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2022年12月15日 (木)

【第761回】「知識のクーポン券」T. Y. (国語)

最近、電子書籍を読む機会が多くなりました。
電子書籍アプリには様々なジャンルの本が並んでいます。普段なら絶対手に取らないバスマガジンという本を開いてみました。
私はバス通学もバス通勤もしたことがないので、ほとんどバスに乗ることはありません。
しかし、表紙が地元の新潟ということもあって興味本位で開いてみました。
そこには、ほんとにバス好きのためのバスの細かい歴史や情報が詰まっており、面白いかと言われれば二回は読まないかなという感じです。
そこで得た知識が今後バスを乗らない自分の役に立つのかはわかりませんが、知識のクーポン券としてバスの話題が出た時には使えるだろうとストックしておきます。
学校では様々な情報や知識を仕入れることができます。
仕入れた情報がいつどのように使えるのかはわかりませんが、いざ使うときに「あのクーポン券どこいったかな」とならないように、頭の記憶容量を増やすことが大事です。
この雑多なクーポン券をたくさん持っていることで、私自身もコミュニケーションツールとしてお得に使えた経験もあります。
しかし、このクーポン券が使えるような場所に行かなければ使えないし、いつどのようなタイミングで使えるのかはわかりません。
使用期限はありませんので、たくさん持っていて得はあっても損はないと思います。
ただし、偽物のクーポン券も世の中にゴロゴロあるので、真贋はきちんと確かめた方が良いでしょう。

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2021年6月10日 (木)

【第684回】 「三連覇」T. Y. (国語)

バトントワリング部が2018年、2019年にバトントワーリング全国大会でグランプリをとり、遊学館高校バトントワリング部史上初の二連覇を達成しました。
昨年度は二連覇を果たした学校はエキシビジョン扱いとなり、特別演技をさせていただきました。
昨年度の全国大会はコロナウイルスの影響で開催されず、各学校の演技を動画にて発表する形式となり、順位がつかないものとなりました。
特別演技の方も動画で発表という形式で、初特別演技を幕張メッセで行うことはできませんでした。
そして、今年度は前回王者の座を引き続き守りながら、また挑戦者としてエントリーする予定になっています。
今年度グランプリをとることができれば、これもまた初の三連覇となります。
1977年にバトントワリング部ができ、2019年に初めて二連覇という歴史を見るに連覇の難しさが、どれほどのものかと想像できると思います。
2019年の二連覇達成の時に顧問に就任し、今また三連覇を目指すという歴史的チャンスに不安よりも期待の方が高まっております。
今年度、1年生を7名迎えて総勢25名でこの歴史的快挙に挑戦していきます。
皆様の応援よろしくお願いいたします。

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2020年1月23日 (木)

【第612回】 「日本一のバトン部といふこと」T. Y. (国語)

 今年度からバトントワリング部の顧問に就任しました。
 1977年から始まる歴史ある部活動の顧問となることは、大変光栄なことであり、それと同時に大変重たいものだなと感じております。
 日本一に何度も輝いているこのチームに、自分のような素人に何ができるのだろうと毎日考えていました。どんな競技なのか、どんなスケジュールで動いているのかもわかりませんでしたが、最初に自分のチーム作りの核を決めなければ何もできないと思いました。この核を決めてしまえば、何か起こった時にはこの核に基づけばよいと考えました。
 「選手 ファースト、コーチ セカンド、保護者 サード」
 ここに顧問のポジションは入っていません。顧問はすべての下で、責任をとる立場であればよいと考えたのです。
 部活動の顧問というと、一番上に立っている、先頭で指揮をとり引っ張っていると思われる方が多いと思いますが、チームマネジメントを勉強されている方ならそれが間違っているとお判りでしょう。決して甘やかしているわけではありません、むしろチームにとっては本質的に厳しいことをしていると思います。
 そして、私がこの方法をとることができるのは、日本一のコーチ陣がいてくださるからできることです。
 昨年度、全国大会でグランプリをとり、今年度見事遊学バトン初の二連覇を達成しました。
 ここに私の力は全く関係ありません。上に記した選手、コーチ、保護者の皆様の賜物です。

 今年度ももう少しで終わりますが、私はまだ何もできていません。何もできていないというのは、私でなければできないことを何もできていません。つまりは、誰でもできることを、ただやっただけです。

 日本一のチームに見合う、顧問が私でなければならないという高みを目指して精進していきたいと思います。

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2018年8月30日 (木)

【第543回】 「学校では教えてくれない大切なこと」T. Y. (国語)

 ネットが主流のこの時代に本屋というところに久しぶりに行ってきました。高校生の頃に本を読んだかと聞かれると「漫画は毎日のように読んでいました。」と答えるしかありません。
しかし、今の子ども達は漫画すら読んでいる子どもが減っているみたいです。紙面媒体というものからどんどん遠ざかっているようです。
 ドラゴンボールやスラムダンクなどの最高作品をぜひ味わって、たくさんのことを学んでほしいものです。


 本題です。
 本屋さんのあるコーナーに「学校では教えてくれない大切なこと」という本がズラッと並んでいるところがありました。これだけの本が出版されているということは、求めている人が多いといいうことですね。
 『くやしいなぁ』
 これが私のふと湧き上がった気持ちです。学校で学ぶことができないことがこんなにたくさんあるのか・・・
 たしかに書いてあることは大切なことばかりでした。
たぶん、私が学校という空間にいなければこんな気持ちにはならなかったと思います。

遊学館には遊学講座というものがあります。現在私は、「国語検定」という講座をしていますが、来年度から新しい講座を開講しようと思っています。


普段の学校では学べないような「ワクワク」を燃料として行う新しい講座の構想を練っています。
 『ワクワクが命の時間を

最高にする燃料である』  

2017年4月 6日 (木)

【第472回】 「新入生へ」T. Y. (国語)

新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。

ようこそ!遊学館へ!

この春の時期はわくわくと不安が混じり、行事ごともたくさんあり遊学館が活気づいています。

高校三年間という時間はすべての入学生に平等に与えられえています。

この時間の使い方を是非考えてください。

良い時間にするためには、楽しいことはもちろんですが、苦しいこともしなければなりません。

ルールを守るという息の詰まることもしなければなりません。

決められたルールの中でどれだけ自分を高められるか

大切なのは「向上心」です。

気持ちは性別、体格、偏差値、環境など関係ありません。

「向上心」があれば必ず前に行けます。

一緒に頑張っていきましょう!!

2015年11月26日 (木)

【第402回】 人生の残り時間T. Y. (国語)

先月の終わりに小・中学校毎日のように遊んでいた友人を亡くしてしまいました。

人は誰かが亡くなった時に、改めて誰にでも死というものが訪れるということを意識します。
人生の残り時間を考えます。

私は今、三年生の担任をしていますが、もう卒業まで100日を切りました。
残りの時間の使い方を、クラスを8つのグループに分けて考えさせています。(2学期から)
グループに分けたのは、個人の責任やメンバー同士のコミュニケーションを重視するためです。 企業などでも、プロジェクトチームや委員会などのように小グループで活動することが多いと思い、クラスでもグループ(クラスではチームと呼んでいます)で学校生活を送っています。

私とチームミーティングをして、現状の把握と改善策をメンバーで考え、頑張っています。
私はミーティングで厳しいことを言います。当たり前にしなければいけないことから細かい事まで指摘します。そして、改善策についても不十分であれば、何回も考えさせます。
そこまで求めなくてもと思うこともありますが、常に一歩前、二歩前までを要求します。

なぜならば・・・

我々「先生」(先に生まれた者)は、先に生まれて得た経験値を後から生まれた子達に伝えなければなりません。特に、失敗したこと、より良い人生になるようなアドバイスを伝えていかなければなりません。それが、厳しい要求になり、煙たがられても伝えていかなければなりません。3年生は大学等に進学するとしても、高校を出たら社会に出ることになります。
おそらくここが社会に出る最後の砦になると思います。
社会では口うるさく指摘、指導するよりも、関わらないという選択を周りの人はするでしょう。

この取り組みが正解なのかわかりません。
答えは卒業した後にわかるのかもしれません。
我がクラスの生徒がこの取り組みをしていて良かったと思う日が来てくれればと願って日々奮闘しています。

人生の残り時間は人によって違うものであり、どれくらいあるのか分かりません
その限られた時間の中で、私と出会って良かったと思ってくれる人が一人でも増えるように頑張りたいと思います。

2014年7月 3日 (木)

【第334回】 7月7日T. Y. (国語)

学校の中庭の所に色彩豊かな短冊が風に靡いています。 7月7日は「七夕」、年に一度の逢瀬の時に様々な願いを込めて・・・ やっぱり高校生ですから、恋愛の願いが多いようです。織姫と彦星のロマンティックな逢瀬にちなんでなのかもしれません。

しかし・・・本当に織姫と彦星はロマンティックな物語なのでしょうか?

「天の川の西岸に織姫という姫君が住んでいました。織姫は機織りの名手で、美しい布を織り上げては父親である天帝を大変喜ばせておりました。そんな娘の結婚相手を探していた天帝は、東岸に住む働き者の牛使い彦星を引き合わせ、二人はめでたく夫婦になりました。 ところが、結婚してからというもの、二人は仕事もせずに仲睦まじくするばかり・・・ これに怒った天帝が、天の川を隔てて二人を離れ離れにしてしまいました。しかし、悲しみに明け暮れる二人を不憫に思った天帝は、七夕の夜に限って二人が再会することを許しました。こうして二人は、天帝の命を受けたカササギの翼にのって天の川を渡り、年に一度の逢瀬をするようになったのです。」

なんと・・・二人が一年に一度しか会えないのは結婚してから堕落していたからなのです。 びっくりですよね。

ちなみに七夕に願うべきことは、織姫が機織りの名手だったことから何か物事が上達することを願うべきなのです。勉強、スポーツ、趣味・・・

あなたは七夕の夜に何を願いますか?

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2013年3月 7日 (木)

【第270回】 「旅立ちの日に」T. Y. (国語)

3月1日、毎年私の誕生日に卒業生が旅立っていきます。

今年度の3年生は私が初めて担任をもった学年の生徒で、感慨もひとしおでした。
まだ、入学してすぐ行われる健康診断の時の記憶が新しいように思えますが、あっという間に3年間が過ぎました。

今年度は卒業生数名と卒業記念として、ET-KINGの「さよならまたな」という曲の音声に生徒の映像をのせPVを作り、卒業式当日に職員室前の大スクリーンで上映会をしました。
PVは撮影・編集に4ヶ月かかった大変なモノでしたが、当日の卒業生の表情や感想を聞き、やって良かったと思いました。
初めて担任をもったこの3年間様々なことがありました。良いこと、悪いこと今となっては全て良い思い出になっています。

私が大学の文学部長と会った時、「生徒から多く学びなさい、教師は教えることに慣れてはダメだ。生徒がたくさんの事を教えてくれる。学ぶ姿勢はまず教師からだよ」とおっしゃっていました。
卒業生達にはたくさんの事を教わりました。彼等に成長させてもらいました。
また4月から新しい遊学生が入学してきます。今度は彼等と共にまた成長していきたいとおもいます。

卒業おめでとう、そしてありがとう。

2011年11月17日 (木)

【第208回】 「一生稽古」T. Y. (国語)

遊学館に来て三年目になりました。
クラス担任、剣道部顧問、漢字検定担当、教務部と仕事も増え毎日悪戦苦闘しております。
大学で剣道はもう終わりかなと思っていたのですが、小学校一年生から始めた剣道を今でもできる環境に感謝しています。

「一生稽古」という言葉は、私が高校を卒業する時に恩師から頂いた言葉です。
「剣道ができるという環境はこの先なかなか無いかもしれない。だが、人生というのは剣道をしてようがしてまいが、毎日死ぬまで稽古の連続である。

日々の生活をより良くする稽古
人の助けになる稽古
礼儀や身なりを整える稽古
おもいやり、おもわれる稽古

人生まだまだ先は長い失敗も成功も全て稽古だ!
精進せよ!向上心をもて!」

今もこの言葉は自分の励みになっています。
生徒、部員ともに毎日精進していきたいと思います!!

中学生のみなさん、剣道経験者、未経験者問わず遊学館高校で剣道をしてみませんか?
一緒に精進、稽古しましょう!!

Takahashi

2010年4月21日 (水)

【第130回】親の意見と濃霧は次第に身に染みるT. Y. (国語)

 今年度から「日本漢字能力検定」(通称:漢検)の受付や申し込みの担当になりました。

 昨年度から自主講座で漢検を指導はしてきましたが、スムーズに受付から合格の通知までできるか今からドキドキしています。

 世の中には、たくさんの資格があります。
そして、数年前から「資格ブーム」と呼ばれる現象が起こり、今では資格を取るためのゲームまで存在しているようです。そのため、テレビCMでも「資格を取ろう!!」という台詞をよく目にするようになりました。

 私は「資格」と見聞きすると、数年前に亡くなった祖母を思い出します。
私の祖母は産婆さんをしていました。私も祖母に取り上げてもらった一人です。病院へ泊まり込みで仕事をするなど忙しい毎日を送り、収入も一般家庭くらいを維持できて平凡な家庭生活を送っていたようですが、祖父が役場を早期退職してからさまざまな事業を始めては人に騙されたり、権利を取られたりと失敗続きでずいぶん貧しい生活を送らざるを得なくなってしまったようです。

 そんな貧しい生活を送っていた祖母には母親を含め4人の子供がいました。お金も無く食べる物も着る物も粗末な家でしたが、祖母は資格を取る為や勉強の為にかかるお金だけは惜しまず何とか工面していたそうです。

 高校時代は部活と学校の勉強だけを頑張れば良いと思って、資格の為の勉強なんて面倒くさい思いながら過ごしていた私は、母親になぜ「資格、資格」とうるさく言うのかと尋ねました。
すると母親は、「おばあちゃんがよく言ってたのよ。『資格は誰にも取られない、誰にも代わることのできない、自分だけの唯一の財産なのよ。お金が無くなっても、家が無くなっても、資格という財産は無くならないの。』って。だから、私もあなたに財産を増やして欲しいのよ」と答えました。

 祖母の話を聞いてから私は「資格」というものの大切さに気づきました。
そして、大学で教員免許を取得し、現在自分の財産を大いに活用し、日々苦戦しながらもやりがいを感じ充実した人生を送っております。きっと天国の祖母は喜んで毎日見守ってくれていることでしょう。

 遊学館の生徒にも漢検をはじめ様々な財産を増やしてもらいたいと思います。