« 【第210回】 「大切に思う人のために」 | メイン | 【第211回】 『努力』 »

2011年12月 1日 (木)

Vol.5 孤独な夜の勉強のススメ松田 淳 (地歴・公民)

もし、自分の部屋を持っていて、夜ひとりで勉強できる机があるのなら…。
自分の部屋がなくても、もし、家族が寝静まった後、ひとりで勉強できるテーブルが
あるのなら…。

おすすめは、孤独になって、ひとりで黙々と勉強すること。
でも実は、ひとりではないのです。(えっ、もしかして背後に…ではありません)
実はもうひとりの自分がちゃんとそばにいてくれているのです。
いつしか、もうひとりの自分と対話しながら勉強を進めているのです。


遠くで犬の鳴き声が。
風に乗って電車の走る音が。
電気ストーブのジッーという音が。
「この瞬間、世の中で起きているのは自分しかいないのでは?」という錯覚に。
不思議と集中していきます。すると、いつのまにか徹夜になることも。
カーテンの隙間から白々と夜明けがやってくる。
世界を制覇したかのような充実感。
ふらふらっと階段を下りて、茶の間に行くと、まだシーンとした家の中…。

受験勉強真っただ中の中学生、高校生のみなさん。頑張りましょう。
勉強とは孤独な戦い…いえいえ、強き味方がいつも横にいます。それは自分自身。
自分に語りかけてください。
「よし、頑張ろうぜ」「おいおい、さっきやった問題だぜ」「昨日覚えたよね」なんて。
孤独を味わえるようになったらしめたもの。
自分自身の時間が大切に思えるようになります。
頑張れ!受験生。
来春の結果を想像する前に、今晩できることに集中しよう。没頭しよう。
いよいよ12月。風邪を引かないように…さぁ、今夜も始めよう。