2026年9月 3日 (木)

【第955回】「初めてと最後」江向 陸 (数学)

 今年度、初めて3年生の担任を持つことになりました。これまで1・2年生の担任を経験してきましたが、進路や卒業後を見据えながら生徒たちと過ごす毎日は、これまでとはまた違った緊張感があります。そして、この夏、もう一つ大きな初めてを経験しました。甲子園での応援です。テレビでは何度も見てきた甲子園ですが、実際にアルプススタンドに立ってみると、その雰囲気はまったく違いました。グラウンドで懸命にプレーする選手たち、それを必死に応援する生徒たち、多くの生徒や保護者の方々が一緒になって声援を送っている光景を見たときは、本当に鳥肌が立ちました。
 私自身、高校時代は勉強中心の生活で、部活動に打ち込んだ経験はありません。そのため、学校全体が一つになって誰かを応援するという経験はとても新鮮でした。生徒たちとその場にいられたことも、私にとって忘れられない思い出になりました。
 そんな中、今年は私にとって初めてが多い一年である一方、生徒たちにとっては最後が増えていく一年なのだとふと気付きました。最後の部活動、最後の体育祭、最後の学園祭、そして、この先には最後の授業や卒業式もあります。3年生の担任をしていると、どうしても目の前の仕事に追われます。正直、一日一日をゆっくり振り返る余裕がないこともあります。
 これから卒業まで、まだいくつもの最後があります。私自身、初めてに戸惑いながらも、一日一日を大切にし、最後まで過ごしていきたいと思います。

2026年8月27日 (木)

【第954回】「熱い夏」植木 大 (保健体育)

今年も熱い夏が終わってしまった・・・
全国高等学校総合体育大会卓球競技(インターハイ)結果は、

学校対抗  第3位
ダブルス  太田・平塚ペア ベスト8
      馬渕・小野ペア ベスト16
シングルス 馬渕 ベスト8
      小野 ベスト16
      平塚 ベスト16
      小林 3回戦

日本一にはなれなかったが、各自が今持っている力を出してくれたと思う。
高校卓球界では「夏に強い遊学館」といわれている。これには理由がある。
私は、高校3年生の夏(インターハイ)にむけて計画を立て指導をしている。もともと、ハイレベルな選手が入学してくるわけではないから、全国で勝つには、技術力・戦術力はもちろんだが、最後は人間力だと信じて厳しく指導している。
最近では色々な指導が推奨されているが、私は「我慢」をできる人間に育てることが人間力向上につながると信じている。今の世の中は、「我慢」をする環境が少ない。そのため、成長のチャンスが少なく感じる。何も、すべてを「我慢」しなさいと言っているのではない。自分にとって成長する「我慢」がある。それは辛抱や忍耐力ともいうこともあるが、必ず成長への「チャンス我慢」がある。日常の苦しみや嫌なことがあっても、自分の成長につながることと思えれば「我慢」を楽しみ、喜びに感じることはできないだろうか・・・
インターハイでも、試合中に「我慢」ができずに逃げ出すことも、甘えてしまう場面もあった。その時は、必ず失点や負けにつながってしまう。苦しい場面をワクワクしながら楽しめた選手は、得点や勝利を手にすることができた。
「我慢」とは言っているが、置かれている環境や場面をどう考えるか、どう思うかが大切だ。その経験値を上げるために普段から「我慢」する環境が大切になってくると思う。来年の夏に向けて少しでも多くの経験をさせるためにも、私は「我慢」する場面を多く与えていく。そして「チャンス我慢」を掴み取り最高の夏にしたいと思う。

暑い夏はまだまだ続く、人間力のない私は夏を乗り越えられるだろうか・・・

202608271_3 202608272_3

2026年8月20日 (木)

【第953回】「夏は夜」I. I. (国語)

平安時代に成立した「枕草子(まくらのそうし)」の一節を紹介します。


夏は夜。
月のころはさらなり。
闇もなほ、蛍の多く飛びちがひたる。
また、ただ一つ二つなど、ほのかにうち光りて行くもをかし。
雨など降るもをかし。

夏は夜がよい。
月の出ているころは言うまでもない。
月のない暗い夜も、蛍がたくさん飛び交っているのがよい。
また、一つ二つだけがほのかに光って行くのも趣がある。
雨などが降るのも趣がある。


月明かりにほのかに光る蛍
そして、突然の雨

どれも夏の夜にふさわしい、美しい情景です。

「をかし」は趣(おもむき)がある、風情(ふぜい)があるといった意味です。
作者の清少納言(せいしょうなごん)は、夏の暑さがやわらぐ夜に焦点を当て、
風景の中に風情を見つけ、それを巧みに表現しました。

「枕草子」は「をかし」の文学とも言われます。
特にこの「春はあけぼの…」から始まる四季の一節は、
原文で読んでもその美しさに共感できます。
日本人の美しいものに対する感性は、今に生きていますね。

平安時代もこの令和のように猛暑酷暑だったのでしょうか。
暑い夏の夜、エアコンのきいた家からちょっと外に出て、
月を眺めたり、蛍を探したりしてみると、
ストレスが和らいでリフレッシュできるかもしれませんね。

【第953回】「夏は夜」I. I. (国語)

平安時代に成立した「枕草子(まくらのそうし)」の一節を紹介します。


夏は夜。
月のころはさらなり。
闇もなほ、蛍の多く飛びちがひたる。
また、ただ一つ二つなど、ほのかにうち光りて行くもをかし。
雨など降るもをかし。

夏は夜がよい。
月の出ているころは言うまでもない。
月のない暗い夜も、蛍がたくさん飛び交っているのがよい。
また、一つ二つだけがほのかに光って行くのも趣がある。
雨などが降るのも趣がある。


月明かりにほのかに光る蛍
そして、突然の雨

どれも夏の夜にふさわしい、美しい情景です。

「をかし」は趣(おもむき)がある、風情(ふぜい)があるといった意味です。
作者の清少納言(せいしょうなごん)は、夏の暑さがやわらぐ夜に焦点を当て、
風景の中に風情を見つけ、それを巧みに表現しました。

「枕草子」は「をかし」の文学とも言われます。
特にこの「春はあけぼの…」から始まる四季の一節は、
原文で読んでもその美しさに共感できます。
日本人の美しいものに対する感性は、今に生きていますね。

平安時代もこの令和のように猛暑酷暑だったのでしょうか。
暑い夏の夜、エアコンのきいた家からちょっと外に出て、
月を眺めたり、蛍を探したりしてみると、
ストレスが和らいでリフレッシュできるかもしれませんね。

2026年8月13日 (木)

【第952回】「2026 夏の思い出(気付き)」I. Y. (英語)

 今年の夏は私にとって、“初めて”が多い夏になりました。
 7月夏休みすぐに参加した滋賀遠征、8月8日に行った甲子園…(県外出張など)
 今年の夏までを通して、いろんな気づきがありました。

 一つ目は、「応援のチカラ」です。
 6月に行われた、高校総体の団体戦。2-2で、最後のシングルスで勝敗が決まる大一番。これまでの試合は、味方が点数を取ったら拍手のみで終わっていました。しかしその時は、
「落ち着いて!」 「いけるよ!」 「頑張れ!」
 1人1人が声を出し、選手を鼓舞している姿が見られました。コートの選手もそれに応えるようにスマッシュを決め、またラリーも粘り強く続けることができました。最後は負けてしまいましたが、チームのまとまりを改めて感じられて、一緒に活動してきてよかったと思った瞬間でした。
 甲子園出場をかけた野球の県大会や甲子園での応援も、ピンチの時こそ応援側も諦めず、声を出し切っていた姿が印象的です。青森山田高校との試合での9回表、学校が一つになった瞬間を感じました。うまく言葉には言い表せないけれど、一緒に応援に来られてよかったです。

 二つ目は、「多くの人と関わる経験の大切さ」です。
 7月に参加した、滋賀遠征では、滋賀県内外から多くの学校の方が来ていて、石川県とはまた違った雰囲気を感じました。学校や生徒の雰囲気、こちらも気を引き締めて頑張らないと、と感じさせられました。そのあとに参加した金沢地区バドミントン合宿でも、学校ごとに指導の仕方も工夫があって、見習うべきところがたくさんありました。今の部活の雰囲気や状況を知るきっかけにもなり、私は参加できてよかったと思っています(生徒は大変そうでした)。私だけでなく、参加した生徒も他校の生徒と交流を深めたり、刺激を受けたりして、合宿を通して精神面でも強くなれたのではないかと思います。20260813

 特に生徒の成長を感じたのは、8月9日に行った、小学生とのバドミントン合同練習会です。普段の練習の様子からは見られない、小学生に丁寧に指導している様子や備品準備などで自分から率先して動いている姿を見ることができました。これまでの活動から自分たちがすべきことを学び、実践し、反省を通して、学校内でも自然と体が動くようになるまで成長しているところも、非常によかったなと感じております。


 ここまで、自己満足的な感じで話をしてきましたが、生徒たちの成長を身近で感じられて、とても充実した夏を過ごせていると思っています。
 皆さんは今年の夏、どんな気づき、どんな学びがありましたか?