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2024年5月16日 (木)

【第835回】「福井県立恐竜博物館へ」T. M. (理科)

 石川県の隣の県、福井県勝山市にある福井県立恐竜博物館をご存じだろうか。
北陸新幹線金沢 敦賀間開業により、入場する際には予約が必要と県民だけではなく他県民も足を運ぶほどに人気なっている観光スポットである。
2000年7月に開館し、その年には日本で発見された新種の肉食恐竜『フクイラプトル』で有名である。フクイラプトルは全身骨格として復元され、標本は4.2mと大きい。
 また、2014年には勝山市北谷の恐竜化石発掘現場近くに野外恐竜博物館がオープンし、私も行ったことがある。野外博物館の中は床がガラス張りでその下には恐竜の足跡が見ることができる。面白い展示であったため印象深かった。
 その当時は全く人気がなく当日で満員御礼になるととなく参加することができた。その後は化石発掘体験も参加し恐竜の歯さえ発見することなく植物の茎・根・葉っぱの化石をもって帰った。残念だったが、化石発掘体験は楽しかった。
 遊学館高校で理科部の顧問となり引率で、5月末にこの福井県恐竜博物館に『高校生のための春の実験・実習セミナー』に参加することが決まった。一般の方が見れない部分まで見ることができるかもしれないと心が躍っている。
 楽しかったならば、中学生と小学生の息子を連れて行こうと思っている。ただ、渋滞は遠慮したいが人気絶頂期の今は無理な話だと思っている。
↓こちらが福井県立恐竜博物館の化石発掘体験で持って帰ることができた化石です。
よく見ると植物の茎や葉っぱらしき跡があるんです。

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2024年5月 9日 (木)

【第834回】「年をとるとかわるもの」S. K. (養護)

 ゴールデンウィークも終わり、さて仕事を頑張ろうと意気込んでみてはみるが、頭の中はまだ休日の出来事を思い返してしまう。しかし、学校で生徒の顔をみるとしっかりしなくてはともう一度自分の頭をたたき起こす。
 今年から、本校に就任し1カ月がたとうとしているが未だに学生時代の気持ちから抜け出せていないように感じる。というのも、自分は本校の卒業生であり、今でも担任の先生や教科担任の先生に学生時代と変わらずお世話になっているからである。卒業してから、10年以上たっているにも関わらず、先生方の顔をみるとまるで昔に戻ったような感覚となる。しかし、昔と違うのは木材の校舎で古臭かった売店は新しくなり、狭かった音楽室は広くきれいで、吹奏楽部時代に掲げていた「NOMUSIC、NOLIFE」はなくなっており、毎年書き換えられている。また、知らない先生方もいたりしてやっぱり自分はもう生徒じゃないんだなと感じることも多い。年をとると色々変わってくる、学生時代は派手な子に憧れたり、少し悪いことをしてみたり、先生に声をかけられることが煩わしかったり・・・。今では、派手よりもしっかりとした大人になりたいし、悪いことをするよりも褒められる人でありたい、時には誰かに叱られたくなることもある。学校に来ると思い出される感情が、年をとっただけなのに今とは全く違うものだと感じさせられる。
 よく「怒られているうちが花」と言われるが今となっては全くその通りである。大人になると怒られることが随分少なくなる。会社を遅刻しすぎるとクビになるし、大きな失敗をしても怒られるわけではなく、自分で反省して頑張るしかない。社会にでると身だしなみについて言われることはないが、社会での評価は下がってしまう。学校では、スカートが短い、化粧をしてはいけないなど言われることを煩く感じていたが、大人になってみると愛情のこもった声掛けだと思える。学生時代、怖かった先生と同じ目線になってみてみると、自分の子どもに叱っているような愛情を感じる。
「怒られているうちが花」卒業した学校で就任したのだから、生徒の気持ちも理解しながら時には厳しい養護教諭になりたいと思う。

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2024年5月 2日 (木)

【第833回】「登山」S. Y. (理科)

 最近、近くの山に登ることがあった。登山は久しぶりで、白山や富士山、大山など今まで様々な山に登ってきた。今回は獅子吼高原を登ってきた。1時間程度で登れる手軽な山である。ゴンドラで上がることも出来るため、頂上にはカジュアルな服装の家族連れも多くいた。
 登り始めていつも感じることは、なぜ登ろうとしてしまったのかという後悔の念。辛い、しんどい、のどが渇いた、楽しくない、まだか、など負の感情が溢れてくる。そのうち、どうしたら楽に登れるのかを考えるようになる。歩幅は小さく、段差は一気に登らず、スモールステップで。そのうち、登りだけでなく、降りも出てくると、少し得した気分になる。ただ、降りばかりだと、それはそれで足に負担がくる。そうして森林がなくなり、開けてくると、遠くに日本海やパラグライダーを楽しむ人の姿が見えて来る。よくもあの小さい一歩が、ここまでの高さになったものだと感心する。
 勉強や部活、人生など、様々なものと登山がリンクする。苦しいとき、辛いとき、楽なとき、清々しいとき。結局、平坦な道が一番いいのである。昨日と同じ今日が一番いいのである。

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 スカイ獅子吼 | 【公式】白山市鶴来の観光情報サイト-ご加護のある街つるぎ (shoko.or.jp)