« 2026年8月 | メイン

2026年9月17日 (木)

【第957回】「音楽は生き物!」大嶋 直樹 (芸術)

先日、ラジオ番組の収録で、音楽との出会いや、生徒たちとの日々についてお話しする機会がありました。

その中で、改めて感じたことを少し。

今の高校生たちは、スマートフォンを開けば、世界中の素晴らしい演奏を見ることができます。

そんなデジタルな時代だからこそ、私は吹奏楽やマーチングは「究極のアナログ活動」だと思っています。

自分で息を吸い、自分の身体で音を出す。
仲間の音を聴いて呼吸を合わせ、マーチングでは全身を使って表現する。

そこで生まれた音やエネルギーが、そのまま目の前のお客さんに届いていく。

私は、この「ライブ!」な感じが大好きです。

きっとほとんどの生徒は、最初は「自分のため」に音楽を始めます。

上手になりたい。
先輩みたいに演奏したい。

でも、一生懸命続けていると、

「自分の音で誰かが笑顔になった」
「自分たちの演奏で誰かが感動してくれた」

そんな瞬間に出会います。

自分のために始めた音楽が、いつの間にか誰かのための音楽になる。

そこから、音楽の楽しさがもう一段大きくなるような気がしています。

遊学館で指導するようになって約15年。

今では、卒業生が保育士として子どもたちにマーチングを教えていたり、教員になって一緒に働いていたり、卒業生同士で演奏会を企画したりしています。

自分たちが受け取ったものを、今度は次の世代へ。

そんな姿を見ることが、指導者として何より嬉しいことです。

卒業後は、演奏することから離れてしまう人もいるけど、

ただ、

「自分が一生懸命やったことで、誰かが喜んでくれた」

という感覚は、ずっと忘れないでほしいと思っています。

音楽は生き物!

同じ曲でも、メンバーが違えば、場所が違えば、その日の気持ちが違えば、音楽も変わります。

だからこそ、

今日しかできない音楽を、今日しか出会えない人たちと。

今日も、遊学館で出会った仲間との一瞬一瞬を、みんなで楽しんでいきたいと思います。

2026年9月10日 (木)

【第956回】「猫と暮らすこと【4】」O. M. (国語)

 暑いというか、もうそれを通り越して「熱い」夏もようやく終わりの様子を見せていますが、今度は異常気象の雨・雨・雨・・・。我が家の前は、古い道なので排水溝が狭く浅いため、こんな豪雨の時はいつも冠水の危機に瀕しています。もちろん夜中も寝てる場合ではありません。
 さて、そんな中でおなじみ、我が家の猫「小太郎」手足の長いマンチカン、雄。体重は6.5㌔は、今年の8月4日で11歳になり、人間でいえばお見事「還暦(60歳)」を迎えることができました(赤いちゃんちゃんこは着ませんでしたけどね)。生後8ヶ月の時から我が家に来ているので、もう10年の付き合いになりました。この「猫と暮らすこと」というお話は、猫と暮らすことによって、今の高校生とのつながりを考えるという、大それたテーマでもう4回目になりますが、ガマンしてお付き合いください。
 さて、以前授業中に男子諸君に、「彼女にしたい女性にはどんなことを求めますか」みたいな話をしたことがあります(この時代、その筋の人から言わせればセクハラ!!って怒られるかもしれませんが)。多分、「かわいい」とか「やさしい」とかが出てくるだろうと思っていたのですが、意外にも『気の利く人』・『気が遣える人』『頭の回転の速い人』・『気の合う人』・『人として尊敬できる人』・『おもしろい人』なんていう答えが出てきました。この多様性の時代、求められる人間というのはそういうことを言うのか・・・と、ちょっと感心してしまいました。だからこそ、テレビやユーチューブでアイドルと言われる人たちが平気で体張って笑いを取り、ライブで何万人かを熱狂させ、俳優業をこなし、本を書いたり、気象予報士になったりバラエティーで活躍したり・・・
とにかく何でもできて、使える人が求められるんだろうなあという答えにたどり着きました。
 この話をご覧の皆さん。ネコは気が遣えると思いますか?。「ネコなんてマイペースで、自分の気の向くまま生きてるのとちがうの」って思ってた皆さん。実はネコは大変『気遣いのできる』生き物なのです。こちらが忙しそうにしているときは、ご飯を茶碗に入れてくれるのを我慢して待っています。こちらがしんどそうにしているときは、そっと寝ている足下に寄ってきて、しっぽだけを絡ませてくれます。こちらが落ち込んでいるときは、自分の大好きなおもちゃで頑張れメッセージを書いてくれて、そのおもちゃをそっと枕元においてくれます。親ばかで申し訳ありませんが、我が家の小太郎さんは『気の利くネコ』・『気が遣えるネコ』『頭の回転の速いネコ』・『気の合うネコ』・『人(ネコ)として尊敬できるネコ』・『おもしろいネコ』なのです。実は・・・

  皆さんは「気遣いができて、相手の立場に立って考えることのできる」人ですか?

 『ネコの振り見て我が振り直せ』という、ことわざがあってもいいのに。と思えた夏でした。



20260908_2

2026年9月 3日 (木)

【第955回】「初めてと最後」江向 陸 (数学)

 今年度、初めて3年生の担任を持つことになりました。これまで1・2年生の担任を経験してきましたが、進路や卒業後を見据えながら生徒たちと過ごす毎日は、これまでとはまた違った緊張感があります。そして、この夏、もう一つ大きな初めてを経験しました。甲子園での応援です。テレビでは何度も見てきた甲子園ですが、実際にアルプススタンドに立ってみると、その雰囲気はまったく違いました。グラウンドで懸命にプレーする選手たち、それを必死に応援する生徒たち、多くの生徒や保護者の方々が一緒になって声援を送っている光景を見たときは、本当に鳥肌が立ちました。
 私自身、高校時代は勉強中心の生活で、部活動に打ち込んだ経験はありません。そのため、学校全体が一つになって誰かを応援するという経験はとても新鮮でした。生徒たちとその場にいられたことも、私にとって忘れられない思い出になりました。
 そんな中、今年は私にとって初めてが多い一年である一方、生徒たちにとっては最後が増えていく一年なのだとふと気付きました。最後の部活動、最後の体育祭、最後の学園祭、そして、この先には最後の授業や卒業式もあります。3年生の担任をしていると、どうしても目の前の仕事に追われます。正直、一日一日をゆっくり振り返る余裕がないこともあります。
 これから卒業まで、まだいくつもの最後があります。私自身、初めてに戸惑いながらも、一日一日を大切にし、最後まで過ごしていきたいと思います。