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2012年7月 5日 (木)

【第237回】 引退試合山本 雅弘 (保健体育)

6月27日、石川県立野球場。遊学館対金沢学院東の試合をナイターで行いました。
この試合は3年生最後の大会(第94回全国高等学校野球選手権大会石川大会)で、メンバーから外れた3年生の試合でした。この試合は今回で6回目になります。

遊学館高校野球部の3年生は24名、1・2年生を加えると76名、この中から石川大会のメンバー20名が選ばれるわけなので、当然引退に追い込まれる3年生が出てくるわけです。その3年生の最後の晴れ舞台を決勝戦が行われる石川県立球場で、高校野球最後の試合を戦い、次の日からメンバーのサポートに切り替えるという引退試合です。
そして、最後の大会を戦うメンバー達がスタンドから必死に応援をします。

今回も両校の保護者、学校の友人、学校関係者、そして一般の応援していただいている方々がたくさん足を運んでいただき、スタンドに約1500人の観衆を集めて盛大に行われました。
そして、金沢東高校のチアリーダーによるアトラクションも盛り込まれました。

結果は、              得点 安打
遊学館 5 4 0 0 0 0 0 3 0  12  16
金沢東 0 0 0 0 1 0 0 0 0   1  10

得点は開きましたが、両チーム合わせて26安打の打ち合いでハラハラ・ドキドキの好試合でした。両チームとも気持ちのいいくらいフルスイングで外野のフェンスまでとどく長打や空振り、投手の決め球の厳しい球をうまくさばいての見事な安打。守備でもダイビングキャッチの超ファインプレーなど、このレベルの選手がなぜメンバーになれないの・・?と思うくらいレベルの高い試合でした。また、選手は集中し真剣な戦いの中にも笑顔を忘れず、高校野球最後の試合を楽しんでいるように感じました。
そして、打席に立つ選手の名前と選手の思いがバックスクリーンに紹介されましたが、その思いが強く胸に響きました。

「お父さん・お母さんの子供で良かった、今まで野球を続けさせてくれてありがとう」

「こんな僕を遠い石川県で野球をさせてくれてありがとう」

「お父さん一人でここまで育ててくれてありがとう」

それぞれの思いを込めた引退試合が終わりました。

これからが本番。
引退試合で戦った選手は気持ちを切り替えてサポートに全力を尽くし、遊学館野球部全員の目標である「てっぺん」に向かってスタートを切ります。

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