« 2009年6月 | メイン | 2009年8月 »

2009年7月29日 (水)

【第96回】夏休みを有効にO. S. (国語)

 1学期の終業式から、すでに1週間が経ちました。
今年はあまり晴れ間が見えず、夏らしくない夏ですが、皆さんはどのように過ごしているでしょうか。

 かなり自由に時間の使える夏休みです。
皆何かしら目標を持って生活を送っていると思いますが、学校の中でもそれぞれに目標を持って計画的に休みを過ごす人がたくさんいます。目標の達成をサポートするためにどのような行事・活動を行われているのか少し紹介してみたいと思います。

 遊学館高校では、進学希望者に対して進学補習を行っています。自分の苦手科目を克服したり、受験に必要な科目の力を伸ばしたりと、参加者は目標を持って補習に臨んでいます。8月上旬には、特別進学コースの生徒向けに勉強合宿も組まれています。また、自宅ではなかなか勉強に集中できない人に対しては、学校の図書室を学習スペースとして開放しています。夏休み中も各教科の先生は学校にいますので、ぜひ活用して学力を伸ばしてください。

 就職希望者に対しては、夏休み中に全7回の就職講座を行っています。3年生は2学期が始まるとすぐに、高校生の就職試験が解禁されます。昨年末からの不況の影響で、今年度の求人数は昨年度と比較して半数ほどに減ってしまっています。この厳しい状況で内定を勝ち取るために、履歴書の書き方や面接練習講座、会社訪問などの就職活動を行っていきます。

 また中学生に対しては、7月29日(水)と7月30日(木)に
コース別(特別進学、一般進学、金城大学)体験入学が、8月29日(土)に部活動の体験入部が開催されます。例年にも増して多くの中学生が参加します。より多くの中学生が、遊学館で充実した高校生活を送るきっかけになればと思います。本校の3年生も大学・短大・専門学校のオープンキャンパスに参加することと思います。実際に学校を見学し説明を受けることで、受験勉強に一層力を入れて取り組むことができるようになると思います。ぜひ多くの学校を見学してください。

 このほか、部活動では毎日のように学校内外で練習、合宿、遠征などの予定が組まれていますし、夏休み中に大会や練習試合に参加することも多いと聞いています。

 遊学館の生徒も、遊学館を志望する中学生の皆さんも、この長い夏休み中にさまざまな体験・活動をし、目標達成のために力をつけて欲しいと思います。

2009年7月22日 (水)

【第95回】収穫の喜び中村 裕行 (地歴・公民)

 「本校グラウンド(金沢市錦町)に隣接した土地を購入したので、実習園として利用しないか?」という話が、自主講座(土曜日に年間24回開かれる選択講座)担当の私に持ちかけられたのは今年初めだったと思います。

土いじりに無縁の私は戸惑うばかりでしたが、快く協力を引き受けてくださった近隣の農家に何度か足を運び、「菜園づくり」という新しい講座が誕生しました。

 「農業実習」ではきついイメージがあるため、「菜園づくり」と名付けたわけですが、果たして生徒が集まるのか不安でした。

ところが、フタを開けてみると、20名もの生徒が希望してきたのです
(1年生:男子2名・女子6名、2年生:女子7名、3年生:男子2名・女子3名)。

当初の流れから、私も引率として参加することになり、「菜園づくり」講座がスタートしました。

 文字通り、土おこし、畝づくりから始めたわけですが、私を含め生徒達は、シャベルや桑といった農具を持ったことすら、ほとんどありません。協力農家の指導のもと、まさに見よう見まねの実習となりました。

2009072201

実習の様子

菜園らしきものが出来上がると、ジャガイモ、サトイモ、枝豆、サツマイモの種まき・苗付けをしました。地表に芽が出て伸び始めると、これまでの労働が目に見える形で報われるようになったため、生徒達の間にも活気が出てきました。

ただ、それ以上に雑草達も伸び始め、日差しも強くなる中で、汗だくになっての除草作業などが続きました。

 そして、先日7月18日の土曜日午後、初めての収穫となりました。
この日は午前に終業式が行われ、午後から夏休みスタートとなったわけですが、
「菜園づくり」の受講生徒達は、畑に集まってくれました。

次々と掘り起こされるジャガイモに驚き・歓声をあげながら、ジャガイモの山はどんどん大きくなり、最終的には20kg入りの肥料袋10袋分ほどになりました。

2009072202

収穫の喜び

収穫されたジャガイモは、生徒達の各家庭へ持ち帰られた他、オレンジハウス(学生寮)や教職員にも分けられ、ここ数日は「ジャガバターにして食べたら美味しかった!」、

「うちはカレーライス!」、「うちはコロッケ!」、
とジャガイモ話に花が咲いています。(学生寮では味噌汁に入るそうです!)

2009072203

学生寮に届けられたジャガイモ

 この「菜園づくり」の講座を通して、生徒達は普段の教室では学べないことをたくさん得たと思います。不思議なもので、最近は私も通りすがりの畑や、「地産地消」という言葉に、目をとられるようになりました。

こつこつと作物を育てる経験が、各自の成長にもつながってくれればと願っています。

2009年7月 8日 (水)

【第93回】遊学館高等学校女子バスケットボールN. H. (保健体育)

Viewimg3  ピィーッ!試合終了を告げる笛が鳴った。
55-58。わずか3点差で2009年度全国高校総体石川県予選が終わった。

対戦相手は、ベスト8である金沢学院東高校。本校より運動能力の高いチームで、中学時代ジュニアオールスターに選ばれた選手が数人所属する強豪校である。一昨年100点差、昨年20点差、そして今年は勝利を確信し、満を持して臨んだが、勝負はそんなに甘くはなかった。生徒たちは試合開始から相手を圧倒する展開を見せ、プレッシャーを感じさせない素晴らしい戦い方をしてくれた。残り47秒まで、優位に進めたが、最後の“詰め”が甘かった。

 私は遊学館高等学校に奉職して、27年目になります。女子校から男女共学になると同時に男子を強化しようとしたところ時代の移り変わりというか流れというか女子に好素材が集まりはじめ、ここ数年、女子校時代になかった有望な生徒が、入学してくれるようになりました。私は、“能力の高い優秀な生徒が集まれば、チームが強くなり、勝つのは当然だ”と思っていましたが、そうではなく“指導者が明確なスタンスと確固たる信念を持ち指導すれば自ずと結果が伴ってくる”と感じました。人間とは不思議なもので、好結果が出ると次もまた“頑張ろう”と意欲的になるものです。

 現在、1・2年生の新チームになり、11月の新人戦に向け焦点を絞り、練習に励んでいますが、今までのように闇雲に厳しい練習だけすれば良いというものではなく、どうしたら強くて逞しいチームになり、試合をワクワクしながら観戦してもらえるような魅力あるチームになれるか生徒達とともに考えながら目指し、「遊学館高校でバスケットがしたい」と中学生諸君に思われるようなチームを作っていきたいと思います。

 毎年3年生中心の良いチームですが、特に今年の3年生を中心としたチームは、私が指導してきた中でも精神的にも逞しく纏まりのある素晴らしいチームで、結果を残してやれなかったことが唯一の心残りですが、新チームは、素晴らしい3年生のチーム以上に魅力的で素晴らしいチームになると思います。私自身いままでにない楽しみなチームになると確信しております。

 公式戦で好結果が出せるように生徒達と一緒に頑張っていきたいと思います。

Viewimg2
Viewimg