【第728回】「これまでの思い。そしてこれから」渡辺 祐徳 (英語)
■とりあえず,ひとくぎり
この3月をもって,遊学館を定年退職しました。
これまで担任として,また授業でも関わった歴代の特進コース,コロナ禍で忍耐強く頑張ってくれた,一昨年の1年9組,昨年の1年8組の皆さんには,本当に感謝しています。
それ以外の皆さんとも,あいさつを交わすたびに毎日元気をもらっています。
4月から引き続き,あらたな雇用契約で勤務しています。
授業や他の業務に関しては,これまでと変わらない意気込みで取り組もうと思っています。
■私と遊学館
人類が滅亡するとノストラダムスが予言した1999年(平成11年),私は遊学館の教員になりました。
それまでは予備校で,副校長として学校全体の管理をしながら,講師としても授業や教材づくりに奮闘していました。
遊学館の進学クラスが,遊学講座で毎週土曜日に授業を受けに来ていましたので,遊学館との関係は,その頃から始まっていました。
■予備校での勤務
前職の予備校では,実質の学校責任者として,多忙な毎日を過ごしていました。
帰宅が翌朝になることもあり,健康には自信があったはずが体調を崩し,病院通いをしました。
しかしその頃の経験は,自分の大きな成長につながったと今でも思っています。
既存のテキストはありましたが,それができる講師は,良い授業をするために自前の教材を作成していました。
予備校は生徒が自分で講師や授業を選び,講師は毎回の授業アンケートで生徒の評価を受けます。
特に夏期講習などでは,人気講師の講座が真っ先に締切になります。
講師間のライバル意識(仲が悪いわけではありません)もあり,授業のプロとしての自覚を植え付けられた時期でした。
■今,高校生に伝えたいこと
私の仕事における最重要課題は,納得の行く授業をすることです。
といっても,実際なかなか納得の行く授業ができるようになりませんでした。
これは人によって,目標の高さをどこに置くかなどで変わると思いますが,私の場合,自分の授業に自信が持てるようになったのは,遊学館に来たあと,ようやく40歳になった頃のことでした。
高校生の皆さんは,「なんだ,遅いじゃないか」と思うことでしょう。
皆さんは何を目標としますか。高校卒業後の目標,進学や就職の目標。
起業しますか。結婚して幸せな家庭を作りますか。
「頑張れば必ずいいことがある」と私は口癖のように授業で言っています。
若い皆さんには可能性があります。自分が目指す「いいこと」を必ず手に入れてください。
■私のこれから
あと少し,遊学館の皆さんと過ごすつもりです。
私もこの年になって,まだまだ頑張りたいし,目標もあります。それが何かはヒミツですが。
意外に思うかもしれませんが,私は元々メンタルはあまり強くありません。
低い背を思いっきり伸ばして,背伸びをして生きてきた部分があります。
でも,強がりもやっているうちに身についてきました。
これからもせいぜい背伸びをして,強がって行こうかなぁと思っています(笑)。