« 2019年1月 | メイン | 2019年3月 »

2019年2月28日 (木)

【第568回】 幼児教育(美術)に携わって光谷 和子 (芸術)

 私は子どもの頃から図画工作が好きでした。そのまま好きなことをしつこく続けていると美術の先生になっていました。もちろん大人になった今でもモノを作ることが好きで、さらに勉強して扱える材料や技法が増えました。私の専門分野は油絵ですが、銅版画や透明水彩画、ガラス造形や陶芸でオブジェを作ったりもします。どれも楽しいです。そんなある日のこと、創作するのが楽しい・大好きな子ども達の為の居場所を作ろうと思い、子ども達に絵や工作を教えることにしました。15年前のことです。毎回違う技法で平面や立体などの作品を作ることを目標として、1年間に約20通りほどの教材を考えます。それを毎年続けていますので、かなりの数の教材ができました。それと同時に、その教材における子ども達の反応や注意点なども覚えています。そういう現場の反応や経験を、ちょうど幼児教育の美術の授業(3年)を持っていますので、技法と共に伝えていきたいと思います。
 また、数年前にとある園から造形活動の指導の相談がありました。幼児の情操教育(美術)に本格的に取り組みたいとのことです。そこで私は、年少児から始め、年長児で終結するような表現活動の3年計画のプログラムを組みました。3年計画の集大成は最後に油絵を描いて完成です。そのプログラムの結果、とても良い成果が現われました。作品を公的な場所で発表するたびに評判が上がり、先生方も子ども達も自信がつき、活気ある園になりました。そういうことをしていると、他の園からも相談を受けるようになりました。表現活動によるポジティブな効能が目に見えて現れたかな、と思い嬉しく思います。昨年は90人ほどの5歳児が油絵を描きました。「ボクは油絵を描いたことがある」という特別な経験は、5-6歳の人生の中で楽しく脳裏に刻まれ、1つの自信になったと思います。これからの人生も豊かに歩んでほしいと思います。
 ところで、園という場所柄、幼児教育の卒業生と現場で必ず再会します。みんな立派に先生らしくなって担任をもって子ども達を率いてがんばっています。職員向けの技法講習会の中では「あ、これ授業内でやったことあります。懐かしい」とか、「いま4歳児の担任をもっています。この月齢でできる立体的な活動はなんですか?」などそれらしい質問もするなど、彼女たちの成長も感じられ、私にとっては楽しい時間×2となっています。

3102281年中児 モノプリント技法

3102282年長児 油絵技法

2019年2月21日 (木)

【第567回】 博物館へ行ってみようU. K. (理科)

 皆さんは科学博物館は行ったことがありますか。修学旅行で東京へ行ったとき、上野の国立科学博物館に行ったかもしれません。金沢で行ったことはないですね、というのも金沢には科学博物館はありません。歴史と文化を売りにしているのに不思議です。ひと昔前、金沢に科学博物館を造ろうという動きがありましたが、結局出来ませんでした。私はたまに北陸大学近くの「自然史資料館」というところへ行きますが、そこは養護学校だった建物を改装しその時に出来たものです。さまざまな標本を保管をしており、その展示も行っています。しかし、バス停から遠く不便だし、大きい展示のできない建物で、ここを科学博物館というのは少し無理があります。
 知りたいことがあれば本を読むとか今ならネットで調べればでている、何も博物館まで行かなくてもよいという考えもあります。しかし、古いことわざに「百聞は一見に如かず」とありますが、図書館に行くのと博物館へ行くのは別のことです。天気予報には難しい気象学の知識が必要ですが、複雑なジェット気流を再現する「偏西風波動の再現実験」というモデルがあります。初めて見たときは驚きました。科学のあらゆる分野には有名なモデルがあり、初めて見た驚きや感動が次の進歩を生み出すものだと思います。博物館の展示は、来た人が驚き感動するよう、好奇心や興味を抱いてもらうような工夫がされています。今科学博物館を訪ねれば、たとえば東京臨海副都心にある「日本科学未来館」も、見学者の好奇心を刺激するようないろんな工夫がされています。
 金沢市内にはたくさん美術館や博物館があり、ちょっと数えただけで15は超えます。遊学館高校のある本多町界隈には特に集中しています。皆さんにもそれらの中から興味があるものに足を運んでほしいと思います。そして、やはり科学博物館がないのは物足りないのであればよいと思います。

310221_2全自動運転されている「ゆりかもめ」から見た東京未来科学館

2019年2月14日 (木)

【第566回】 小さなこころ遣い道上 ちひろ (英語)

 2月1日、遊学館の一般入試が行われました。私は試験監督として、緊張した面持ちの受験生のいる教室に入り、監督補助の生徒と問題用紙をひとりひとりの机の上に配っていきました。その際、ほとんどの受験生が「ありがとうございます」と小さな声で言ってくれました。試験が終わり、解答用紙を集めるときには、「お願いします」と両手で手渡しをしてくれる受験生も多くいました。本当は緊張でいっぱいで、気持ちにゆとりなどないはずです。しかし、精一杯の気持ちを伝えてくれたように感じました。
 ブログの題材にするには取るに足りない、小さなことかもしれませんが、その小さなこころ遣いは、私の心を温かく優しいものにしてくれました。
 最近は、スマホなどの普及もあり、感謝の気持ちさえも文字で伝えることがとても多くなりました。そんな中、中学生のみなさんの姿を通し、口に出して言葉で伝えることの大切さを改めて実感させられました。そのような“小さなこころ遣い”のできるみなさんが、大きな志を持って高校生活に挑めば、どんな困難も乗り越えられるはずです。

中学生のみなさん、がんばってください!

1

2

3

4

2019年2月 7日 (木)

【第565回】 出会いのあとの別れ。別れの後に出会い。三浦 勝則 (数学、情報)

 2019年2月1日(金)遊学館高校で一般入試が行われ、1300名近い生徒が受験し、問題に取り組んでいました。それは現在の3年生が卒業していくということでもあります。私にとっても「別れと出会い」なのでしょう。
 卒業を目の前に控える3年生に「頑張れ」と言いながら、現在は大半の生徒が期末試験を受けています。その後3年生は卒業式を迎えるのみとなりました。3年生には「学校で過ごした時間以上に今後の生活が大切であり、人生を決める時間となっていくわけですから、今は卒業して行った生徒達が目指す方向へ向かって頑張ってもらいたい。」とどこかの席で話したかったのですが、ただ今にして思えば、「別れ」というよりは「送る」ということの方が当てはまっているのかもしれません。それに卒業生となる12クラスのメンバーだっていつまでも過去にとらわれていたら、肝心なやるべき事が疎かになるというものでしょう。もしどこかで出会うときがあれば、気軽に声をかけてもらえばありがたいです。平成最後の卒業式は様々な思いで「別れ」という思いを胸に秘めて寂しさを感じることになりますが、私にとっては「学び」として参加します。
 3年生が卒業後は3月20日(水)に入学説明会が行われ、今年は何名の新入生を迎えるのだろうかというわくわくした思いになり、それが私にとって「出会い」であり、いつまでも以前のことを引きずっているのではなく、次に向けて気持ちを変えていかねばならないことなのでしょう。
 今年は桜の開花が昨年より早く咲くといわれ、春の訪れが3月初旬にやってくるのでないかと感じています。私自身も春の始まりを告げる景色をぼおっと見ているのでなく、仕事や目的に向かって取り組んでいかなければならないと感じたしだいです。