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2020年2月27日 (木)

【第617回】 「憧れの矢となれ」辻元 友視 (英語)

 大学時代に出会った印象的な言葉がある。「憧れの矢となれ」正確ではないかもしれないのだが、確かこのような言葉だったと記憶している。私は大学時代に教職のゼミに入っていたのだが(正確には勝手に行っていた)、そこのゼミの先生に教えていただいた言葉だったと思う。元ネタはドイツの哲学者ニーチェの言葉「君は君の友のために、自分をどんなに美しく装っても装いすぎるということはないのだ。なぜなら、君は友にとって、超人を目ざして飛ぶ一本の矢、憧れの熱意であるべきだから。」この言葉の、「憧れの熱意」という響きが気に入っている。大学時代のゼミの先生曰く、人間は何かに憧れた時にものすごいエネルギーを発揮する。生徒の皆さんには何か憧れるものや人があろうか。それが皆さんの友人であってほしい。家族であってほしい。身近にいる人であってほしい。そして願わくば皆さん自身が憧れられる存在であってほしい。皆さんは皆さんの家族や友人にとってどんな存在であろうか。家族や友人の成長を妨げるのではなく、お互いに成長できる関係が理想的だ。そこで皆さんに送りたい言葉「憧れの矢となれ」熱意をもって何かをやってみる。イメージはエネルギーに満ち溢れて跳ぶ一本の矢である。遊学生の皆さん、小さなことでもいい、この高校生活で何かを成し遂げよう。熱意を持って突き進め。