メイン

2023年6月15日 (木)

【第787回】「純・日本人??」水本 勝也 (英語)

「日本から出るつもりがないので自分には英語は必要ないです。」
授業でよく聞くセリフですが、振り返ってみると自分自身、中学・高校時代に同じようなことを言ったことがある気がします。でも今の時代、英語を必要としない又は日常の中で英語を全く使わない日本人は限りなくゼロに近いと言えます。例えば世の中の多くの高校生が閲覧したり投稿したりしているTikTokやInstagramやYouTube、日本語に変換してみてください。インターネット、オンライン、ゲーム、コンビニやスーパー、、、‘和製英語’もたくさんありますが、全部英語です。グローバルな時代を生きている現代の日本人はもれなく英語なしでは会話や生活に支障をきたしてしまうでしょう。

逆に、大人気のアニメ「鬼滅の刃」は大正時代の初期が舞台になっていて、物語に登場するあらゆるキャラクターは当然、純粋な日本語のみで会話しています。
主人公の炭治郎が鬼と戦っている時に言う「見えた、隙の糸」はおそらく「チャンスだ!」という意味で、現代人ならカタカナ英語で簡単に言える言葉を独特の表現に変換している言い回しです。時代背景を考えると、物語の中で頻繁にそんな英語が出てきたとしたら違和感を覚えますよね。

現代でも同じように、例えば「大谷翔平がまたホームラン打ったね」をわざわざ「本塁打を打ったね」と言う人がいたら少し違和感があります。英語が大嫌いな人でも、英語を日本語に直す方が「気持ち悪い」と感じてしまうようになっているんです。みんな、ちゃんとグローバル化の流れに乗せられてますよ。

今突然に世の中から英語が無くなってしまったとしたら、本当に純粋な日本語だけで人と会話できる自信はありますか?個人的には絶対ムリ。。。
試しに、1日英語を使っちゃいけないゲームでもやってみてください。早速「ゲーム」と言っちゃったのでアウトですw
英語なんていらないと言っている自分が、普段からどれだけ英語を使っているか気づけますよ。

2021年12月16日 (木)

【第710回】「全国大会」水本 勝也 (英語)

 12月12日、遊学館吹奏楽部にとって3年ぶり5度目のマーチングバンド全国大会に出場した。高校野球なら甲子園、サッカーなら国立競技場、マーチングの世界では日本中のプレイヤーが目指す聖地が、大会会場のさいたまスーパーアリーナ。
一昨年は北陸大会でライバルに敗れ、昨年はほとんどの大会がコロナ禍で開催されず、ビデオ審査で敗退。2年分の悔しさと先輩たちの思いを背負い、なんとか勝ち取った全国の出場権。それまでは覇気のない練習に、本気で全国を目指す気があるのか疑問にさえ感じることも少なくなかったが、結果を聞いて涙を流しながら抱き合って喜ぶ生徒の姿が印象的だった。
 迎えた全国大会当日、出番は高校の部の全28団体のトップバッター。審査員の採点で結果が決まる競技では、1番は基準として見られるため高得点が入りにくい。100点満点中90点以上のチームに金賞が与えられるルールの中、遊学館は85点で銀賞を受賞した。個人的には非常に満足している。何より、最高の舞台で全力を出せた生徒を誇らしく思う。
 出番を終えた後も、これから出演するチームが続々と会場に入ってくる中で、もう一つ嬉しいことがあった。私は、大学に入学した年わずか12人で1期生としてマーチングバンド部を立ち上げた内の1人。あっという間に大きなバンドになり、大学日本一にまで昇り詰めた。そして引退する時に監督や仲間と交わした約束「いつか自分の指導するバンドを率いて全国大会で会おう」。今年の全国大会には指導者になった仲間が全員集結した。ようやく夢が叶い、仲間との約束が果たせた日となった。
生徒のおかげでたくさん嬉しいことがあり、仲間にも再会させてもらい、心から感謝している。来年もまた全国の舞台に立ち、互いに生徒の自慢をしあえたらと思う。

2020年7月16日 (木)

【第637回】 「おもしろく生きる」水本 勝也 (英語)

 私は普段、生活の中でいつも「面白い何か」を探しています。通勤中に見かける歩行者の行動や、スーパーに買い物に行ったとき聞こえてくる周囲の人たちの会話など、気にしなければ何でもないことでも、注意しているとその中に面白いことが転がっています。

 以前、ある海沿いの道を、日本海を横目に車で走っていると、信号機に地名が「内寄」と書かれていて、1人心の中で「いや、いちばん外側やろ」とツッコんだことがあります。

 昔から何でも観察することが好きな性格で、そんな風に視界に入っている景色の中で何かが起きないかと常に考えていました。その内、普段の自分の生活で起こる出来事をどう話せば面白く伝えられるかを考えるようになると、何か起きるのを待つ“受け身”の状態でいることがなくなりました。そうしてなんでも「面白い」にしてしまうことで、イライラしたこともストレスとして自分の中に蓄積されることが減ったのです。

 例えば些細なことで妻とケンカした後「このケンカを人に愚痴るよりも、面白く話して笑いにしてしまおう」と思うようになってから、ケンカの後のイライラがすぐに無くなるようになりました。

 おそらく誰でも生きていて「面白い」方がいいですよね。それは単に「笑える」ことに限らず、興味深いものが見つかったり、夢中で好きなことに没頭したり、「面白い」の種類は人によっても状況によっても異なります。ただ、面白いと感じることが少ない人は受け身の人じゃないでしょうか。「仕事が面白くない」と言う人は、自分から仕事を面白いものにしようとしていないだけだと私は思っています。それは学校生活や家での生活、人間関係など、色々なことに言えるはずです。

 最近何をしていてもあまり面白くない。と思っているそこのあなた。どうすれば面白くなるか、考えることから始めましょう。小さなことでもそうして考えていると、何でも面白くなってきます。

 何か一つでも普通のことを面白くしようと思いながら毎日を過ごしているので、私は自分の人生が面白くてたまらないのです。