増田 暁 (理)

2017年8月 4日 (金)

【第489回】 学校生活を楽しむこと

 生徒を見ていて、ふと思ったことがあります。
 自身の高校生活を振り返ってみると、なんとも不完全燃焼だったということです。
 中学生のとき陸上競技に熱中していた私が進学したかったのは陸上競技部が強い某有名大学の付属校でした。しかしその学校からお声がかかることはなく、別の私立高校から声がかかるも特待生ではないということで親に反対され入学できませんでした。
 結果、自宅から少し離れた公立高校に推薦で入学しました。自宅付近の学校を選ばなかったのは一種の親への反抗心でした。

 私の入った学校は「自主・自律」という方針の下に、生徒の自治を重んじる校風であったため、染髪・化粧・ピアス・私服・アルバイトなんでもありの学校でした。石川県の学校の生徒からすると昨年大ヒットの映画「君の名は」の東京の学校のイメージそのままだと思います。
 私自身、部活・生徒会・体育祭役員・アルバイト・染髪・帰りにゲームセンターに寄り道など、いろいろなことに手を出してみました。もちろん3年生の時には大学受験に向けて自分なりに一生懸命勉強もしました。
 ではそれで満足のいく学校生活だったかというと、冒頭でも書いたように、全くそうでありませんでした。なぜなら、本当に楽しまなければいけないことに熱中しなかった、あるいは気づかなかったからでした。

 上にあげたものの中で、高校生活でしか本気でできないことはおそらく部活、生徒会、体育祭役員、勉強くらいでしょう。しかし、他のものによそ見をしていた私は、真に楽しむべき・やるべきものを見失っていました。

 自分自身の経験から、今の遊学館の校則はそれにおのずと向けてくれているのだと思います。きっと自分が遊学生だったら、今の生徒と同じように「校則厳しい」と言っていたと思いますが、遊学館は本気で高校生活を楽しんでほしいと思っているからこそ、このような校則を作っているのだと思います。

 きっと高校生活のみならず、人生を精いっぱい楽しむというのは、その時にしかできないことに全力で取り組むことだと思います。私が満足できなかった高校生活を、遊学生には堪能してほしいと思います。

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