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2021年11月25日 (木)

【第707回】 「Your Own Backyard」マーク ヒーギンス (英語)

 私にとって、旅の一番の魅力はその新しい経験にある。この時期、新型のコロナウイルスの影響で感染予防のために県外旅行を控えることにしました。旅行が大好きですが、石川に滞在したかったので、この県のいくつか美しい場所を見ることにしました。とりあえず、能登半島から始めました。最近、毎週日曜日に、天気が良ければ、今まで見たことのない新しい場所に行きたいと思っています。私も歌うのが好きなので、ドライブ中に一人で歌う良い機会で、まるでひとカラのように思われる。一石二鳥ですよ。☺

 この数ヶ月の間に、たくさんの美しい場所を見てきました。能登最北端から白山・富山近郊の山々、加賀の南部まで、これは私が石川に住むのが好きになった理由の一つです。都市活動も自然活動を楽しむことができます。もちろん、コロナ禍が静まったら、日本の47都道府県のすべてを見たいですが、でも、それまでは石川の県魅力的なところを見るのはとても大満足しています。 英語で「There is plenty to see in your own backyard.」ということわざがあります。自分のバックヤードで経験をするものが沢山あるという意味です。つまり、県内でまだ行ったことのないところが多いです。

 3年生の皆さん、数ヶ月で卒業し、人生の次の第一歩を踏み出します。これからの次の数ヶ月は皆の高校生活のラストスパートです。石川に滞在する場合でも、県外に行く場合でも、新しい体験や新しい人生が始まるでしょう。皆さんが自分の魅力的なことを見つけられることを願っています。

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 珠洲岬 珠洲市   千枚田 輪島市
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 いかの駅 九十九湾 能登島    コスモス

2021年11月18日 (木)

【第706回】 「伝統を繋ぐ」干場 光将 (保健体育)

2021年11月7日(日)この日は遊学館駅伝競走部にとって大切な日です。毎年、京都府で行われる『全国高等学校駅伝競走大会』の代表校がこの日に決まります。駅伝部は、今年で13年連続14回目の優勝。全国高校駅伝の挑戦権を勝ち取ることができました。石川県内では、駅伝の強い高校として認知がありますが、そんな遊学館男子駅伝競走部が1度だけ負けたことがあります。


14年前。私は遊学館高校の1年生でした。
当時駅伝部は、創部2年目でした。監督の森賀先生からのスカウトで遊学館に進学し、駅伝の強いチームを目標に日々の練習に励んでいました。前年は、駅伝部が創部1年目ということもあり、周りからの注目度は高い中でのレースでしたが、優勝する選手の姿に憧れを持ちました。

しかし、創部2年目の11月。その憧れは打ち砕かれます。
わずか27秒差で全国高校駅伝への挑戦権が絶たれました。敗因は、エースに頼りすぎたということでした。当時のエースは1年生。1年生ながら、めきめきと力をつけ、チーム内でも上位のタイムを出し、当時の1年生全国ランキングでトップの実力がありました。どんな大会でも自己ベスト更新をするエースに私たちの期待も膨らみました。しかし、この日初めて1年生エースは失敗を経験します。1区から1年生エースが3番で帰ってきたと情報が入ると、チームに悪い雰囲気が流れました。なんとか1位との差を詰めることができましたが、追い抜くことはできず、2位という結果に終わりました。何とも言えない虚無感と悔しさがこみ上げたのを覚えています。
14年が経ち、今は男子駅伝競走部のコーチとして活動しています。ほとんどの選手は、強い遊学館駅伝競走部しか知りません。しかし私は、この負けたことがある経験を今の選手にも伝えています。
『勝つことは当たり前のことではない。そして勝つための準備を怠ってはならない。この伝統を繋げていくのは君たちしかいない』

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もうすぐ12月がやってきます。
全国高校駅伝まであとわずかですが、先輩たちの伝統を繋げ、越えられるような走りを楽しみにしながら日々の練習に励んでいきます。

2021年11月11日 (木)

【第705回】 「時間」星  郁恵 (理科)

 石川県に移り住んで、もうすぐ2年が経とうとしています。金沢市に住み始めた時点で、すでにコロナによる自粛規制により、観光客の姿も少なく、金沢駅~香林坊周辺は人通りの少ないイメージでした。後日、他の先生から、本来なら外国人観光客で溢れていると聞き、やはり石川県はみどころの沢山ある観光地である事を再認識しました。
 引っ越しと同時期に遊学館高校に勤務することになったので、この学校で過ごす時間も、もうすぐ2年が経とうとしています。自分にとって、今まで4月の分散登校からスタートし、あっという間の2年間でした。みなさんは、高校生になって、過ぎていく時間の進み方が速いと感じますか?人間は、年齢を重ねるにつれ、時間の経つのがどんどん速く感じるそうです。確かに、小学生の頃の夏休みと高校生の夏休みを比較すると、同じ1カ月だとしても、現在の方がとても短く思えるのはなぜでしょう。考えられる理由として、年齢の違いによる時間の感じ方が違うのも理由の1つだと思います。小学生の頃は、行動範囲が限られています。その分世界が狭く、何等かのノルマに追われるような事も少ないので、時間がゆっくり流れています。それに比べて、高校生のみなさんは行動範囲も広くなり、部活や勉強、趣味などに使う時間が奪われ、気がつくと時間に追われる日々を過ごしていませんか?
 確かに、今の高校生はやるべき事が多く、それをこなすために多少の犠牲を払っているのも現実だと思います。でも、忙しいからこそ、その中でみいだせる事もあります。
 みなさんは、高校を卒業して、さらに行動範囲が広くなり、社会に出て、さらに時間が足りないと思うかもしれません。でも、それは自分の世界が広くなり、柔軟に対応しようと努力している結果であり、決して時間を無駄にしているのではありません。時間が足りないと思う時こそ、自分を大切にし、心に余裕をもって対応できるようにしましょう。

2021年11月 4日 (木)

【第704回】 「Stay Healthy」藤川 洋子 (英語)

皆さんは「腸活」という言葉を耳にしたことはありますか。
私はこの春から自身の食生活を見直し、腸活をしています。

ここ最近メディアで腸活に関しての情報が多く取り上げられているので、こちらでは詳しい説明を割愛しますが、個人的に腸活をおすすめする理由は、

①体調が整う
②ストレスがなくなる
③免疫力が上がる

この3つです。

①体調が整う
私自身元々アレルギーで肌が弱く冷えやすい体質でしたが、腸活によって肌質も冷えも改善されてきているのを実感しています。
腸がきれいになると、腸壁が栄養をしっかり吸収してくれるので、取り入れた栄養が体に行き届いて血流がよくなり、肌の不調や冷え、むくみなど美容にも効果があります。

②ストレスがなくなる
ストレスを感じてお腹が痛くなった経験はあるでしょうか。精神的な不調は腸に直通しているのです。
腸からは私たちが幸せを感じるホルモンであるセロトニンが作られます。このホルモンの9割が脳ではなく、実は腸から出ているのです。
ストレスを感じづらくするには、お腹にやさしい食事を心がけるようにして、セロトニンを分泌する神経を活性化させましょう。

③免疫力が上がる
腸は消化や吸収だけでなく、免疫の機能も担ってくれています。
また免疫細胞のほとんどは腸でつくられています。免疫がつくと風邪を引きづらくなり、ウイルスや病原菌に負けない強い体になります。


ちょっとしたことでストレスを感じやすいこの時代だからこそ、皆さんにも試してほしいのが腸活です。
そのためにまずできるのは、毎日の食事を意識することです。
一般的に言われているように、朝昼夜バランスよく旬のものを取り入れながらちゃんと食べることが基本であって、一番大切です。ダイエットをしている人もいるかと思いますが、食事は「制限する」のではなく無理なく「管理するもの」として捉えましょう。

個人的にこれからの季節に特におすすめなのは、朝食にお味噌汁を飲んで腸をあたためたり、間食にさつまいもやかぼちゃをできれば皮ごと食べることです。食物繊維が豊富で栄養価が高いのはもちろん、そのままでも甘いので満足感が得られます。
他にもオートミール、はちみつ、ヨーグルトやキムチなどの発酵食品、ダークチョコレート等腸活に良い食べものは豊富にありますし、それぞれの好みもあるので、食べられそうなものからぜひ食事に取り入れてください。

日々の積み重ねが未来の自分を作ります。
健やかな心と体でいるために、もし少しでも関心があれば腸活について調べてみて、できることから試してみてほしいと思います。