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2020年11月12日 (木)

【第654回】 「ワクワクしよう!」渡辺 祐徳 (英語)

高校生のみんな,毎日ワクワクしているか?
突然そう聞かれても,なんと答えればいいか,迷うかもしれない。

若い君たちは,自分のなりたいものや,やりたいことを決めて頑張れば,実現できる可能性がある。
私のようなおじさんでもワクワクすることがあるのだから(笑),君たちにはその何倍もワクワクを感じてほしい。

「高校生には,自分の進みたい方向を見つけ,それを実現する可能性がある。
そのために,今できること,やるべきことをしっかりとやってほしい。」
このようなことを,授業やホームルームでよく言っている。
一人ひとりが将来にわくわくしながら,高校生活を送ってほしいと思っている。

先日,1年生を対象として,コース選択調査を行った。
2年生になると,卒業後の進路希望に合わせたコースごとにクラスが分かれる。
私のクラスでは,調査用紙の提出期限まで迷った生徒もいたが,それぞれが自分の将来について考えた。

みんな,来年のクラスや卒業後の進路にワクワクしているだろうか。
将来について考えるとき,ワクワクと同時に,不安も感じるだろう。
迷ったり,考えが浮かばない時は不安のほうが大きいかもしれない。
しかし,不安をワクワクに変えるのは,自分だ。
迷ったら誰かに相談したり,調べたりしながら,進路を実現するように努力しよう。
頑張れば必ずいいことがあるものだ

私自身,クラスの生徒たちの将来にワクワクしている。
「看護師を目指す〇〇は,どの学校に進むのかな。いい看護師になってほしい。」
「□□は就職希望。真面目で勉強もできるから,会社でも頼られる人になるだろうな。」
「☆☆はクラスで一番のあわてんぼうだが,得意のスポーツで推薦されて進学できるだろう。」

思い返せば,今年度は新入生を迎えてすぐの4月10日,長い休校に入ってしまった。
あまりにも異例のスタートに,生徒たちは不安のほうが大きかっただろう。
担任の私としても,十分にクラスの名前と顔を覚える機会がない悔しさを覚えた。
電話やClassiで連絡しなければならない不便さもあった。
しかし,それでも一人ひとりの状況が確認できた時は,気持ちが明るくなった。
いつか教室でみんなと顔を合わせるのを楽しみに,ワクワクしたものだ。

「このクラスをいいクラスにしたい」この思いも私のワクワクの一つだ。
そしてまがりなりにも長く教師を務めてきた,自分への挑戦でもある。
幸いにも,生徒たちはクラスを大切に思ってくれているようだ。私の話もよく聞いてくれる。
なによりも,少しずつ変化し,成長しているのがわかる。
本当にワクワクさせてくれる生徒たちである。

最後に蛇足だが,そろそろ自分も,次の将来を考える時期になった。
いつか教師を引退する日が来たら,新しいスタートをしようと思っている。
具体的に何をするかなど決めているわけではない。
ただ,「スポーツカーに乗れるような人生」を目指そうと思っている。
それは冗談だが,そんなことを言うことで自分を振るい立たせ,ワクワクしている。