【第760回】「インターアクト海外研修」小坂 英洋 (情報)
私が顧問を務めるインターアクト部は、1986年に設立され、今年で36年を迎えました。これまで多くの生徒がインターアクトの活動に関わり、たくさんの実績を残してきました。今回のブログでは、インターアクト部の活動について紹介します。
インターアクトクラブは、ロータリークラブの支援を受け設立される、地元でのボランティア活動や海外の青少年との交流を通じて視野を広げ、国際感覚を養う青少年のためのクラブです。
スポンサークラブは、金沢ロータリークラブです。インターアクトクラブは石川県に12団体あり、設立順に、金沢商業高校、小松工業高校、小松商業高校、鵬学園高校、加賀中央、飯田高校、遊学館高校、金沢高校、金沢龍谷高校、小松大谷高校、小松明峰高校、寺井高校です。さらに、石川県と富山県で国際ロータリー第2610地区とまとめられており、石川・富山で18のインターアクトクラブがあります。また、高校を卒業した若者が加入するローターアクトクラブという団体もあります。
活動内容は学校や地域によって様々ですが、本校では学校周辺の清掃活動や募金活動、福祉施設のイベント参加、金沢市が主催するイベントのボランティア、点字や手話の学習などを行っています。
このように、インターアクトは地域の役に立つ活動を柱として行っていますが、もう1つの柱である、国際理解のイベントは、コロナ禍により長く延期となっていました。
インターアクト海外研修は、海外の青少年との交流を通して、視野・活動の幅を広げる目的で、国際ロータリー第2610地区が主催し、石川・富山のインターアクター(インターアクトクラブ員のことです)を海外に派遣する研修です。渡航先は隔年でオーストラリア、台湾となっており、コロナ禍前にオーストラリア研修旅行が延期となり、現在に至ります。
そして、いよいよこのイベントが再開の日を迎えることとなり、本校からも2名の生徒が参加を予定しています。私は長らくこの研修旅行を引率してきました。
オーストラリア研修の概要を示します。この研修は7日間の日程で、うち4日間はホームステイとなります。オーストラリアの観光はもちろん、現地の青少年との交流時間も設定されており、短い時間ですが、友情を育むことができます。
海外研修の前には、4回の事前研修を通して、打ち合わせや交流会について企画し準備をします。そしていよいよオーストラリアへ、多少のホームシックはありますが、生徒たちは毎日を奮闘します。クリアしなければならないのは言葉の壁です。英語は毎日勉強しているようで、実際には使えないことがほとんどです。特にオーストラリアの英語は訛があるため、苦労しながらお互いの意思を通じ合わせ、ホームステイが終わる頃には昔からの知り合い、友達、家族のような関係になることができます。
学生時代の海外経験は、人生観が変わることもあります。過去には自分の進路に大きく影響した生徒もいました。このように、海外研修は青春時代の貴重な経験をもたらすとても素晴らしい経験です。コロナ禍の状態にもよりますが、実現してほしいと心から願っています。
インターアクト部に興味を持った中学生のみなさん、一緒に活動をしてみませんか。お待ちしています。