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2011年6月29日 (水)

【第188回】最後の夏休みK. Y. (国語)

 働き出してから夙に思うことで「時間がないなあ」と強く感じる。
「読書したい」「映画みたい」「水泳したい」「ぐっすり寝たい」などなど…。

 特に毎日決まったスケジュールで労働していると、
痛切に「非日常」に自分をおきたいと感じる瞬間があり
「旅に出た~い!」と一人ぶらぶら文庫本片手に列車に乗ったりする。

 列車の中で、缶ビール片手に老眼鏡を掛け、文庫本を耽読し、物思いに耽る至福の時間。
最近は便利なもので携帯電話さえあれば、時刻表もいらず、
ホテルも当日予約でとれてしまう。ほんと快適な世の中になったものだ…。

 先週末に久々に神戸に行ってきた。
少年時に自分が住んでいた家の辺りにも行ってみたが、
どうやら震災で倒壊したようで、昔の街並みの面影が全くない。

 親父が働いていた神戸港も散策したが、ポートタワーだけがそびえ立っていた港湾も、
高級ホテルやレストラン街が広がり観光客で混雑していた。

 「赤い靴を履いていた少女が異人さんに連れて行かれた」のは横浜港だったと思うが。
私の記憶の中の神戸港は、いかにもその童謡の歌詞がぴったりの情緒があったと思う。

 今は一人旅にはちときつい場所になってしまった…。

 先生コラムということで、生徒のことにも触れなければならない…。
余暇は何してるのか生徒と会話をすることがある。

 受験勉強、ゲーム、テレビ、ぼおっとしてる、などなど。
特に強いインパクトで「これをしたい」と言ってくる生徒が少なくなったと思う…特に最近の生徒は。

 物資が行き届いて平和惚けしてしまった日本国民の典型だろうか…言い過ぎか…。


 特に三年生、最後の夏休み、勉学に趣味に遊びに、有意義に過ごして欲しいと思う。
大人になったら、ほんとに時間ないし、子供の頃のあの「黄金の日々」は戻ってこないのだから…。