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2021年9月 2日 (木)

【第696回】 「ZEST(強い意志)」中川 都 (国語)

 8月9日(月)にツエーゲン金沢のV・ファーレン戦の噴水前広場(西部緑地公園の陸上競技場前)イベントステージに出演する高校生ユニット『ZEST』のステージを見に行きました。

 『ZEST』は、本校の3年生の女子生徒2人よるユニットで、1人は私の担任クラスの生徒です。彼女の歌を聞けるチャンスだと、同僚と3人で出かけて行きました。

 『ZEST』のステージは素晴らしかったです。まず、歌が良い。声は、若々しくのびやかで、声量も十分です。難しい楽曲だなと私は思ったのですが、彼女たちは難なくこなし、感情をこめて歌い、歌に表情が出てきます。聞き入ってしまいました。
 歌う前の挨拶や、自分たちや楽曲の紹介も堂に入ったもので、安心して聞いていられました。
 そして、ステージへのこだわり。出だしの音が合わなかったのか、やり直したのですが、そこに彼女の真剣さが感じられました。
 彼女たちのステージに、サッカーを観戦に来た人たちも引き付けられ足を止めていました。

 彼女たちは、1年生の時に遊学講座で『ゴスペル』講座を受講したことで知り合い、同じ夢を持つ同士、意気投合し、ユニットを組んだそうです。主に町中の小さなステージに呼ばれて活動していたそうですが、新型コロナウイルス感染症の拡大とともに呼ばれることが減ったので、新たな活動場所を自分たちで探し、今回のイベントに出演することになったそうです。

 このステージを通して、彼女たちの学校だけでは見られない一面、歌に対する情熱や真剣な思い、知らない人たちを前にしても臆さない勇気、聞いてくれる人に対する感謝の気持ち、新しい活躍の場を見つけようとする行動力、ユニット名に込められた強い意志、そういった素敵な面をたくさん見ることができました。

 高校生活の3年間は、どれだけでも成長できる貴重な期間なのだと実感させてくれた彼女たちのステージでした。

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