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2023年9月28日 (木)

【第802回】「国民体育大会」A. K. (保健体育)

 昨年の国民体育大会では、決勝戦で大阪府に0-3と完敗した。こちらが打球したボールの回転量・スピードが足りず、簡単に打ち返されてしまうような状況がたくさんあった。そこで下半身強化の必要性を感じ、今年度からトレーニングの専門家にお願いし、毎週トレーニングの指導をしてもらっている。いろいろなメニューを用意してもらい、ハードな内容もたくさんあるなかで、時には笑いあり・厳しさありと生徒は充実した時間を過ごしている。
 トレーニングを始めてから、だいたい半年近く経つ。最初は、決まった回数のメニューもできなかった生徒が今ではできるようになってきている。また、動きの速さも向上し、下半身の身体の使い方が良くなったおかげで、ボールの威力もあがってきた。
 先日、国民体育大会の組み合わせが発表され、予選リーグから厳しい試合が予想される。こちらの思うような展開になるかわからないが、今年の国民体育大会こそ、昨年よりも高いところに立って、石川県に優勝杯を持ち帰りたい。

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2022年5月12日 (木)

【第729回】「姿勢」A. K. (保健体育)

 女子卓球部の生徒を指導する際、「姿勢を良くしなさい!」と言うことがあります。
 このように発言するようになったのは、トロント大学心理学教授のジョーダン・ピーターソンの話を聞いてからです。この話は、姿勢を良くするだけで自分に自信が持てる!という話なので一見信じがたいかもしれないませんが、実は脳科学が関係している科学的にも信憑性が高いものと言われています。
 ジョーダン・ピーターソンは、ロブスターの例を挙げることで「姿勢を良くするだけで自分に自信が持てる!」ことを以下のように説明しています。

 ロブスターの世界には、「勝ち組ロブスター」と「負け組ロブスター」が存在している。前者は戦いに勝つことで強さを誇示し多くのメスと交配し、より安全で餌が多い場所に住むことができる。後者は全くの反対。全然モテないだけではなく、危険な場所に住むしかなくなり辛いロブスター生活を送る羽目になる。
 そして、これら勝ち組と負け組の違いはたった一つだけ、それが、セロトニンの分泌量。
 セロトニンは別名「幸せホルモン」とも呼ばれ、精神を安定させストレスを軽減させる働きがある重要な物質である。セロトニンが多い生物は、いかに困難に対して立ち向かうか!と前向きに捉えることができ、セロトニンが少ない生物は、何か悪いことが起きるんじゃないか?とビクビクしてしまいストレスにさらされた状態に陥ってしまう。さらにここで重要なのが、勝つとセロトニンが増える。負けるとセロトニンが減る。ということ。
つまり、このようなサイクルになってしまう。

戦いに負けたロブスターのセロトニンは減る。

それによって自信を失う。

そのせいで次の戦いから逃げてしまう。

そしてまたセロトニンが減る。

こんな最悪のサイクルに陥ってしまう。 勝ち組はこの逆である。

 これは人間も全く同じ。人間とロブスターの脳神経の仕組みは非常に似ており、この最悪のサイクルは人間にも頻繁に起きてしまう。つまり、人間も負けるほどセロトニンは減り続け、最終的に負けることになれてしまい、そのようなマインドがつくられるようになる。では、どのようにすればセロトニンを増やすことができるのか?
その簡単な方法が、姿勢を変えること。なのである。

とジョーダン・ピーターソンは言っています。

皆さんもやってみてください。姿勢が良くなれば、自分の人生が変わるかもしれませんよ!

2020年11月19日 (木)

【第655回】 「今年度チャレンジしたこと」A. K. (保健体育)

 2020年3月から新型コロナウイルスの影響により、多くの競技で大会開催が中止になりました。女子卓球部の前監督から私に引き継ぎ7年から8年経ちますが、このような経験は初めてでした。特に3年生にとっては、全国大会が中止となったため、非常に悔しかったと思います。私自身、「今後も大会中止が続くのか?」という不安な気持ちでした。
 このような状況のなか、コロナに負けないために新しい取り組みをしようと以下の内容を考えました。

① 練習場にipadとwifiの設置

新型コロナの自粛中に練習場のインターネット環境などを整えました。Zoomを活用し、実業団選手や他チームの指導者からアドバイスをもらっています。生徒は、休憩時間中にトップ選手の動画を見てイメージを膨らまし、練習に活かしています!

② 卓球の研究

今年度から「自分の好きなテーマで卓球の研究をしよう!」と勝手に私が言って、始まりました。ただ、卓球に打ち込むだけでなく、論理的・科学的な捉え方を学習させることで競技にも活かせるだろうと考えました。現在、生徒はテーマを決めている段階ですが、「卓球のメーカーによって、ボールの飛び方がどのように変わるか」などおもしろいテーマを考えています。研究内容にもよりますが、卓球の研究をしている大学や卓球メーカーの企業と連携し、共同研究ができるようになれば!!と考えています。

今年度は、この2つにチャレンジしました。さらに発展させるために、取り組んでいきたいと思います。新型コロナに負けず、来年度も新しいことにチャレンジしたいと思います!

みなさんも何かチャレンジしてみませんか!

2019年6月20日 (木)

【第584回】 リベンジA. K. (保健体育)

 今年のインターハイ卓球競技は、鹿児島で開催される。
 昨年の愛知インターハイでは、学校対抗において初めて決勝に進出したものの、決勝戦では0-3で四天王寺高校(大阪)に敗れ、2位という悔やまれる結果に終わった。
 この四天王寺という学校は、昔からインターハイや全国選抜において何度も全国優勝をしている常勝チームであり、現在はインターハイ学校対抗で6年連続の優勝をしているチームである。高校卓球界に所属している人で、昔からの伝統校であるこのチームを知らない人はいないだろう。
 今年のインターハイでは、四天王寺高校と決勝で対戦する組み合わせになっている。まずは、チーム総力戦で決勝まで勝ち上がり、決勝の切符を手にしたい。そして、決勝戦では昨年のリベンジを!!伝統校の壁を越えることは容易ではないが、県勢初の優勝旗を石川県に持ち帰ることを目指して、精一杯練習に励みたい。
 先日、北信越高校総体が福井県で開催された。結果としては、学校対抗・ダブルス・シングルスの3種目において優勝をすることができた。チーム全体としての成長を感じながらも、部員にはインターハイまでにさらなる成長を期待したい。
 インターハイまであと2カ月、日本一に向けてしっかり準備し、決勝戦でリベンジしたい!

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2017年12月28日 (木)

【第510回】 「何のために」A. K. (保健体育)

あなたは何のために人生を生きていますか?

あなたは何のために高校へ通っていますか?

あなたは何のために勉強をしていますか?

あなたは何のために部活をしていますか?

あなたは何のために寮生活をしていますか?

「みんなが高校に進学するから、とりあえず高校へ行こう」と考えませんでしたか?

長期休暇の課題は、とりあえず答えを写そうと思っていませんか?

クロフネカンパニー代表取締役の中村さんは以下のようにコメントしています。
「日々起こるどんな些細なことでも“何のために”を考え続け、自分に与えられる役割に全力で取り組んだとき、人生は思いもよらない方向へ走り出す」と。

今のあなたのままで本当にいいですか?

2018年、遊学館であなたの人生が思いもよらない方向へ走り出すこと期待しています!

2016年8月18日 (木)

【第439回】 真剣勝負A. K. (保健体育)

松下幸之助の大ベストセラー「道をひらく」に「真剣勝負」という説話があります。
以下、引用します。

  面に小手、胴を着けて竹刀で試合をしている間は、
  いくら真剣にやっているようでも、まだまだ心に隙がある。
  打たれても死なないし、血も出ないからである。
  しかしこれが木刀で試合するとなれば、いささか緊張せざるを得ない。
  打たれれば気絶もするし、ケガもする。死ぬこともある。
  まして真剣勝負ともなれば、一閃が直ちに生命にかかわる。
  勝つこともあれば、また負けることもあるなどと呑気なことをいっていられない。
  勝つか負けるかのどちらか一つ。負ければ生命がとぶ。
  真剣になるとはこんな姿をいうのである。

  人生は真剣勝負である。
  だからどんな小さな事にでも、生命をかけて真剣にやらなければならない。
  もちろん窮屈になる必要はすこしもない。
  しかし、長い人生ときには失敗することもあるなどと呑気にかまえていられない。
  これは失敗したときの慰めのことばで、はじめからこんな気がまえでいいわけがない。
  真剣になるかならないか、その度合いによってその人の人生はきまる。

  大切な一生である。
  尊い人生である。
  今からでも決しておそくはない。
  おたがいに心を新たにして、
  真剣勝負のつもりで、
  日々にのぞみたいものである。

私はこれを読んでから、常に見えるところにこの文章を貼っています。
何度も読み返し、本当にできているのか?と自問自答しながら…。

生徒のみなさん、夏休みをどのように過ごしていますか?
2学期からは、自分の夢や目標を叶えるために真剣勝負をしてみませんか?

2015年4月 9日 (木)

【第373回】 「全力」とは?A. K. (保健体育)

 為末選手のブログをよく拝見するが、気になったブログを紹介したい。

 「全力について」
 人間には限界がある。できることとできないことがあり、努力してもなんともならないことがある。ただそう言い切る前に大事なことが一つあって、それは努力というのがどの程度を指すのかが人によって違うということだ。
 長い間競技をやってきて思うのは、全力を出したことがある、または出すことができる人は案外と少ないということだ。中には7割の力のことを全力だと思っている人もいる。嘘をついているのではなく、人生で7割しか出したことがないから本当にそれが限界だと思っている。昔地球の端っこは崖だと信じられていた。行ってみるまではどこが端っこかわからない。ここまでが限界だと思っていたところを越える瞬間があった後、それまでは全力を出していなかったとようやくわかる。
 全力を出すことは怖い。まず全力を出し切ると疲弊して、くたくたになる。だから、ついペース配分をしてしまうが、その状態で全力を出すことはとても難しい。力を配分するということは余裕を残すということだからだ。一方で、全力は痛くも苦しくもある。自分が傷つくかもしれないという恐れがあって全力を出すことは怖い。そして全力はコントロールが効かない。
 全力はなりふり構わない状態で出る。どう思われても構わない、どうなったって構わない。ある種の狂気の状態で全力は出る。本当の全力は、自分の身の安全すら二の次になる。一度でいいから人生でこの瞬間を経験している人がいう”努力でもなんともならないことがある”は信じられるが、一度も全力を出したことがない人は”努力しきったことがないから、努力でなんともならないことがあるかどうかもわからない”というのが正確なところだろう。
 ずっと全力でなくても構わないが、一度でいいから本気で何かに力を出し切ることは限界がどこかを悟る上でも大事なことだと思う。スポーツはほとんどの人が勝者にはなれないが、この全力の出し方を覚えるという点でとても貴重な機会だと思う。私は全力の出し方は応用可能だと考えている。
 自分には未だ見知らぬ自分がいる。全力とはその自分に出会うために必要な儀式といえる。
http://tamesue.jp/blog-20150121/から引用)

 私はこのブログを読んだときに、「その通りなんだよな!うちの部員もわかってくれないかな!」と思いながらも、「自分自身はどうなのか?」と考えさせられました。
 先月の全国選抜大会では、予選リーグ敗退という悔しい結果を残してしまいました。私自身、足りないところがあったと反省しています。4月からは気持ちを切りかえて、部員と一丸となって目標に向けて頑張りたいと思います!
 最後に、普段から部員には厳しいことばかり言っていますが、今後部員たちが「限界」という壁を乗り越え、人として選手として大きく成長してくれることを心から期待しています!

2013年11月21日 (木)

【第307回】 「正範語録」A. K. (保健体育)

正範語録

実力の差は努力の差
実績の差は責任感の差
人格の差は苦労の差
判断力の差は情報の差

真剣だと知恵が出る
中途半端だと愚痴が出る
いい加減だと言い訳ばかり

本気でするから大抵のことはできる
本気でするから何でも面白い
本気でしているから誰かが助けてくれる

 

 みなさんはこの言葉を知っていますか?この言葉は、フェイスブックでシェアされて広まり、多くのブログやウェブサイトで引用されている言葉だそうです。また、作者も出展(出所)も不明です。
 私がこの言葉に出会ったのは、先月、新潟県の高校に練習試合でお邪魔させてもらったときのことです。何気なく、練習場の壁に貼ってある紙を眺めていたところ、ふと、この言葉に目がとまりました。一つ一つの文章を繰りかえし読むと、いろいろと考えさせられることが多く、自分自身「まだまだ足りない部分が多い」と気づくことができました。
 練習試合の翌日、女子卓球部の部員に同じ言葉を紙にして渡しました。今後、彼女たちがこの言葉を読んで何かを感じ、大きな成長をしてくれることを期待しています。

2012年9月 6日 (木)

【第245回】 オリンピックからのメッセージA. K. (保健体育)

 今年の夏といえば、やはりロンドンオリンピックであろう。7月27日から8月12日まで夏季オリンピックがロンドンで行われ、世界中の人々が熱狂した。もちろん、そのなかの一人に私も入っている。

 私は昔からスポーツが好きだということもあり、今回のオリンピックでLIVE中継されている競技は、時間の都合があえば見るようにしていた。柔道、レスリング、サッカー、卓球、バドミントン、バレーボール等々、オリンピック期間中はテレビに釘付けになり、飽きることがなかった。おかげで、睡眠不足になることが多かったが…。

そんな話はさておき、いろいろな試合を見ていたおかげで、ある一つの試合と出会うことができた。それは、バドミントン女子の佐藤選手の試合である。

 佐藤選手は、シングルス1回戦でデンマークのバウン選手と対戦し、優勢に試合を進めていたが14-10で迎えた場面で、ジャンプショットを打つ際の着地時に左膝靭帯を損傷し、その場に倒れこんでしばらく動けなかった。その後のプレーを見ても、痛みで脚を引きずるほどの状態だった。監督に棄権を促されたが、首を横に振って試合続行を選択した。それでも棄権はしなかった。痛みを耐えて最後までプレーしようとするが思うように脚が動かず、涙がとまらない。15-14とリードした状況だったが、耐えられなくなった監督はコートに飛び出し、途中棄権を佐藤選手に告げた。顔をくしゃくしゃにした佐藤選手は泣きじゃくって主審に棄権を告げた後、車いすでコートを去った。

 「最後まで戦う」という姿勢が、試合会場の観客だけでなく、世界中の人々に感動と勇気を与えてくれた。私もテレビで見ていたが、佐藤選手の最後まであきらめない姿勢や簡単にコートから立ち去らなかったことを考えたとき、自然と涙がとまらなかった。

 佐藤選手にとっては、辛いロンドンオリンピックだったかもしれないが、この夏に感動と勇気というメッセージを残してくれたことに感謝したい。そして、早く怪我を治して、次のオリンピックで活躍してもらいたい。

2011年10月27日 (木)

【第205回】 テストA. K. (保健体育)

 先週、中間テストが行われた。1年生にとっては2回目の中間テストであったと思うが、テストの雰囲気にもだいぶ慣れてきたのではないだろうか。

 テスト一週間前になると、職員室前は生徒で賑やかになり、「先生!わからないから教えて!」という言葉が飛び交う。また、授業終了後には、先生方をつかまえて質問している生徒や遅くまで学校に残って勉強している生徒もいる。こういった生徒の頑張りを見ると、「私も頑張らないと」という気持ちになる。おそらく、生徒は家に帰ったあとも夜遅くまで勉強していることだろう。

 テストといえば、学生時代を思い出す。特に、高校生の時である。当時は、寮で生活をしていたため、テスト前になると、寮の食堂や先輩の部屋で友人や先輩と勉強した記憶がある。「今回はどういう問題が出題されそうか」といった話をしながら、夜遅くまで勉強していたことを今でも覚えている。特に、私が高校1、2年生の時は、同じ運動部で部活も勉強も頑張っている先輩がいたため、わからない問題があればその人のところまで質問しに行くことが多かった。その先輩の背中を見て、私も部活と勉強の両方を頑張りたいと考えるようになったことを覚えている。

 さて、生徒のみなさん、中間テストが終わりました。いろいろと反省点もあると思います。次は、12月に期末テストがあります。今回の中間テストよりも成績が向上するよう、最高の準備をして、万全の状態で期末テストに臨んでください!!