【第957回】「音楽は生き物!」大嶋 直樹 (芸術)
先日、ラジオ番組の収録で、音楽との出会いや、生徒たちとの日々についてお話しする機会がありました。
その中で、改めて感じたことを少し。
今の高校生たちは、スマートフォンを開けば、世界中の素晴らしい演奏を見ることができます。
そんなデジタルな時代だからこそ、私は吹奏楽やマーチングは「究極のアナログ活動」だと思っています。
自分で息を吸い、自分の身体で音を出す。
仲間の音を聴いて呼吸を合わせ、マーチングでは全身を使って表現する。
そこで生まれた音やエネルギーが、そのまま目の前のお客さんに届いていく。
私は、この「ライブ!」な感じが大好きです。
きっとほとんどの生徒は、最初は「自分のため」に音楽を始めます。
上手になりたい。
先輩みたいに演奏したい。
でも、一生懸命続けていると、
「自分の音で誰かが笑顔になった」
「自分たちの演奏で誰かが感動してくれた」
そんな瞬間に出会います。
自分のために始めた音楽が、いつの間にか誰かのための音楽になる。
そこから、音楽の楽しさがもう一段大きくなるような気がしています。
遊学館で指導するようになって約15年。
今では、卒業生が保育士として子どもたちにマーチングを教えていたり、教員になって一緒に働いていたり、卒業生同士で演奏会を企画したりしています。
自分たちが受け取ったものを、今度は次の世代へ。
そんな姿を見ることが、指導者として何より嬉しいことです。
卒業後は、演奏することから離れてしまう人もいるけど、
ただ、
「自分が一生懸命やったことで、誰かが喜んでくれた」
という感覚は、ずっと忘れないでほしいと思っています。
音楽は生き物!
同じ曲でも、メンバーが違えば、場所が違えば、その日の気持ちが違えば、音楽も変わります。
だからこそ、
今日しかできない音楽を、今日しか出会えない人たちと。
今日も、遊学館で出会った仲間との一瞬一瞬を、みんなで楽しんでいきたいと思います。
