。日々の生活の中では、いろいろなことがありますが、少しずつでいいので、自分が出したいと思う結果に繋がるよう、努力を続けてほしいと思います。

2020年9月17日 (木)

【第646回】 「準備」Y. H. (数学)

 9月も中旬に入り、進学や就職に向けての準備を本格的に始めなければならない時期になりました。3年生の皆さん、準備は順調ですか?
 この時期の3先生は、毎日の勉強と合わせて、志望理由書の作成や面接練習、小論文の練習など、多種多様な試験に向けて、やらなければならないことがたくさんあります。これらのことをこなしていくためには、準備とういうものが必要です。最初から、完璧にはできません。自分を振り返ってみたり、知識を増やしたりと、準備を重ねる必要があります。試験までの時間は決まっています。一人ひとり、何をやらなければならないのかは違います。自分がやらなければならない準備は何なのかを考え、行動に移してください。
 新しい世界に足を踏み入れる前には、必ず、準備が必要です。皆さんは、これから進学や就職に向けての試験を受け、来年の4月にはそれぞれ新しい生活が始まります。そのとき、今まで準備してきたものが報われ、そして、次のステップへの準備がまた、始まります。準備に終わりはないのかもしれません。しかし、準備していくことが自分を救うきっかけになっていくと、私は思います。どんな些細なことでも、自分に必要な準備とは何かを考えて、行動してみてください。

2017年11月16日 (木)

【第504回】 「一人ではない」Y. H. (数学)

 今年度、私は3年11組にクラス担任をさせてもらっています。3年11組は特別進学クラスです。生徒たちは、自らの夢の実現のため、まずは大学へ進学することを目標に、日々勉学に励んでいます。
 センター試験まで、残り2ヶ月をきり、3年11組の生徒の顔には不安な思いが表れてくるようになりました。しかし、その思いは、誰もが思うことではないのかと、私は思います。全国の高校生は、誰もが初めて大学受験という体験をするからです。そうは言っても、不安が和らぐわけではありません。その不安を取り除くのではなく、上手く付き合っていかなければならないと思います。その上手く付き合うことの一つの手段に、準備をするということがあると思います。準備=勉強となるとは思いますが、それだけではないと思います。例えば、時間をどのように使っていくのか、を考えて直してはどうでしょうか(考えすぎには注意!)。どの教科をどれだけの時間をかけてやるのかを考えることが、次へのステップになると思います。
 もう一つ、不安と上手く付き合うことの手段として、「一人ではない」と思うことが大切なように感じます。試験を受けるのはもちろん、自分です。しかし、家には家族がいて、学校には先生、そしてライバルだけれども友人がいます。その全ての人が、みんなのことを応援しているし、協力しようとしていることを忘れないでほしいと思います。
 私自身も、受験生のとき、家族、先生方、友人に支えられました。今年度は、3年11組の受験生一人ひとりの支えになれるよう、日々取り組んでいきたいと思います。

2016年6月23日 (木)

【第431回】 性格Y. H. (数学)

自分の性格を一言で言うのであれば、皆さんはどのような言葉を選びますか。

私は、ありきたりな言葉ですが、
「負けず嫌い」
と答えると思います。

とにかく、負けるということが大嫌いです。しかし、今までずっと勝ち続けてきたわけでもありません。何度も負けを経験してきました。その経験の中で、今でも思い出し、自分を奮い立たせ、前を向かせてくれる経験があります。

それは、高校3年生の大学受験において、前期試験が不合格だったことです。この出来事は、私のそれまでの人生の中で、最大の負けでした。今まで努力してきたことが全て無駄だったと、自分を責め、そして、落ち込みました。しかし、そんなときでも自分の「負けず嫌い」という性格は、自分を動かしてくれるのです。後期試験に向けて、努力を始めたのです。今まで、勉強しかしていませんでしたが、後期試験には面接があり、その練習にそのとき初めてとりかかりました。担任の先生は、厳しい先生だったので、練習の度に泣かされました。結果は、合格。これ以上の喜びはないと思うくらい嬉しかったことを覚えています。

人は、生きていく中で様々な困難と向き合わなければなりません。他人と助け合いながら解決していく困難もあります。しかし、ときには1人で戦わなければならないときもあります。そんなとき、自分の性格が自分を動かしてくれ、結果を導いてくれるのではないでしょうか。私にとっては、「負けず嫌い」の性格がこうして、ここまで導いてくれたのではないかと思います。

皆さんも自分と向き合い、自分を動かしてくれる性格を見つけてみてください。きっと将来、皆さんと共に戦ってくれる、強い味方になってくれると思います。

2015年2月12日 (木)

【第365回】 振り返ることY. H. (数学)

 3年生の担任となって、早1年が経とうとしています。この1年、初めて経験することも多く、勉強になることがたくさんありました。その1つとして、「面接指導」があります。生徒に「将来、どんな人物になりたいか」、「なぜ、その職業に就きたいのか」という質問をしているうちに、私自身が「なぜ、教員になったのか」ということを考えるようになりました。
 高校生の頃は、数学が好きで、好きなことを職業にできたらいいなという気持ちが強かったように感じます。大学生になり、教員になるために様々なことを学びました。一番印象に残っているのは、3年生の教育実習です。最後の研究授業で、自分で思うように授業をすることができず、教えることに対して自信を失ったからです。そのとき、初めて教員になることを辞めようと思いました。しかし、実習先の先生は、私のそんな思いはお見通しで、「教員、向いているよ。絶対、辞めるな。」と強く、励ましてくれました。私は、「教員になる」とこのとき強く決心できたと思います。その後、遊学館高校に勤めることになり、たくさんの生徒と出会い、生徒と一緒に日々過ごす中で、様々なことを学びました。時には大変だな、つらいな、と思うことがあっても、「辞めたい」と思うことはありません。全ては、「絶対、辞めるな」という言葉のおかげです。これからも、教員である自分に誇りを持ち続けられるように、努力を続けていきたいと思います。
 この1年は私にとって自分自身を振り返るきっかけになり、とても充実したものとなりました。卒業生の皆さんには、失敗を恐れず、常に前を見て進んでいってほしいと思います。

2013年6月27日 (木)

【第285回】 黄金比Y. H. (数学)

「数学は何の役に立っているのか」

これは誰もが一度は考えた経験があるのではないでしょうか。実際に数学を「使う」人というのは少ないと思います。しかし、数学に「関わっている」人はこの世に多くいると思います。なぜなら、日常生活に数学の世界が広がっているからです。今回は、その一つを紹介したいと思います。

 美しいとされる、歴史的建造物や古代の美術品にはある共通点があります。その共通点とは、黄金比が使われていることです。約5:8の黄金比は、奈良の法隆寺やエジプトのピラミッド、ミロのヴィーナス、飛鳥の観音菩薩にも現れています。そして、その黄金比は現在でも、私達が目にするものに使われています。例えば、タブレット端末やデジタルカメラ、ゲーム機の形、そして、会社のロゴなど、視覚的に訴える図形や立体に多く使われています。

 現在、黄金比が使われているのは、古代の美しさに共通点があると気付き、見つけ出した人がいるからです。そのことを現在も利用し、何かを開発していて、それを利用する人が存在するということは、ほとんどの人は数学に「関わっている」ということになるのではないでしょうか。まだまだ、この世界には黄金比が隠れています。皆さんも見つけてみてください。そして、数学がいろいろな場所で、皆さんの「役に立っている」ことを知っていただけたら幸いです。

2012年3月 1日 (木)

【第221回】 卒業Y. H. (数学)

 本日、第16回卒業証書授与式が行われます。
 教員として卒業式に参加するのは3回目になりますが、今年の卒業式は特別なものを感じます。それは、今年卒業する3年生は、私が教員になって初めて教えた生徒だからです。
 あれからもう3年が経ったと考えると、いろいろな想いが込み上げてきます。

 最初は不安ばかりで、自分が教えたいことを言葉や板書にすることができなくて悩んだり、質問に答えても「わからない」と返ってきたり、教員いう仕事の厳しさを日々感じていました。しかし、ここまで続けられたのは、周りの先生方のお力もありますが、一番は生徒が何気なく言う、「わかったよ、先生ありがとう」という言葉のおかげです。この言葉に、私は幾度となく助けられました。助けられてきたおかげで、今年度、担任をもつという新たな道に進むこともできました。数学だけ教えていたときでは考えられないような日々が続いています。生徒とぶつかることもありますが、とても幸せな毎日を過ごしています。

 

 卒業生のみなさん
 みなさんは今日、遊学館高校を卒業し、4月から新しい世界に足を踏み入れます。楽しみな気持ちもあると思いますが、不安な気持ちもたくさんあるのではないでしょうか。私も3年前の今頃は、不安な気持ちと戦っていました。けれど、ここまで進めたのは、私が1人ではなかったからです。みなさんも1人ではないのです。周りには家族、友達がいます。すぐには会えなくても、ずっと一緒なのです。そして、みなさんのことを応援しています。私も、一生懸命応援していきます。
 年を追うことに、新たに出会う生徒もいましたが、授業をもつことが減っていきましたね。けれど、あいさつしてくれたり、廊下で話をしたり、数学の質問をしてくれたり、とてもうれしかったです。教員1年目の生徒があなたたちで本当に良かったと思います。ありがとう!!
 これから先、みなさんが自分の夢に向かって進んでいけることを、祈っています。
 卒業おめでとう!!

2011年2月16日 (水)

【第171回】最後までY. H. (数学)

数学の教師になって、

「数学なんて勉強しても意味がない。」

と生徒からよく言われます。

高校を卒業するためには数学を勉強する必要があり、「勉強したくないな~」と考えていても、苦手意識が高くなるだけです。

そこで、数学に対しての考え方を少し変えてみるのはどうでしょうか。

「数学なんて勉強しても意味がない」という考えから、今、苦手なことを頑張らないといけないのは、将来、興味のある勉強や好きな仕事ができても、壁にぶつかったり、自分では想像できなかったような内容だったり、苦しいときに、立ち向かえるように、練習していると考えてみるのです。

大げさに聞こえるかもしれませんが、私も、「高校生のとき、あんなに頑張れたから、今も絶対頑張れる」と大学での教育実習を乗り越え、教員となった今は、「大学生のとき、あんなに頑張れたから、今も絶対頑張れる」と自分を奮い立たせています。

「一生懸命、最後までやり遂げる」

いつかは必ず、頑張った経験は活かされます。
今のことだけ考えるのではなく、将来の自分のことを少し考えて、目の前にある壁を乗り越えてください。