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2011年12月22日 (木)

【第213回】 『驚き』土谷 悠成 (地歴・公民)

 11月10日(木曜日)から13日(日曜日)の4日間に亘り、石川県内では1・2年生による新人大会が行われ、遊学館高校も各部、各会場ですばらしい熱戦を繰り広げました。

 私は、バトミントン部男子の引率で加賀スポーツセンターに行ってまいりました。バトミントン素人の私が伝統あるバトミントン部を引率することに、部員やOB・OGの方々に申し訳ない思いがありながら、今大会の男子会場が加賀、女子会場が美川と別会場となったため、男子を私が、女子は顧問である中村教頭先生が引率することになりました。

 バトミントンの試合を、私は初めて観戦し、驚いたのは、シャトルの速さ、それに対する選手の反応速度です。素人目線ですが、選手たちは、相手が打つか打たないかの刹那に反応し、一歩目が出ている。200㎞/hは軽く超えていそうなスマッシュを、的確に、相手のミスを誘うように返球している。当たり前の事なのかもしれませんが、私には、驚きの連続でした。

 そのような中で、一番驚いた事は、遊学館の部員の表情です。部員の何人かは授業で受け持っていたのですが、授業では見せない、勝った時の満面の笑み、負けた時や自分のプレーが出来なかった時の悔しい表情、試合前の緊張した表情、すべてが初めて見る表情でした。

 印象も変わりました。無口な生徒かと思っていたら、とても楽しそうに会話をしている。自分勝手な生徒かと思っていたら、部をまとめるために、後輩に的確な指示を与えている。

 教壇に立っているだけでは、知ることの出来なかった、生徒の新たな一面に、驚かされ、そして、生徒の成長を感じとれた、3日間となりました。