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2018年8月30日 (木)

【第543回】 「学校では教えてくれない大切なこと」T. Y. (国語)

 ネットが主流のこの時代に本屋というところに久しぶりに行ってきました。高校生の頃に本を読んだかと聞かれると「漫画は毎日のように読んでいました。」と答えるしかありません。
しかし、今の子ども達は漫画すら読んでいる子どもが減っているみたいです。紙面媒体というものからどんどん遠ざかっているようです。
 ドラゴンボールやスラムダンクなどの最高作品をぜひ味わって、たくさんのことを学んでほしいものです。


 本題です。
 本屋さんのあるコーナーに「学校では教えてくれない大切なこと」という本がズラッと並んでいるところがありました。これだけの本が出版されているということは、求めている人が多いといいうことですね。
 『くやしいなぁ』
 これが私のふと湧き上がった気持ちです。学校で学ぶことができないことがこんなにたくさんあるのか・・・
 たしかに書いてあることは大切なことばかりでした。
たぶん、私が学校という空間にいなければこんな気持ちにはならなかったと思います。

遊学館には遊学講座というものがあります。現在私は、「国語検定」という講座をしていますが、来年度から新しい講座を開講しようと思っています。


普段の学校では学べないような「ワクワク」を燃料として行う新しい講座の構想を練っています。
 『ワクワクが命の時間を

最高にする燃料である』  

2018年8月23日 (木)

【第542回】 「カッコイイ生き方」T. S. (国語)

 昼食をとりながらニュースを観ていると、山口県で行方不明になっていた2歳児が無事に発見され保護されたとのこと。暗いニュースが多い中、飛び込んできた明るいニュース。その2歳児を発見したのが78歳のおじいさん。赤いタオルを頭に巻き、オレンジ色のTシャツを着て、インタビューに対してハキハキと答える姿がすごく印象的だった。どうやらこのおじいさん、ただ者ではないらしい。いったい何者?!と、ついついスマホで検索していた。(食事中に行儀が悪い!でも、便利な世の中だな~...)


 彼は、新潟県中越沖地震や東日本大震災など数多くのボランティアに参加している超ベテランらしく、「スーパーボランティア」と呼ばれるほど。
 彼がこれほどまでに称賛される理由は、全国の被災地に赴く行動力、長年にわたり数多くのボランティアに参加して蓄積された知識や技術、ボランティア先では対価・物品・飲食をもらわないといった信念を貫く姿勢などが挙げられる。


 彼のことを、「良い人」とか「素晴らしい人」と言う人が多い。確かにそう思う。しかし、私はそれよりも、「カッコイイ生き方をする人」だと思った。
 その「カッコイイ生き方をする人」から学べることは、
①困っている人に『優しく寄り添える心』
②何かを達成しようとする『目標や向上心を持ち続ける』ことの大切さ。
③目標や向上心を持つだけでなく、『実現させようとする行動力』
である。
 以上のことも踏まえて、自分なりの「カッコイイ生き方」とは何かを考えることから始めたい。


 彼は、「困っている人に、手を差し伸べるのは当たり前」、「夢を持ったらそれを目標に立てて、計画を立てて、迷うことなく実行する」と言う。
 やはりカッコイイな~。いつかこんな人に私もなりたい。

2018年8月16日 (木)

【第541回】 へアドネーションを知って。T. M. (理科)

 皆さんは『ヘアドネーション』を知っていますか。
 ヘアドネーションとは『病気と闘う子供たちにウィッグを送ろう!髪を切るだけのボランティア』です。癌や白血病、先天性の不毛症、不慮の事故などにより髪の毛を失った18歳までの子供たちに、オーダーメイドの人毛の医療用ウィッグを無償提供する活動です。ウィッグを1つ贈るのに、20~30人分の31cm以上の長さの髪の毛が必要。ささやかなオーダーの贈り物により、笑顔を取り戻したいという活動です。いくつか同じ目的の団体で、15cm以上でも男の子のウィッグを作るところもあります。
 私が知ったのは10代の頃、美容師さんに「きれいな髪の毛なので寄付など考えたことはありませんか」と聞かれたことです。
 昨年の12月に名古屋市に住んでいる母が入院した報告を父から受け、驚きました。検査入院を2週間し、原因がすい臓にがん細胞があることが分かりました。働くことが好きな母は60歳を過ぎても週5日は老人ホームで介護福祉士・社会福祉士として楽しく充実した日々を過ごし、入院中も退院をしても働くのだと意気込むくらい仕事人間。時期が年末だったこともあり、すい臓がんのレベルがいくつなのかは手術をして中の様子を見ないと分からない状態でした。年始になったら手術をしましょうと安静で過ごすことを条件に退院しました。退院して自由の身になった母は、外出し入院とは違った質素な食事ではなく暴飲暴食を行い、5日後再び入院することになりました。めちゃくちゃな母です。元気な母しか知らないため、毎日、父に様子を聞きながら退院に合わせて実家に母の様子を診に帰りました。母の様子は思ったよりも元気であり安心して石川の地に戻った矢先の出来事です。
 再入院から1週間後10時間以上の手術を行い、がん細胞の進行は思ったよりも悪い状態ではないと一安心。再入院は1か月と長かったですが、仕事への復帰ができるように病院内でも会社に連絡し、退院してから数日後、仕事復帰し今は元気で働いています。
 身近な人間が、突然がんの申告を受けると家族は動揺します。血縁者ががんになったことで遺伝的にもがんになる確率が高いのでは。恐怖も感じるようになりました。次は私なのか・・兄弟なのか・・小さな息子たちか。母ががんになった時、昔言われた小さなボランティアを思い出し今、髪の毛を伸ばしています。まだまだ、20cmしか伸びてない髪。道のりは長いですが、ゆっくりと伸ばしていきます。私がショートになった時は小さなボランティアが終わった証拠です。

見本として45cmはあるだろう髪の毛(送るときはこんな感じに切ります)

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2018年8月 9日 (木)

【第540回】 疑問をもつこと園下 真史 (数学)

 最近とても暑いですね。暑すぎて蚊も活動できないみたいです。聞くところによればこのままいくと2100年には夏の平均気温が40度近くになるらしいし、冬の大雪のような異常気象も含めて二酸化炭素による地球温暖化の影響であることはだれからも明白であるように思えます。
 しかし、世の中にはこのことに関して疑問を持っている人も存在しています。地球はこれまで氷河期と温暖期を繰り返しているのだから、この気候はその移り変わりの途中に過ぎない、というものなど、様々あるようです。
 それらが正しいかどうかは置いといて、私が言いたいのは世の中のあらゆることについて鵜呑みにするのではなく、本当にそうなのか?なぜそうなるのか?という疑問をもつことが大事である、ということです。
 歴史などはたまに事実がくつがえることがあります。しかし数学ではそのようなことは起こらないでしょう。1+1=2は不変のはずです。なのにこんな当たり前のことにさえ疑問を持つ人がいます。数学者なんてそんな変人ばかりなのです。
 この学校の生徒達は公式を紹介したときに、「テストにでるから覚えなさい」といえば納得します。素直なのは良いことなのですが、数学教師としては物足りなさを感じます。
 でも中には「なんでこうなるの?」と疑問を投げかける生徒もいます。それに対して多少面倒な顔をしつつもどこかうれしそうな顔をしている自分がいることに気がつき、やはり自分も変人なんだなと感じました。
 皆さんも色んなことに対して疑問をもってみてください。そしたらきっと、世界がひろがって見えるはずです!

2018年8月 2日 (木)

【第539回】 『受験生』S. Y. (理科)

 現在3年生の担任をしているが、この時期の受験生の気持ちはたぶん、不安・焦り・よくわからない(現実を受け止めていない)のどれかではないかと思う。
 中学3年生では、進学する高校を決め、さらには理数科など文理選択を伴う決定をしてしまう生徒もいる。高校に入れば、1年次に文理選択やコース選択があり、3年では卒業後の自分の人生と向き合わなければならない。最終的には皆、就職する方向に向かって動いているわけだが、生徒一人一人によって、目指す進路も多様化し、就職や専門学校・短大・大学への進学等様々である。特に遊学館は、ダイバーシティが生徒の個性と同じくらい進路指導に関しても存在している、なかなか珍しい学校ではないだろうか。
 この社会では何歳までに就職しなければならないという決まりはない。それぞれがそれぞれのタイミングで社会の仲間入りを果たしていくだけである。ならば、それまでにどれだけこだわりを持って、自分自身と向き合うことが出来たかということが最も重要だと私は考える。結局、大学に進学しても就職が延期になっただけと考えるならば、その時間を何に使えばよいかということになる。ある人は留学して自分だけが体験したことを糧として、就職に向き合っていくであろうし、ある人は自分の興味関心のある分野をとことん探求することで、学び続ける面白さに気付き、就職に結び付けていくかもしれない。
 大学は専門学校と違って、職業訓練的な要素はかなり少ない。みんなが行くから自分もではなく、自分だけのこだわりを持って進学してほしい。専門学校のように、もう何者になるかを決めて進学する人のほうが、高卒で社会の一員として就職をする人のほうが、実は自分と一番向き合えた者なのかもしれない。
 しかし、実際はどんな選択をしようと自分自身としっかり向き合った上で結論を出せた者は少ないのではないだろうか。だからこそ、中学生だろうと高校生だろうと受験生には、自分が就職するまでに必要だと感じる時間を逆算して考えてほしいと思う。その時間が君たちに残された社会人になる為の時間である。だから、1分1秒も無駄にはできないし、受験がゴールとなることもない(社会人がゴールであるわけでも決してない)。
 今の漠然とした不安や焦りは自分自身と向き合う絶好のタイミングと捉えて最後まで諦めずに、自分だけのこだわりを貫いてほしい。