【第179回】青春!I. I. (国語)
昨年度、2年文系進学のクラスを担当して、
様々な生徒がいて、 非常に充実した1年でした。
彼らを見ていて、感じたことを、言葉を借りて表現してみます。
私が両手をひろげても、
お空はちっとも飛べないが、
飛べる小鳥は私のやうに、
地面(じべた)を速くは走れない。
私がからだをゆすっても、
きれいな音は出ないけど、
あの鳴る鈴は私のやうに、
たくさんな唄は知らないよ。
鈴と、小鳥と、それから私、
みんなちがって、みんないい。
金子みすゞ「私と小鳥と鈴と」
勉強一筋他には目もくれず わが道を行くこと ああ、それが青春
スポーツこそ男の根性づくりだ やれサッカーやれ野球一年中真っ黒 ああ、それが青春
孤独になってひとりで悩み ひとりで考えること ああ、それが青春
自由気ままに思った通り 何でもやってみること ああ、それが青春
さて青春とはいったい何だろう
その答えは人それぞれでちがうだろう
ただ一つだけこれだけは言えるだろう
僕たちは大人より時間は多い
大人たちよりたくさんの時間を持っている
この貴重なひとときを僕たちは
何かをしないではいられない
この貴重なひとときを僕たちは
青春と呼んでいいだろう
青春は二度とは帰ってこない
吉田拓郎「青春の詩(抜粋)」
今年度は、ほとんどの生徒を持ち上がり、3年5組の担任となりました。
生徒の一人一人が、孤独になり、悩み、苦しんでも、
それらから逃げることなく、自分自身をしっかりと見つめ、考え、自分を信じて、
何とか答えを出して欲しいと思っています。
そして、生徒たちが、青春を謳歌し、それぞれの目標を達成できるように、
心を込めて応援していきたいと思います。