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2014年3月 1日 (土)

【第320回】 生徒の成長を通して刑部 純至 (国語)

 月日が過ぎるのも早いもので、この間、新学年がスタートしたと思っていたら、もう卒業の季節になりました。月日が過ぎることと共に、生徒たちの成長の早さも感じています。
 私は男女バドミントン部の顧問をしています。最初の頃は、まずは挨拶などの礼儀から、何から何まで指導してきました。その時の生徒(部員)は、いわゆる「言われたことだけやっている」状態です。
 そんなある冬の日、練習試合で他校の生徒が来校するということで除雪をしているときに、ある部員が「先生、あっちのほうも除雪しますね!」その他の部員たちはその場所に移動しているところでした。移動している部員達からも「バス停はあっちにもあるからこの道からもくるやろ」とか、「マジで完璧にしよ」などなど。。。
 その一つの言葉、誰かのためにと率先して完璧にしようとする行動の中から生徒の大きな成長を感じました。
 自分で考え、行動し、しかもまとめている人に確認を取る。大人でもなかなかできないことを楽しそうに行う部員達をみて、何か深く胸に感じるものがありました。
 なにかの縁でバドミントンを始めて、好きになり、上手くなりたいと願い実行し、負けを知り、また上手くなりたいとより強く願う。(ちょっとつまずくときもあるけどそれは仕方ない!高校生ですからね。気持ちに波があって当然!)そんな部員たちを見て私は逆に学ぶことばかりです。そして、自身も選手たちと同じ目標を持つのです。選手たちに負けず劣らず強い気持ちで。
 部員だけではありません。担任として持っているクラスの生徒、教科を担当しているクラスの生徒など、関わっている生徒全員の成長を感じます。
 もちろん卒業を迎えた3年生も同じです。私は2年間同じクラスの教科担任を勤めました。2年生のときから今まで、いろいろな会話をするなかでたくさんの「成長」をみました。高校生の成長ののびしろというものは計り知れないものだと感心しています。
 私は、彼、彼女たちから励まされます。転んでも転んでも立ち上がろうとする生徒たちを見て、私自身が学び、頑張らないと!と思えるからです。

 最後に、3年生の皆さん、卒業おめでとうございます。
 皆さんが楽しく、素晴らしい、充実した、人生を送れるように祈っています。皆さんが行く道も、皆さんが抱く夢も無限大!常にとは言えないかもしれないけど、なるべく素敵な笑顔でいてください。