【第640回】 「誰かのために」向江 大輔 (地歴・公民)
現在、全国各地で高校野球の独自大会が開催中である。
この大会が始まるまでには、多くの方々のご尽力があり、そのおかげで高校球児たち、特に3年生は最後の大会に向けて闘うことができ、とても感謝の気持ちでいっぱいである。
正直、ここにくるまでチームの状態はあまり良くなかった。休校期間の影響か、やはり1番は甲子園に繋がらなくなったからだろう。士気はなかなか上がらない。
何度も何度もキャプテンがチームに訴えかけ、何度も何度も涙を流し3年生を奮い立たせてきた。一緒に泣いてくれる仲間も多くいた。
ここへきてやっとその成果が表れてきていたその矢先、準々決勝での敗退を喫してしまった。
本当は、後1週間で今年のチームがどこまで成長できるのかをこの目で見たかった。
3年生には道半ばで終わってしまった悔しさや後悔。これを忘れずにこれから進んでいってほしい。そして、次こそは野球以外のことで後悔や悔しい思いをしない人生を歩んでほしい。
野球を引退した後も野球で学んだ人間力を生かして、君たちはまだまだ成長する。
そして、「誰かのために」行動できる社会人になってほしい。
3年生のみんな、本当にありがとう。