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2016年8月11日 (木)

【第438回】 インターハイ阿久津 光 (数学)

 先日まで、平成28年度全国高等学校総合体育大会陸上競技大会が岡山県岡山市のシティライトスタジアムで開催されていました。私の高校時代には手の届かない遥か彼方の夢舞台であったそのインターハイに、引率という形で2年連続参加させていただきました。
 初めて岡山県の陸上競技場に行きましたが、会場に入った途端、やはり空気が違いました。全国の地方大会を勝ち進んできた強者たちが集う場でした。競技場内を歩いていれば、日本代表としてオリンピックに出場していた方々も観戦に来ていたり、愛読している月刊陸上競技に取り上げられている選手がいたり、「これがインターハイだ」と気分が高揚しました。
 でも高校時代、私は一度もインターハイに出たいと思ったことがありません。遠すぎて叶うはずがないと思い、目標にもしていませんでした。インターハイは自分とは別格の選手たちが出場する大会という感覚です。しかしそのように考えた時点で私の陸上競技人生は終わっていたのかもしれません。限界を自分で作ってはいけないと、必死に練習をする日々でした。ただ目標はどこにあったのか。少しでもタイムを縮めるための練習であって、上位の大会に出場するためではなかったなと思います。けれどそこに明確な目標があったら、いったいどのように変わっていたのか。もっと具体的に練習方法を考えることができ、もっと一つ一つの練習に気持ちが入り、もっと気持ちを高めていろいろな大会に臨めたのではないかと、今になって後悔してしまいます。インターハイの空気を感じ、改めて、目標をもつことや何かに真剣に取り組むことの大切さを実感しました。全力で挑むことの難しさも。
 インターハイ選手にはインターハイ選手の目標があるように、陸上選手には陸上選手の目標があるように、生徒のみなさんにも一人一人にあった目標を持ってほしいと思います。目標をもつことでやるべきことも明確になり、何かに真剣になれるはずです。