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2008年2月 6日 (水)

【第25回】トイレ掃除向江 大輔 (地歴・公民)

 遊学館高校は、昼休みが終わるとその後掃除を開始します。
私が担当の掃除分担区域に移動する際、また職員室に戻る際にいつも「いいなぁ」と思っている光景があります。

 毎日、この昼休みが終わると、あるトイレ掃除の生徒たちが、いの一番にそのトイレへと元気よくやって来ます。そして、そこを通る私に元気よく「こんにちは!!」と挨拶をしてくれ、すぐにせっせとトイレ掃除に取りかかります。皆が嫌がるようなところを、この生徒たちは率先してトイレ掃除に取り組んでおり、私はその姿に毎日感心しています。
そんなある時、あるところからこんな言葉に出会いました。

~なぜトイレ掃除が人を成長させるのか?~

1.心を磨きます
 心を体から取り出して磨くわけにはいかないので、目の前に見えるものを磨きます。
 特に、人の嫌がるトイレを綺麗にすると心も綺麗になります。
 人間はいつも見ているものに心も似てきます。

2.謙虚な人になれます
 どんなに素晴らしい才能があっても傲慢な人は人を幸せにすることはできません。
 人間の第一条件は謙虚であることです。謙虚になるための一番の近道がトイレ掃除です。

3.気づく人になれます
 世の中で成果を上げる人とそうでない人の差は無駄があるか、ないかです。
 無駄をなくす為には、気づく人になることが大切です。
 気づく人になることによって、無駄がなくなります。
 その「気づき」をもっと引き出してくれるのがトイレ掃除です。

4.感動の心を育みます
 感動こそ人生。できれば人を感動させるような人生を歩みたいものです。
 そのためには自分自身が感動しやすい人間になることが大事です。
 人が感動するのは、その人が手と足と体を使い、
 さらに身を低くして一生懸命取り組んでいる姿に感動します。

 特に、人の嫌がるトイレ掃除は絶好の実践です。

5.感謝の心が芽生えます
 人は幸せだから感謝するのではありません。
 感謝するから幸せになれます。
 その点
 トイレ掃除をしていると小さなことにも感謝できる感受性豊かな人間になれます。

という言葉です。
なるほど、そんな生徒がいる学校なんだな。