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2012年8月 2日 (木)

【第241回】 ㊗ 甲子園出場! 思いさまざま…松田 淳 (地歴・公民)

 この「先生コラム」もいよいよ6巡目に入ります。今回は私が担当です。原稿締切は7月31日なのですが、ある試合結果が出るまで手をつけないでおこうと決心していました。
 “仕事はスピードと正確さ”を信条とする私があえて手つかずにしていた「先生コラム」。
 ようやく昨日7月28日(土)、待ちに待った結果が出ました!
 わが遊学館高校野球部の夏の甲子園出場が決定したのです。NHK夜7時からの全国ニュースで『石川県からは遊学館高校が2年ぶり5度目の出場」と紹介されると、家族から歓声が起こり、実感も湧いてきました。

 わがバトン部は、決勝戦が行われている時間帯、石川県立球場となりの「いしかわ総合スポーツセンター」で、高校インターハイ・バスケットボール競技の開会式前の歓迎アトラクションに出演中でした。コーチ、部員たちは冷静にやるべきこと・なすべきことに集中していましたが、私自身、心半分はすでに県立球場のスタンドにあったのかもしれません。球場にいる先生方に頻繁に「今どうなっとる?」「今、何対何?」と陰で何回も連絡。
 決勝戦までの3試合はハラハラ・ヒヤヒヤと、あの遊学館らしい野球はどうしたのかと心配するぐらいの展開だったので、ファンのひとりとしては決勝戦も期待や確信より、心配・不安が募るばかり。
 出演が終わって、部員たちと集団で球場へ猛ダッシュ! 異様な光景だったでしょうね。(笑)

 やっぱり勝利して、スタンドで大合唱する校歌はいいですねぇ。
 実は私自身、閉会式での大会旗・国旗降納のシーンで、大会旗が降ろされていく中、涙が止めどなく頬を伝っていました。球場には「栄冠は君に輝く」が流れています。心は31年前の高校球児に戻っていました。毎日練習後にグランドに向かって校歌を歌いました。疲れ果てて乗る自転車で口ずさんだ歌はいつも「栄冠は君に輝く」。部活帰りの夕焼けの中の十八番(おはこ)でした。

 今朝出勤してくるときにラジオから流れてきたのは、ゆずの「栄光の架橋」(誰にも見せない泪があった~♪)。
 お恥ずかしい限りですが、運転しながら涙がボロボロ出ました。頑張っているみんなにエールを送ります。
  ・今日、練習で会ったインターハイ出場の広島皆実高校バスケット部のみなさん! がんばれ!!
  ・8月5日(日)金沢歌劇座、午後2:35~2:50。本校吹奏楽部が大嶋顧問の下、大編成初出場! がんばれ!!
  ・8月5日同日、甲子園大会の抽選日。さて、初戦はどこと対決するか、野球部諸君! がんばれ!!
  ・夏の補習で黙々と机に向かっている諸君! がんばれ!!

 「がんばれ!!」はプレッシャーじゃない。「がんばれ!!」は期待と温かさととらえよう。
 多くの人々から“がんばれ!!”と言われるとプレッシャーになる? いえいえ、ありがたいじゃないですか。
 多くの人々が思いをかけてくれている。支えようとしてくれている。その思いと一緒に戦ってほしい。
 もちろん自分との戦いだけど…、家族、友だちがいる。決してひとりで戦っているのではない。
 わが遊学館高校バトン部のモットー「顔は笑顔、心はひとつ、めざすは一番」。
 前出の「栄光の架橋」の一節、“たくさんの支えの中で歩いて来た”…いい歌詞ですね。

 この夏休み、スポーツ・勉強とがんばっている高校生みんな一人ひとりに「栄冠は君に輝く」。 がんばれ!!