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2018年2月15日 (木)

【第516回】 「自然が教えてくれたこと」植木 大 (保健体育)

 金沢に来て22年、初めて大雪を体験しました。これまでは、県外の方から雪のことを聞かれても「金沢はたいしたことないですよ」と答えていたが、改めて自然の怖さを体験することになりました。交通機関は麻痺し、学校も数日休校になりました。特に毎日の除雪作業には心身共に疲れました。しかしながら、新しい発見もありました。ボランティアで除雪作業に励む生徒たち、雪で身動きがとれなくなった自動車を救助する人たち、小学生の通学路を確保するために深夜にわたり除雪する人たち、沢山の方々が誰かのために行動していました。
 私は部員に「自分の置かれている環境や状況が良いときは誰でもプラスの判断・行動が出来る。大切なのは自分が上手くいかないとき、逆境に経たされたときに、どう判断し行動できるかが、今後の人生やプレーに影響を及ぼす。」と伝えています。上手く行っているときは普通に振る舞えばいいと思います。肝心なのは苦しい状況に経たされたときに、どう行動できるかだと思います。苦しいときにこそ、人間力の違いが明確になるのではないでしょうか!
 大雪や震災など、時々自然は意地悪をしてきます。悲しいことや苦しいこともありますが、学ぶことも多いのでは・・・人の温かさや大切なことを教えてくれていると思います。
 卓球のナショナルチームのユニホームには「WASURENAI 3.11」とプリントされています。大雪で感じたことを忘れずに、自分も含め、生徒と共に人間力を高めていきたいと決意しました。