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2013年11月28日 (木)

【第308回】 信頼磯部 早紀 (数学)

 よく、「将来数学は何の役に立つのですか。計算さえできれば別に必要ないのではないですか。」という質問を受けます。
極論からいうと数学は様々な面でたくさん役に立っていますが、あなたの将来に数学がどう関わってくるかまでは分かりません。

 では私から質問したいと思います。
「あなたは役に立つならば勉強し、役に立たなければ勉強しないのですか。
得をするから何かをし、損をするから何もしないのですか。」と。
それでは、誰かが見ているから落ちているゴミを拾い、誰も見ていないからゴミをポイ捨てするのと同じではないでしょうか。

 確かに損をするのは嫌かもしれませんが、その行いが損なのか得なのかを決めるのは自分の心です。
必要最低限のことしかしない人と何事も全力で取り組む人とでは、人からの信頼の度合が違うと思うのです。
すべての行いには必ず意味があると信じたいです。
損得勘定で生きる世界はとても狭く辛い世界であることに気付いてくれることを願う所存です。