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2008年4月 9日 (水)

【第34回】生徒は私の鏡(先生)Y. H. (英語)

 桜の花もほころび始め、何かそわそわする季節がやって来ました。

 新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。

 これからは遊学生として、希望に満ちた高校生活を送られると思います。
今は、期待や不安で胸がいっぱいだと思いますが、私は、あなたたちをしっかり受けとめ、サポートしていきたいと思っています。

 私は、遊学館高校で教鞭を執って、はや10年が経ちました。初めて、遊学館学校の門をくぐったときの印象は、「生徒たちは、なんて爽やかに挨拶ができて、元気なんだろう…」と感心しました。通りすがりの私の顔をしっかり見て、「こんにちは」と大きく、力強い声で挨拶してくれたことがとても嬉しく思い出されます。そして、10年経った今も、学校でのそのような風景は変わらず受け継がれています。

 新入生の皆さんも、ぜひ、大きな声で挨拶をして下さい。数日後にはきっと、あなたも立派な遊学生になっているはずです。廊下ですれちがう時を楽しみにしています。

 毎年、担任として多くの生徒との出会いがあります。最初は、生徒それぞれの性格や思いが分からず、意見がぶつかり合ったり、戸惑ったり、諦めそうになったり、お互い気持ちがモヤモヤしたりと、奮闘する日々もたくさんあると思います。

 しかし、生徒の皆さんは、いつも「私の鏡」です。私が優しい顔をしていると、生徒も穏やかで優しい気持ちになり、私が怖い顔をしていると、生徒も同じ顔になります。私の心持ちを皆さんから、いろいろな場面で気づかせてもらいます。たくさんの経験をもらえ、本当にありがたいです。

 これからは、もっと生徒の気持ちを引きだし、心の叫びを聞き取れる人になりたいと思います。

 常日頃、私の持っている目標は…

(1) 生徒一人ひとりと向きあう心を大切にする。
(2) 生徒の思いや痛みを感じる心を大切にする。
(3) 待つ心を大切にする。

 私にとって、とても難しいことばかりですが、生徒からもっと…もっと…、色々な気付きをもらいたいと思っています。

 新入生の皆さん、貴方たちとお会いできることを楽しみにしております。