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2021年7月15日 (木)

【第689回】 「僕たちは途中だ」辻元 友視 (英語)

 私が顧問を務める女子バレーボール部には、4人の3年生がいる。正直、バレーボール選手としては決して恵まれているとは言えない小さな体ではあるが、優しさと思いやりは抜群の4人である。
 高校バレーでは最も注目度の高い「全日本選手権」(春の高校バレー)の予選がもう来月に控えている。彼女たち3年生の4人は1年生のころからほとんど休むことなく、真摯に練習に取り組んできた。その彼女たちにとっての集大成となる大会である。地道にコツコツと、本当にひたむきに彼女たちはバレーボールに取り組んでいる。
 その中で、思い通りにプレーできないこと、自分の思いをチームメイトにうまく伝えられないこと、努力が報われないことなど、ここでは書ききれないたくさんの悔しい思いをしてきたと思う。それでもその先やチームの未来を信じて頑張っている姿を、彼女たちが1年生の時から見ているだけに、これまで満足のいく結果が出てないことに指導者として申し訳ない気持ちでいっぱいである。そんな彼女たちに、お笑い芸人ピース又吉さんの言葉を贈りたい。

「バッドエンドはない、僕たちは途中だ」

 これまで悔しい思いばかりをしている3年生だけど、今はまだ「途中」であり今頑張っている先に「続き」が必ずあるということを伝えたい。