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2023年2月16日 (木)

【第770回】「学び方を学ぶ」D. D. (数学)

 みなさん、「なぜ勉強するのか」と聞かれたらどのように答えますか。
  • 受験に必要だから
  • 将来必要になるから
  • その学問自体に興味があるから
  • 進級、もしくは卒業するためにやらないといけないから
他にもあると思いますが、多くの人がこのように答えるのではないかと思います。私も学生の頃は、受験に必要だから勉強しないといけないと思っていました。また、学校で勉強したことを将来使うかといわれたら、教員のような専門性を必要とする職業以外ではあまり使わないと思います。そう思うと尚更勉強する意味はどこにあるのか疑問になりますよね。しかし、私は勉強する本当の目的は「学び方を学ぶ」ことだと考えています。

 「学び方を学ぶ」とは自分にあった勉強の仕方を身につけることであると考えています。将来社会に出て働くと、分からないことだらけであり、多くの課題にぶつかります。それらを乗り越えるには、さまざまな知識や技術を身につけるとともに、試行錯誤して行動していく必要があります。これは普段の勉強と同じではないでしょうか。例えば、定期考査で平均60点取るという目標があるとすれば、どの科目で何点取るか考え、時間割を見て勉強する計画を立て実行していく。もし、目標の点数を取れなければ、次回から改善をしていく。この流れこそが先ほど言ったことではないでしょうか。

 みなさんは、義務教育ではないので、最低限の勉強をしなければ進級、卒業はできません。どうせ勉強をしなければならないのですから、何か1つでも自分のためになるような勉強をしてみてはどうでしょうか。

2021年8月12日 (木)

【第693回】 「剣道の面白さ」D. D. (数学)

 2021年の7月に東京オリンピックが開催され、テレビ等で様々な競技が放送されています。どの競技も勝敗がわかりやすく、見ているほうも楽しめるようになっています。

 ところで皆さんは剣道の試合を見たことがありますか。おそらく、多くの生徒は見たことがないと思います。実際、テレビで放送される大会は、年に1回の全日本剣道選手権、または、3年に1回の世界選手権大会のみです。しかし、今ではYouTube等で調べればすぐに見ることができます。剣道の試合を見たことがないそこのあなた、今すぐYouTubeで見てください。おそらく見た人の大半は、「1本の基準が分からない」、「当たっているのになぜ1本にならないのか」などといった感想を持つと思います。実は、剣道はただ当てれば1本というわけではありません。1本になるためには、気剣体一致といわれている、気合、体捌き、竹刀の動きの3つが常に一緒になって当てないと1本にはなりません。これは剣道経験者でないと分からないと思います。
 このようなことから、剣道は見る競技としてはすごく面白くないものだと思います。ただ、剣道をしている側としては他の競技にない面白さがあります。それは、誰にでも勝つチャンスがあるということです。ここからは私の偏見でありますが、試合時間が長い、または、1セットの得点数が多い競技ほど、実力差が反映されると考えています。しかし、剣道は4分間という短い時間で、1本、もしくは2本とれば試合に勝てます。また、野球のように攻めと守りがはっきりと分かれているわけではないので、守りながら攻めることや、その逆もすることができます。実際、私が大学生のとき、この競技性のおかげで勝てた試合が多くありました。

 現在、剣道人口は年々減ってきています。原因としては、他の競技と比べて、防具などの準備にお金がかかる、手軽に始められない、匂いが臭いなどの理由が挙げられます。しかし、剣道は生涯取り組むことができる競技であるので、どの年代でも楽しむことができます。この記事をきっかけに、多くの人が少しでも剣道に興味を持っていただければ幸いです。

*剣道部はいつでも部員を募集しています。興味を持った生徒は堂口まで声をかけて下さい。