【第478回】 掃除部リターンズ辻元 友視 (英語)
以前の私のブログに書きました「遊学館高校掃除部」、知っている方のほうが少ないとは思いますが、ちゃんと活動を続けています。2年前、3年生2人と教職員数人で始めた掃除部ですが、当時の3年生が卒業してからは、部員が0になってしまいました。それでも、彼女たちが作ってくれた良い流れを絶やすまいと思い、時間があるときに教職員数人で学校を掃除していました。
そんなある日、「先生掃除しとるけど、何か悪いことしたん?」「うちら暇やから手伝うよー」と2人の女子生徒が一緒に掃除をしてくれました。それからその2人は、何かあるたびに一緒に掃除をしてくれるようになりました。そして「掃除って案外いいもんやねー。先生掃除部作ってやー」と奇跡とも言える発言から、新生掃除部が約1年前からスタートしました。顔も知らない2人の先輩の、「掃除は自分から」という思いを、思いがけない形で引き継ぎ、今も掃除部は続いています。恥ずかしながら、教職員数人は忙しさにかまけて掃除部の活動に参加できない日が続いていますが、2人の部員は毎週職員室に来て、「先生掃除するよ!」と声をかけてくれます。普段生徒を指導する立場の私たちですが、このように生徒たちに教えられたり、元気づけられることも多いです。掃除部とは関係ありませんが、去年の生徒会の子たちは、学園祭を自らプロデュースし、大人を巻き込んで学園祭を見事大成功に導いてくれました。そんな大人をも巻き込んで動かす「大きなエネルギー」を、遊学館の生徒たちはみんな持っているのだなと感じます。
伝統というには浅すぎる掃除部の活動ですが、生徒たちの思いは続けていれば誰かがちゃんと引き継いでくれるものだと信じています。遊学館高校のみなさん、校内で掃除部を見かけたら、ぜひ一緒に掃除しましょう!