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2008年10月15日 (水)

【第59回】自分への挑戦福田 圭一 (保健体育)

 2回目の教員コラムの順番が自分に回ってきました。どんな内容で今回は書こうかなと考え、机の中のファイルを探していたら過去に、自分の書いた文章が出てきました。それがこれです。
                             H13.11.15

今に思う事じゃないけど、やっぱり何事も素材が大切やと思う。バレーやったら選手や、素材がいいといいバレーになるやろうなー。ここで、先生が言ういい素材とは、JOC中学選抜に選ばれてたとか、身長が170以上あるとか、県大会で優勝したとか…そんなことじゃないのです。(もちろんこんな選手が遊学館にきてくれたら嬉しいし、優勝に近づくわけだけども)

それじゃ、どうなん?て思うかもしれんけど、簡単なことや!一番はバレーボールが大好きな子や!そして仲間を大切にできる、人の痛みがわかる、応援してくれる先輩や家の人に感謝したり、体育館をきれいにするだとか…まあいろいろあるけど、今やっている事が、社会に出て間に合うことになったり、日常生活をバレーに関連させて考えることのできる子(目的を持ってバレーに取り組んでいる)がいい素材、いい選手やと思う。(俺はね)

高校に入って気づいたっていいがいや!ずっと解らんと過ごしていく人も多いぞ。料理もそうやろ?食材がいいとおいしい物になるやろが、別に高い材料じゃなくてもいいんや、新鮮で取れたての物が一番!そして作る人の気持ちや!おまえらも
遊学館女子バレー部というまな板の上で、どんな選手に育っていくんや!
 わがまま言うたらまずい料理と一緒や、途中で諦めたらだめや!みんなでやっとるんやぞ!だから先生もバレーの勉強しとるんや、みんなでおいしい料理作るぞ!汗と涙が一杯入ったやつや(打っていて熱くなってきた!…)感動できるバレーするぞ!

 驚きました。H13.11.15となっているので今から7年前です。女子バレーボール部の顧問になって初年度に書かれた部員へのメッセージでした。

 当時、チームを引き継ぎ、6月の高校総体で三年生が引退した後は部員は9人。(内マネージャー1名)部員数が多く力強いプレー、応援のチームを見ると羨ましく思いました。『同じ目標に向かって頑張る、良い仲間は多いほうがいい』という考えが自分の中の基本であったのにも関わらず、今年度は新校舎建設中ということもあり練習環境の面でも体育館があまり使えない事で、適正人数ということを考えたりする自分が恥ずかしくなりました。

そして現在、冒頭にでてくる中学時代に優勝した子や県選抜の一員として活躍した部員もいる。そして『一番はバレーボールが大好きな子』が20人も(1,2年で)しかも加賀地区、能登地区から通学している部員たちもおり、家を出るのは早朝5時という子もいます。自分で決めた事とはいえ、正直大変だと思います。そんな熱い思いを持ってバレーに取り組んでいる仲間を誇りに思います。

そして、朝早くお弁当を作ってくれるお母さん、駅まで送ってくれるお父さん、優しい言葉で励ましてくれるじいちゃん、ばあちゃん。今年こそという思いで応援してくれている先輩方の協力を忘れず、今日も感謝して頑張ろう。私もチームの成長に置いていかれないように、外見だけでなく(笑)内面、考え方も大きくなって行かなければならないと思います。