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2010年2月10日 (水)

【第120回】三年生のみなさまへK. Y. (国語)

 ご卒業おめでとうございます。
これまでは、小中高とある程度のレールにのった人生で、選択権を行使した経験は多くなかったと思います。これからも、両親や諸先輩、友人からのいろいろなアドバイスがあると思いますが、人生の決定権は君ら自身に委ねられます。

 私事ですが、年に数回卒業生と会って、お酒を酌み交わしながら歓談する場があります。在校中はどなりつけ、親御さんに連絡しては、苦労しながら(本人及び私共々)卒業していった生徒と先年会う機会がありました。

 彼は推薦入学した大学も中退し、暫くは家業のアルバイトをしておりました。これから先どうなるか「やれやれ」と思っていたところ、ある時、連絡があって「就職試験を受けるから面接のポイントを教えてくれ」と言います。

 本人なりに人生の指針が見えてきたようで、その後就職が決まり、現在は勤めた会社で主任さんとしてばりばり頑張っております。暮れに電話したところ「今度また飲みましょう」とのお言葉で、彼のいろいろな成長談が聴けるのが楽しみな今日この頃です。

 卒業生のみなさん、人生の選択を迫られる機会がこれから無数にあります。個人的には大人になって選択ミス(就職・結婚も含めて)ばかりの人生ですが、思うとおりに生きてきたので、それほどの後悔はありません。みなさんもこれからの人生、深く思慮し、自己の決定権を行使しながら固有の人生を歩んでいってください。

 人生は「進取の精神」が肝要であります。

2008年6月18日 (水)

【第43回】香港遊学K. Y. (国語)

 インターアクトクラブ(国際交流・ボランティア)の顧問を20年ほど務め、毎年のように生徒を引率し海外研修に参加した。その際の雑感を述べたいと思います。

 古いことだが、返還の前後の両年に渡り、石川・富山の代表生徒を引率し渡港することとなった。同僚の先生から「ベルリンの壁」ならぬ「香港の壁」のかけらを土産にと頼まれ、見知らぬ異文化に触れる喜びに溢れながら期待して臨む。

 香港空港に到着しての最初の感想は「異様に高いビルが密集しているなあ」ということ。この最初に感じたことが、その後の旅程中に得る感想の核となったようです。

 高層ビル群に象徴される西欧文明の臭いを、この「東洋の真珠」と呼ばれた都市の至る所で感じることができた。アジア諸国の中で、成る程一つの特異性を示していると思われる。

 ただ、不満に感じたのは日本人の旅行客が多いこともあってか、中国の一都市、あるいはアジアの一都市としての文化を感じることができなかったこと。先進的な「文明」はあるけれど、アジア固有の「文化」があまり感じられないというのが、率直な感想として残りました。

 金沢にもどってから思い起こしてみると、世界史の中での香港の役割というのも、直に香港の街並みを闊歩して、少しは理解できたような気がしました。