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2026年10月 8日 (木)

【第960回】「親のありがたみ」神谷 崚仁 (情報)

 皆さんは、親に対して、感謝の気持ちを伝えていますか?
 私は埼玉県出身です。遊学館に入学し、親元を離れて寮生活を始めました。中学生までは当たり前のようにしてもらっていた洗濯、掃除、食器洗い。それを、どんなに疲れていても、体調が悪くても、誰も代わってはくれません。
あの「当たり前」は、親が毎日、黙って支えてくれていたものでした。
 そして昨年の12月25日、私に息子が生まれました。
 親に守られていた私が、今度は親になりました
息子は、毎日すごいスピードで成長していきます。その姿を見ていると、本当に幸せな気持ちになります。しかし、同時に、毎日が必死です。夜泣きでほとんど眠れない夜もあります。目の前のものは何でも口に入れようとするので、一瞬たりとも目が離せません。仕事や部活動でどんなに疲れて帰ってきても、それは変わりません。
 その時、ふと思いました。
 「私の親も、こうして私を育ててくれたんだ」と。
 皆さんには、赤ちゃんの頃の記憶はないと思います。けれど、記憶に残っていないその時間こそ、親が眠れない夜を重ね、自分のことは後回しにして、ありったけの愛情を注いでくれた時間です。
 では、今の皆さんに、親へどんな恩返しができるでしょうか。
 それは、学校のルールを守り、真剣に勉強し、様々なことに挑戦して、人として成長すること。しっかりとした姿で遊学館を卒業していくこと。何よりもそれが、親にとって一番の恩返しになると思います。
 そして、立派な社会人になって初めてのお給料をもらったら、是非親を食事に招待して下さい。きっとその日は、親にとって一生忘れられない1日になると思います。

最後にお知らせです。
10月3日から、第105回全国高校サッカー選手権 石川県大会が始まります。
みんなで一緒に全国大会に行きましょう!

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2026年10月 1日 (木)

【第959回】「知る楽しさ」K. Y. (英語)

 今年の東京大学の英語入試問題で、ハッとさせられる言葉に出会いました。精神分析で有名なフロイトについての文章です。その中に、こんな一節がありました。

It is our desire for knowledge that animates us; and it is our passion for ignorance about ourselves that is so time-consuming, so life-consuming.

「私たちが生気を得るのは『知識への欲求』によってであり、そして、非常に時間がかかり、生命を消費させるのは『自分自身について知ろうとしないことへの熱情』なのである」

 少し難しく聞こえますが、要するにフロイトは「知りたいという好奇心こそが、人間の心をワクワクさせ、人生を生き生きとさせる」と言っているのです。
 この言葉を読んだとき、以前、長野の上高地に行ったときのことを思い出しました。
 上高地で山登りをした際、「なぜ白樺が多いのか」「なぜ水がこんなに澄んでいるのか」と疑問を持ち、調べてみたことがあります。知識がない状態なら「きれいだな〜」と眺めて終わりにしてしまう景色でした。しかし、その理由を知ったとき、ただの綺麗な風景が自然を生き抜く力強いストーリーとして迫ってきました。「知る」ことで世界の解像度が上がり、心が活気づいた瞬間でした。
 何かを知ることで世界の解像度が上がり、心が活気づく。これこそが、人間が本来持っている「知る楽しさ」なのだと思います。
 でも、フロイトは人間の少し厄介な本性についても触れています。
 私たちは、自分の弱さなど不都合な現実には「知りたくない」とブレーキをかけ、言い訳に莫大なエネルギーを使いがちということです。でも、そのエネルギーを少しだけ自分の内面への好奇心に向けられたら、世界はもっと広がります。
 学びとは、テストで点を取るためだけのものではありません。知ることで世界が広がり、日常が豊かになる。そう考えると、やっぱり死ぬまで勉強だなと思いました。

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