« 【第37回】高校生の君たちへ あえて勉強の話をしよう | メイン | 【第39回】天は… »

2008年5月14日 (水)

【第38回】この春、巣立っていった卒業生諸君へ…ちゃんと朝食をとっているか?松田 淳 (地歴・公民)

3月1日の卒業式から、いつの間にか2ヶ月半が過ぎている。
一緒に過していた日々もずっと昔のような気がする。
名古屋へ、大阪へ、東京へ、全国に散って行った、そして、この地元でも頑張っている卒業生諸君!元気か!?『辛いとき、悩んだとき、遊学のホームページや卒業アルバム見ると元気出るぞ』と、送り出したあの日々から2ヶ月半、そろそろ新生活にも慣れている頃。

ちゃんと朝食をとっているか? インスタント食品ばかりじゃだめだぞ。外食するにしても、せめてバランスよく定食にしなさいよ。(笑)入学・入社当初の緊張感も少しずつ取れ、雰囲気にも慣れてくる今頃、大人達が“五月病”と名づけている、ちょっとした倦怠期がやってくる。何となくヤル気が出てこない、ボ~ッとしてしまう、サボり癖がついてしまう…大丈夫か?

高校生活はおもしろかったよね。
勉強に、部活に、友達付き合い、お昼のお弁当にすら一生懸命、燃えていたよね。春のバーベキュー遠足や体育祭、学園祭と思い出すなぁ。それぞれのクラスに特長があって、本当にいい学年だったよ。

さて…、みんなの今の10代の終わりから20代の初めは人生の中でもとても大切な時期。この大切な時期をどのように過すかで、このあとの生き方も大いに変わってくる。がむしゃらに汗をかいた人。多くの人と出会った人。多くの書物、多くのいい文章や言葉に触れた人。自分って何なんだろう…と悩み続け、答えを探し続け、日々もがいた人。「この人だ」と思えるような人生の師に出会った人。人それぞれさまざまだろう。高校というカッチリとした枠の中から、すべて自分に責任がかかってくる世の中に、飛び込んでいったみんなに、ぜひ伝えたい。このHPを読んでいてくれているかい?

“五月病”なんてもったいない! 時間は限られている。
みんなが『あっという間の高校生活だった』と漏らしたように今の生活もあっという間に過ぎていく。常に前向きに何かを探し、前向きに迷い、前向きに悩む…。それぐらいがちょうどいい。本当の『遊学』は今、始まったばかり。高校生活3年間で多くの先生から、幸せになるための、人生を豊かにするための方程式はこの遊学で学んだはず。無知の知…もっと自分に経験を積もう。時には書を捨てて野に出よ。人から学び、今という時間を生きていることに感動しよう。君だけが演出できる人生だ。

自分にしかできない、自分の足でしか歩めない道を探そう。君の人生、まさに「生涯、遊学の人」であれ。まだまだ自分は進化すると信じよう。自分の心の中に信念をつくろう。いいこだわりを持とう。「らしさ」を大切にしよう。

体の奥から沸き起こってくる小さなエネルギーとヤル気を大切にしよう。新しいことに出会える喜びを心と体全体に感じよう。日曜日の静かな校舎、職員室から見える青空…この空は君住む町へと続いているのかな…

このエールがみんなに伝わりますように。
がんばれ、遊学人! ファイト、遊学の風!まだまだ止まるのは早すぎる。振り返るには早すぎる。朝起きたら、自分に言い聞かせよう。「さてと、今日はどんな一日にするかな?」と笑顔で立ち上がろう!

それでも、最近心が疲れているな…と思ったら、いつでもおいで。
遊学はいつでも君たちの陣地だ。遊学は君達の青春のふるさと、そんな学校だ。

(第38回−終わり)