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2023年11月 9日 (木)

【第808回】「共に頑張ろう」植木 大 (保健体育)

 先月、国民体育大会(鹿児島国体)がありました。昨年の栃木国体では15年連続入賞を逃してしまい悔しい思いをしました。今大会では最低でも入賞を目標にメンバー構成、各選手の強化を熟考しました。選手選考では色々とありましたが、どうしても選出したい選手がいました。その選手の実績はまだまだでしたが卓球に向かう姿勢や人間力、内に秘めてる力が大きなものと感じ覚悟を持って選出しました。内心、大会では不安でいっぱいでした(;^_^A しかしながら、彼は4戦全勝(全てストレート勝ち)をしたのです。彼の活躍もあり石川県少年男子(遊学館)は第3位に入賞することが出来ました。

 若い君たちは未知なる力を持っています。いつ・どこで化けるかわかりません。諦めずに夢に向かって努力すれば自分の人生を大きく変える力を持っています。チャンスはあります。諦めずに夢に向かって努力してください。応援してくれる方々のアドバイスをしっかり受け入れてチャレンジしてください。本気になってください。気が付いたら人生が大きく変わっているかも・・・

 遊学館には高いポテンシャルを持っている選手がたくさんいます。それに気づかず、誘惑に負けたり、諦めたり、自分の力を発揮できない選手がいます。私はその力を引き出す術を常に悩んでいます。正直、年齢のせいか疲れてきましたが・・・

 国民体育大会ですが、石川県少年女子も準優勝と活躍し、卓球競技での総合優勝をしました。調べましたら、石川県国体以来の快挙です。選手の頑張りが私のモチベーションになります。年齢や疲れに負けずに今後も頑張りたいと思います。

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2022年6月23日 (木)

【第735回】「不思議な力」植木 大 (保健体育)

 男子卓球部は、6月の石川県総体(24大会連続優勝)、北信越総体(21大会連続優勝)と学校対抗戦を無事に戦い抜きました。北信越大会の開会式では、昨年の20大会連続優勝を特別表彰していただきました。いただいたトロフィーには感謝という文字が刻まれています。開催県、富山県委員長のK先生から事前に私の好きな言葉を聞かれまして「感謝」とお伝えしたところ、お気遣いいただきました。
とても素敵なトロフィーに感動しています。K先生、ありがとうございました。
 思い返すと何度も負けを覚悟した試合を思い出します。あと1点で負けという試合も多々ありました。しかしながら、不思議な力が勝利へと導いてくれます。言葉では説明できませんが、とてつもない力がそこに存在します。私は神様などの存在は信じてはいませんが、人には不思議な力があり、運だとか気の流れなどをしばしば感じることがあります。
もちろん不思議な力だけで勝利しているとは言いません。そこには生徒たちの日頃の努力や色々なものに対しての準備があってのことだと思います。
 しかし、勝負の世界にいると不思議な力に遭遇します。私はその力を手に入れたく、生徒たちには日頃の生活の過ごし方や練習に対する姿勢などを話します。卓球部がおこなっている小学生の見守り活動はその一つです。私自身も生徒と一緒に見守り活動やゴミ拾いを実施しています。ゴミ拾いで不思議な力が手に入るとは言いませんが、生徒や私にとって何らかのプラスがあることは間違いありません。今後も継続していこうと思います。
 そして「感謝」です。「感謝」の気持ちが生徒たちの成長を高め、人間力をアップさせ、不思議な力を与えてくれるものと信じています。トロフィーに刻まれた「感謝」を眺めながら、私自身が「感謝」を忘れないように日本一を目指し努力していこうと誓いました。

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2020年12月31日 (木)

【第661回】 「2021年へ」植木 大 (保健体育)

 2020年、皆さんにとってどのような年でしたか?思い返すと、新型コロナウイルス感染症による臨時休校に始まり、東京オリンピックの延期、各大会やイベントの中止など、誰もが予想もしなかった事態への対応に追われた1年でした。その中でもインターハイの中止は、3年生の気持ちを考えると涙が止まらないくらい悲しい出来事でした。多くの人たちが、同じように悲痛な思いをしたことだと思います。
 普段から選手には「人間力が試されるのは、色々な困難や苦境に立たされた時にどのような振る舞いや言動をするかだ!」と伝えています。きっと正しい行動・言動をし、人間力向上のためにも頑張ってくれることでしょう。
 12月には嬉しい出来事が二つありました。一つは、北信越高等学校選抜卓球大会が開催され、男子卓球部は19年連続20回目の優勝をし、全国高等学校選抜卓球大会への出場権を獲得しました。新型コロナウイルス感染症が猛威を振るう中、大会を開催していただいたことに感謝します。

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 二つ目は2019年5月から実施している小学生の見守りボランティアで、クリスマスにサンタさんに仮装し、小学生に喜んでいただいたことです。
 これは3年生からの提案で、コロナで世の中に元気がないので、少しでも笑顔になってほしいと実施しました。小学生どころか大人の方々にも喜んでいただき大好評でした。彼らの行動力と成長に感動しました。

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 2021年、皆さんにとって素晴らしい年であることを祈念しながら、私自身も選手とともに人間力アップしていきたいです。

2019年7月25日 (木)

【第589回】 「見守りたい」植木 大 (保健体育)

 6月から男子卓球部と有志の先生方で、小学校児童の登校を見守るボランティアを始めた。朝7:30~8:05までだが、毎朝実施している。最近では小学生とも顔見知りになり、ハイタッチをしてくれる。
 尊敬するのは、20年前からボランティアをしているお年寄りの方々である。一緒に交差点にたっている方は86歳、その他の皆さんも84歳や70歳代になる。雨の日も雪の日も、毎日小学生のために立ち続けている。「すごいですね」と声をかけたところ、「いいや、わしらは子どもにパワーをもらっている。あの挨拶と笑顔を見ていると元気が出るんや!」と言われた。ボランティアの方々に触れて、地域への愛と人間の大きさを感じた。
 私は卓球部員に常日頃から「人間力」が勝敗を分けると話している。だからこそ、部員には、色々なことを感じてほしいし、今卓球が出来ることに感謝し、ボランティアを通して「人間力」が成長することを見守りたい。

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2018年2月15日 (木)

【第516回】 「自然が教えてくれたこと」植木 大 (保健体育)

 金沢に来て22年、初めて大雪を体験しました。これまでは、県外の方から雪のことを聞かれても「金沢はたいしたことないですよ」と答えていたが、改めて自然の怖さを体験することになりました。交通機関は麻痺し、学校も数日休校になりました。特に毎日の除雪作業には心身共に疲れました。しかしながら、新しい発見もありました。ボランティアで除雪作業に励む生徒たち、雪で身動きがとれなくなった自動車を救助する人たち、小学生の通学路を確保するために深夜にわたり除雪する人たち、沢山の方々が誰かのために行動していました。
 私は部員に「自分の置かれている環境や状況が良いときは誰でもプラスの判断・行動が出来る。大切なのは自分が上手くいかないとき、逆境に経たされたときに、どう判断し行動できるかが、今後の人生やプレーに影響を及ぼす。」と伝えています。上手く行っているときは普通に振る舞えばいいと思います。肝心なのは苦しい状況に経たされたときに、どう行動できるかだと思います。苦しいときにこそ、人間力の違いが明確になるのではないでしょうか!
 大雪や震災など、時々自然は意地悪をしてきます。悲しいことや苦しいこともありますが、学ぶことも多いのでは・・・人の温かさや大切なことを教えてくれていると思います。
 卓球のナショナルチームのユニホームには「WASURENAI 3.11」とプリントされています。大雪で感じたことを忘れずに、自分も含め、生徒と共に人間力を高めていきたいと決意しました。

2016年9月15日 (木)

【第443回】 SNS植木 大 (保健体育)

 「SNS」とはソーシャル・ネットワーク・サービスのことです。簡単に言えば、フェイスブック・ツイッター・ラインなどのソーシャルメディアを構成する具体的なサービスのことです。
 高校生の多くが「SNS」を利用していることでしょう。私も便利なので利用しています。 ただ、「SNS」は常に危険と隣り合わせだと言うことを忘れないでください。Jリーガーやプロ野球選手、芸能人など「SNS」で人生が変わってしまった人は少なくありません。少しの書き込みや、写真の掲載で家族まで迷惑をかけてしまうことも・・・
 「自分は有名じゃないから大丈夫!」と思っていませんか?そんなことはありません。誰でも失敗する可能性がありますし、誰かに狙われていることもあります。後で後悔してからでは遅いので、しっかりした知識と使い方に気をつけましょう。
 今からすること!過去の情報を確認し、まずいなと思ったらすぐに削除しましょう。
 例えば、友達の写真やプライベートに関する書き込み、違法行為、ふしだらな画像、配慮に欠けた情報発信、人への誹謗中傷などはすぐに削除してください。また、友達の投稿にも自分のことが書かれている場合もあります。削除して欲しい内容は削除依頼しましょう。
 これから上手に「SNS」と付き合うには、送信する前に内容を確認しましょう。人は興奮した状態や落ち込んだときなど、感情が高ぶったときに失敗しがちです。後悔しない内容であるか、誤解をまねく内容でないかを確認しましょう。自分はそんな気持ちで書き込んだつもりでなくても、他人からみたら、自慢や妬みになってしまうこともあります。
 プライベートに関する書き込みや写真の掲載には気をつけてください。「SNS」は全世界に情報を発信します。プライベートを全世界の人に教えることになります。今が良くても大人になってから傷つくことも・・・
 後で後悔しないためにも、送信前に冷静になって確認しましょう。
 「SNS」は上手に付き合えば、無限の可能性をもっています。ただし、使い方を間違えると人生を台無しにする可能性もあります。そのことを常に頭に入れておいてください。
 ある講習会で聞いた言葉です。参考までに!

【マザーテレサの言葉】

・思考に気をつけなさい、それはいつか言葉になるから。
・言葉に気をつけなさい、それはいつか行動になるから。
・行動に気をつけなさい、それはいつか習慣になるから。
・習慣に気をつけなさい、それはいつか性格になるから。
・性格に気をつけなさい、それはいつか運命になるから。

・送信ボタンに気をつけなさい、それはいつか価値になるから。

2015年5月 7日 (木)

【第377回】 20年目に植木 大 (保健体育)

 金沢に来て、20年目を迎えた!
これは、監督としても20年目を迎えたことになる。
果たして、20年間で何が出来ただろう・・・県大会、北信越大会では連勝記録を更新し続けてはいるが、目標である「日本一」が達成できていない。「日本一」が全てではないが、一度は成し遂げないといけない目標である。今年は有望な新入生を迎え、たくさんの方々から期待されている。期待に応え、是非とも「日本一」になって勝利の美酒に酔いたいものだ。

 目標は「日本一」だが、目的は「良夫賢父」である。これは、遊学館高校が金城高校(女子校)のころの建学の精神であった「良妻賢母」を男子チームなので、字を変えたものだ。良き夫、賢き父を育てることを目的にしながら、「日本一」を成し遂げたい。そして、多くの「良夫賢父」となった卒業生と飲みたいと思う。

 私事だが、卓球雑誌「NITTAKU NEWS」で今月から連載が始まります。20年間の指導経験から、何かお役に立てればと思いお引き受けしました。内容は技術論ではなく、普段の指導から感じたことや悩んだことなど、親父の小言のように書いてみたいと思います。

2013年12月19日 (木)

【第311回】 《 始動 》植木 大 (保健体育)

 最近、指導をしていて難しいなと感じることがある。それは「言葉」・「伝え方」である。伝えたいことが、生徒(選手)には違った捉え方をされてしまうことがあるのだ。私の語学力が足りないのも原因だが、生徒の理解力にも疑問を抱いてしまう・・・

 ふと思ったのはコミュニケーション能力である。携帯の普及やインターネット・ゲームなど色々と原因はあるかと思うが、上手く会話が出来ない生徒が増えたかと思う。

 愚痴を言ってもしょうがないので、私が「伝える」力をつけていくしかない。

 オリンピックのプレゼン「お・も・て・な・し」ではないが、しっかりとした準備をすることはもちろん!褒め方・叱り方・技術単語を心理学や科学トレーニングなど様々な分野から学ばなければいけないと思う。また、自らコミュニケーションを増やして生徒の力を引き出すことも必要だ。

 もうすぐ一年が終わる。来年は自らをスキルアップさせ、生徒たちに最高の「お・も・て・な・し」が出来るよう頑張りたい。

  

さあ! 東京オリンピックに向けて始動(指導)するぞ!

2012年9月13日 (木)

【第246回】 「change and challenge」植木 大 (保健体育)

 長いようで短い夏季休暇が終わった。今年も金沢にいなかったように思う。インターハイ前合宿から始まり、小学校・中学校・高校の各大会に足を運んだ。夏季休暇だけで26泊も県外に宿泊したことになる。試合結果は様々で、メインのインターハイは5位で終わり、小中学校も満足のいく結果を残せず、各カテゴリーで課題が残った。反省点・課題を明確にし、同じ失敗をしないようにしたい。

 私も来年で40歳になる。平均寿命から言えば、折り返し地点を過ぎてしまっている。30代最後を迎え、色々と考えることが多い。現状のままでいいのか?満足しているのか?新しいことにチャレンジしたい気持ちもある。変化する勇気も大切だ。そんなことを考えながら練習していると、あっという間に一日が終わってしまう。24時間が短く感じる。歳のせいだろうか?それとも充実しているのか?

 ともあれ、時間は待ってはくれない。国体・全日本と試合は近づいていく。新メンバーの強化も急ピッチで行われ、10月には継続練習も6000日を迎える。時間は刻々と過ぎていく。過去は変わらないが、思い出となり歴史として残っている。未来は変えることが出来るが、その責任は自分次第だ。預かっている子どもたち、応援してくれる人たち、家族のためにも良い未来を創って歴史を刻みたい。

2011年4月27日 (水)

【第180回】挑戦植木 大 (保健体育)

Viewimg_3 新聞等で知っている人はいると思いますが、今年度から新たな挑戦が始まりました。
実は自宅にて、小学生2名をあずかることになりました。
一人は愛知県、一人は石川県の鳥屋から親元を離れやって来ました。
二人は卓球選手で、どうしても「日本一」になりたいと高校での練習に参加しています。

 正直、私も家族も最初は戸惑いました。
私の家族は妻と子ども3人の5人家族です。
これが7人家族になるということ、一番の成長期である小学生をどう躾して行くかということ、卓球においても順調に伸びるかはわかりません。
周りからの賛同や批判もありました。
色々とありますが…
最後は二人の気持ちとご家族の気持ちに答える形になりました。
もちろん、私自身もオリンピック選手を育てたいという目標があり、この年代から指導出来る事はチャンスだと考えています。

 共に生活して、一か月が過ぎました。
今では7人家族にも慣れ、慌ただしい毎日を送っています。
小学校の宿題を毎日させるのは格闘ですが(笑)

 これから大変なことが多々あると思いますが、目標に向けて努力していこうと思います。みなさんも是非、応援してください!

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