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2016年1月21日 (木)

【第409回】 クリーンアップ辻元 友視 (英語)

 遊学館高校には様々な部活動があるが、その中に「掃除部」があることを皆さんは知らないだろう。それもそのはず、非公式で勝手に作った部活動であるからだ。昨年、自治清掃を行ったことは遊学生の皆さんなら記憶に新しいことだろう。その自治清掃のあとに、ある2人の女子生徒がこんなことを言い出した。「先生、掃除って楽しいですね。自治清掃が終わってもやろうかな。そうだ。うん、掃除部作りましょう。先生、顧問になってください。」それに対しての私の答えは「え?あ、うん。いいよ」と、その子たちの熱意と勢いに押され快諾(?)した。
 そんなことで始まった掃除部の活動の内容はというと、「掃除」である。掃除をすることに抵抗はない私だが、こんなに熱い気持ちを持って掃除に臨むことは、高校生のときのテスト勉強を始める前のとりあえず部屋の掃除以外にはなかった。朝学校に来てまず、掃除をすることで、すがすがしい気持ちで1日のスタートを切れるようになった。朝のなんだかすぐれない気持ちも、ゴミと一緒に捨てられる気がした。
 生徒の言い出したことにちょっと付き合ってあげるかぐらいの気持ちで始めたこの活動だが、今ではいい意味で自分を巻き込んでくれた2人に感謝している。何より、その実行力に敬意を払いたい。自分がしようと決めたことを実行し、まわりの人を巻き込み、そしてそのまわりの人たちにプラスの影響を与えている。自分はそんな大人になれているのかと考えさせられた。今も掃除部の活動は続いている。「掃除は罰でやるものじゃない」「掃除のイメージをポジティブなものにしたい」そんな気持ちを抱いて、掃除部、がんばってます。