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2021年10月28日 (木)

【第703回】 「Experience  遊学館という選択」福田 圭一 (保健体育)

 ex.pe.ri.ence 経験,体験;経験で得た知識[技能]
人生の中で人は様々な体験をして生きている。その経験が成長を促し、心身を鍛えていくのだ。その経験の過程は辛いこと、厳しいことやネガティブな物も含まれる。私自身も、気づけば遊学館高校での勤務が20年を超えた。先日2年ぶりの学園祭が感染対策を徹底して行われた。学園祭前に、同僚の先生方と生徒数人で、模擬店で使用する備品の確認や買い出し、注文等の為に校外に出向いてきた。9月末、秋の気配を感じる夕暮れ時、帰り道の東茶屋街~兼六園下を抜け、21世紀美術館前から帰校したが、バスの中から見た何気ない景色・風景に感動した。

 すごく素敵なロケーションが近くにある町で勤務をさせてもらっていると…。

 日々、学校生活を過ごしている“金沢という町”には、学校からの徒歩圏内に素敵なスポットが多い!そして季節が変わる時に様々な表情を見せてくれる町でもある。私も、教師として生徒の“キラッ”とした取り組みや変化を見逃さないようにせねば!と思います。笑
 遊学館では様々な目標や夢に向かってチャレンジしている生徒が多いですが、いずれは一人で厳しい道を選んで、歩んで行くこともあると思います。

 今は、「なりたい自分に近づけるように、仲間と共に!」

 随分と寒い日が多くなってきました。体調管理にも気を付けて、

今日も頑張っていきまっしょい!

2021年10月21日 (木)

【第702回】 「なんでも挑戦してみる」深代 真一 (数学)

 私は大学生のとき、ヒッチハイクで西日本をまわったことがあります。「ヒッチハイクは危険」だと思っていましたし、実際に自分がするとは想像もしていませんでした。しかし、ボランティア活動で一緒になった同年代の人が、47都道府県をヒッチハイクでまわったことに感化されて挑戦することになりました。

 いざやってみると、幹線道路の道端で、スケッチブックを持って1時間待つようなこともありました。鳥取砂丘で3時間待ったことは今でも思い出の一つです。幸運にもたくさんのご縁があり、目的地すべてにたどり着くことができました。ご縁に感謝です。

 さて、ヒッチハイクが終わり、金沢に戻ると日常生活が再開されます。これまでと同じ日常でしたが、私の中の気持ちは全く別物でした。以前は「やってみたいけど、怖いしやめておこう」と思うようなことでも、「立ち止まっている暇があるならやってみよう」と考えるようになりました。その結果、新たな挑戦をすることができるようになり、様々な経験をすることができました。そして、経験が増えると、人生の幅も広がったように感じます。

 誰でも初めての挑戦は怖いものです。しかし、挑戦してみると助けてくれる人が次々と現れます。そして、ご縁が繋がり、最終的にはうまくいくようになっていると思います。令和は「どんなことに挑戦したか」が問われる時代だと、私は考えています。勉強でも、スポーツでもいいです。起業したり、ボランティア活動でもいいです。学生のうちは大人よりも時間があります。この文章を読んだ人が、何かに挑戦してくれると幸いです。

2021年10月14日 (木)

【第701回】 「「歳月人を待たず」”Time waits for no one”」H. Y. (英語)

 この時期、学校では3年生が就職や進学のためのエントリーシートの作成や面接の練習を行っている風景が見られます。私も遊学館に来てから何人かのお手伝いをしました。努力している生徒を見ると、かつての自分を思い出し応援したくなります。

 一か月ほど前にイギリスのロックバンドのThe Rolling Stonesのドラマーの方が亡くなったニュースを聞き、よく聴いていた頃(中学生~高校生)のことを思い出しました。このブログのタイトルの”Time waits for no one”は中でも大好きな曲の1つです。昔の動画をYouTubeで再生すると、当時の記憶が甦ると共に、時の流れの速さに唖然とさせられます。

 当時、田舎育ちの私は飛行機にすら乗ったことが無く、雲の中や雲の上がどうなっているのか、外国はどんなところなのか、と空を見上げて想像を膨らませていました。そして「いつか、海外を飛び回る仕事をしたい」という漠然とした夢を持っていました。

 その後、幼い頃の夢のことはすっかり忘れ、大学入学後は次の目標を失いながらも数学を学び、教員免許の取得の準備を進めていました。そんなある日、転機が訪れました。大学の先輩のリクルーターがやってきて当時人気企業だった外資系IT企業の入社試験を受けることを勧めてくれたのです。無事合格することができ、幼い頃の夢に1歩近づきました。

 入社後は英語が壁として前に立ちはだかります。最新の技術は海外から来たので英語で書かれた技術書をいち早く読んで技術を習得する必要がありました。そして憧れの海外出張に行くためにはTOEICの一定スコアが必要条件です。なんとかクリアすると、海外との合同プロジェクトに参加する機会に恵まれ、気が付くと幼いころの夢をほぼ果たしていました。IT技術力だけでなく、英語力も同時に磨くことでより多くのチャンスを得ることができたのです。そして、英語力向上はその後の別の外資系企業への転職や今の英語教師として遊学館で働く道につながりました。

 以下は私のLessons learned(教訓)です。あくまで自分用ですが皆さんと共有します:
  1. 2つ以上の武器を持つべし。時代の要求の変化への対応と精神衛生の為。
  2. 人生は選択・決断の連続。チャンスの神様には後ろ髪がないのでタイミングを逃さずに。
  3. いくつになっても勉強は必要。

”Time waits for no one”. 二度とない今という時間を大切にして日々頑張りましょう。
最後に RIP, Charlieさん。

2021年10月 7日 (木)

【第700回】 「アスリートの気持ち」H. H. (芸術)

 この夏、賛否両論の中、東京オリンピック、パラリンピックが開催されました。始まればきっとTV、ラジオに釘付けになるであろう、、、案の定、家のBGMはオリンピック一色に。私自身、8月末の展覧会に向けてアトリエに籠る日々ですが、耳はその動向を気にしながらの制作でした。
 この一年半、各種いろんな大会やイベント等が中止延期に追い込まれ、私共の美術活動も大きく影響を受けました。作品の搬入審査も終え、翌日から開催というところで美術館が閉館。そのような事態が2年連続して起こりました。もう誰のせいでも無いのですが、一年間掛けて準備した作品が東京の国立新美術館で日の目を見ることなく、自宅に帰って来るのです。中止延期の連絡がまた来るかもしれない、それでも作品は作り続ける、休む事なく作り続けなければなりません。先の日程が決まればいつでもそこに作品が用意出来る様にです。厚かましいですが、アスリート達もきっと同じ思いなのだろうと、自身と重ね合わせて。そうすると一段と胸が熱くなり、ひとりで気持ちを盛り上げてました。自分を鼓舞するみたいに、です。
 スポーツも絵画芸術活動も、それを披露して発揮する場所や機会がなければ前に進めません。多くの人に触れたり観てもらう事で、人々に勇気や感動を与え、人生の励みになるなど、社会に及ぼす影響力も大きいはずです。そうあるべきだと願っております。こんなご時世だからこそ、それらに携わっている私達は、微力ながらその大切さをお伝え出来れば、と思っています。
 コロナ以降、久しぶりに忘れていた気持ちを思い出しました。悔しがったり喜んだりと。目標や夢に向かって、人生を掛けて頑張ってきた姿に心が揺さぶられてしまいました。彼等の姿が、コロナ禍で多くの方の命を支えている医療従事者や、先の見えない困難に不安を持つ全世界の人々にとって少しでも励みになっている、と願いたいです。私自身も多いに励まされたひとりです。困難を乗り越え、そこに立ち向かった末に学んだことは、全てのアスリートが語った、お世話になった沢山の人への「感謝」という思い。この先の人生において、一番の宝物を得たのかもしれない彼等は幸せだなぁと思いました。そんなアスリートから、私も沢山のことを学ばせていただきました。季節はもう晩秋。私も絵筆を止める事なく、この先何が待ち受けてようとも、目標に向ってコツコツと前に進むのみ!です。