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2012年8月23日 (木)

【第243回】 働くということA. H. (理科)

 この夏、野球部を筆頭に多くの部活動が様々な大会で活躍してくれました。私も野球や吹奏楽の活動を見ましたが、多くの拍手や声援を受け、誇りを持って試合や演奏をしているように感じました。選手の皆さんお疲れさまでした。一方、学校では大会に向けた部活動の練習や補習での学力向上、就職試験の準備のために登校し、それぞれの目標に向けて頑張っている生徒の姿が見られます。良い結果を出せるよう、練習を積み重ねている人が報われることを願っています。
 さて、将来ほとんどの人が何らかの仕事に就くと思います。皆さんは働くことについてどのようなイメージを持っているでしょうか。遊学館高校ではアルバイトが禁止となっているので具体的にイメージすることはできず、お金を稼ぐために仕方なくやるものと考えている人もいるかと思います。
 日本国憲法には国民の義務の一つとして勤労の義務が掲げられています。これは働くことができる人は皆働かなければならないということです。働くことを通じて生活の糧となる賃金を得ることの他に、地域社会とのかかわりを持つことが求められていると私自身は解釈しています。現在ニートや生活保護の人が非難されているのは、お金を稼ぐことができないだけではなく、地域への貢献があまりないためではないでしょうか。
 働くことには責任が伴います。そのためしんどいと思うこともありますが、そのぶん関わった人に喜んでもらえることがもっと頑張ろうという励みになります。お金が第一ではなく、やりがいのある仕事によって自分や周りの人に喜びを与え、その対価として賃金をもらうとの考え方のできるような職場で働くことが幸せなことではないかと思います。
 夏休みもあとわずかです。3年生は自分の納得できる進路に進めるように、1・2年生は進路を選択する際に多くの選択肢から選べるように、今できることを精一杯頑張って過ごし、2学期を迎えてほしいと思います。