« 【第119回】改めて思うこと | メイン | 【第121回】雪かき »

2010年2月10日 (水)

【第120回】三年生のみなさまへK. Y. (国語)

 ご卒業おめでとうございます。
これまでは、小中高とある程度のレールにのった人生で、選択権を行使した経験は多くなかったと思います。これからも、両親や諸先輩、友人からのいろいろなアドバイスがあると思いますが、人生の決定権は君ら自身に委ねられます。

 私事ですが、年に数回卒業生と会って、お酒を酌み交わしながら歓談する場があります。在校中はどなりつけ、親御さんに連絡しては、苦労しながら(本人及び私共々)卒業していった生徒と先年会う機会がありました。

 彼は推薦入学した大学も中退し、暫くは家業のアルバイトをしておりました。これから先どうなるか「やれやれ」と思っていたところ、ある時、連絡があって「就職試験を受けるから面接のポイントを教えてくれ」と言います。

 本人なりに人生の指針が見えてきたようで、その後就職が決まり、現在は勤めた会社で主任さんとしてばりばり頑張っております。暮れに電話したところ「今度また飲みましょう」とのお言葉で、彼のいろいろな成長談が聴けるのが楽しみな今日この頃です。

 卒業生のみなさん、人生の選択を迫られる機会がこれから無数にあります。個人的には大人になって選択ミス(就職・結婚も含めて)ばかりの人生ですが、思うとおりに生きてきたので、それほどの後悔はありません。みなさんもこれからの人生、深く思慮し、自己の決定権を行使しながら固有の人生を歩んでいってください。

 人生は「進取の精神」が肝要であります。