【第540回】 疑問をもつこと園下 真史 (数学)
最近とても暑いですね。暑すぎて蚊も活動できないみたいです。聞くところによればこのままいくと2100年には夏の平均気温が40度近くになるらしいし、冬の大雪のような異常気象も含めて二酸化炭素による地球温暖化の影響であることはだれからも明白であるように思えます。
しかし、世の中にはこのことに関して疑問を持っている人も存在しています。地球はこれまで氷河期と温暖期を繰り返しているのだから、この気候はその移り変わりの途中に過ぎない、というものなど、様々あるようです。
それらが正しいかどうかは置いといて、私が言いたいのは世の中のあらゆることについて鵜呑みにするのではなく、本当にそうなのか?なぜそうなるのか?という疑問をもつことが大事である、ということです。
歴史などはたまに事実がくつがえることがあります。しかし数学ではそのようなことは起こらないでしょう。1+1=2は不変のはずです。なのにこんな当たり前のことにさえ疑問を持つ人がいます。数学者なんてそんな変人ばかりなのです。
この学校の生徒達は公式を紹介したときに、「テストにでるから覚えなさい」といえば納得します。素直なのは良いことなのですが、数学教師としては物足りなさを感じます。
でも中には「なんでこうなるの?」と疑問を投げかける生徒もいます。それに対して多少面倒な顔をしつつもどこかうれしそうな顔をしている自分がいることに気がつき、やはり自分も変人なんだなと感じました。
皆さんも色んなことに対して疑問をもってみてください。そしたらきっと、世界がひろがって見えるはずです!