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2008年8月20日 (水)

【第51回】7年振りの再会嶋田 司 (数学)

 今年の正月、7年前の卒業生の同窓会に出席した。30名ほどが集まったから、クラスのほとんどが参加したことになる。正直に言うと、このクラスの同窓会は想像していなかった。

 このクラスは理系クラスで、私は彼らの2,3年次を受けもった。クラス経営には、色々苦労が絶えず、まとめることが難しかった。私が未熟で、彼らに迷惑をかけたことも事実である。しかし、一人ひとりは個性的で、魅力的であったことは間違いなく、忘れられないクラスの一つだ。彼らが卒業式するとき、「このクラスで集まることは、ないだろうな」というのが正直な感想だった。

 7年振りに会った生徒は、誰もがたくましく見えた。仕事の話、結婚する話、それぞれの近況報告に話を弾ませ、そして、高校時代の思い出話になっていく。本当に、楽しい時間だった。何より、みんなが酒を飲み交わしながら、賑やかに話をしている姿が嬉しかった。高校は、新たな出会い、新たな環境での勉強・部活動、そして進路決定…と凝縮された3年間だ。この3年間を同じ空間で過ごした者同士は、お互いにかけがえのない存在なのだと感じた。

 今は夏休み。しばらくすると2学期が始まり、3年生はいよいよ受験である。3年生は、同じ不安や悩みを抱えながら学校生活を送る。これを乗り越えたとき、さらなる絆で結ばれるのだと思う。